2008年09月06日

鉄道で南東北へ(2日目)

※この旅行記は2012年6月にアップした旅行記です。


■2008.09.06 →(新潟)→庄内→山形

■まずは日本海を堪能
一日目はムーンライトえちごで夜を明かし、二日目の朝は一気に新潟へと進んだ。
ムーンライトえちごは今回で三回目の乗車だ。前回、前々回とも集中豪雨の影響で列車が大幅に遅延して散々な目にあった。まさに鬼門の路線なのだが、今回は何事もなくすんなり新潟に着き、すぐに酒田方面の電車に乗り換えられた。

新潟より北側は初めて乗る路線だ。あまり期待してなかったのだが、日本海側を通る眺めがいい路線で、トンネルの合間から思った以上に車窓を楽しめた。
鶴岡には定刻の7時半ころに到着。8時開店のニッポンレンタカーに寄り、ここからはレンタカーで庄内空港へと向かった。

庄内地方は江戸時代の北前船の中継地として栄えたことで知られていて、蔵がたくさん建っているお金持ちの地域というイメージがあった。だが、街中は普通の地方都市で、街から一歩出ると田園が広がるのどかなところだった。空港も田園地帯を小一時間走らせた場所にある。
空港は西端が海岸に面しているそうなのだが、海岸沿いは防風林が続いていて海は簡単には見ることはできず、なんとなく山中の空港のように思える不思議なところだった。

※庄内空港は周辺の緩衝帯がほぼ全域公園となっていた。訪問時間帯はちょうど飛行機が発着しておらず、空港内には人がほとんどいなかったのだが、公園には小さい子供を連れた家族が何組か遊びに来ていた。

20080703.jpg
庄内空港周辺は公園だらけ。滑走路のすぐわきにパターゴルフ場があった。


■初体験の「酷」道
庄内空港は周辺緩衝帯も含めて一時間ほどで見学でき、10時前には山形に向けて空港を発った。

山形までは国道112号線を南東進する。
まずは来た道を戻るような形で鶴岡方面へ南下し、鶴岡市街の7号バイパスを抜けて国道112号線へと車を進めた。道中にはショッピングセンターもあってメインの通りはちょっとした渋滞も起こるほどだった。
鶴岡を過ぎたら、平野から山がちの道になった。

今日は山形空港が見学できればそれでOKだ。まっすぐ行くと時間が余りそうなので、多数点在する道の駅に寄りながら行くことにしていた。
まずはじめに寄ったのが道の駅月山だ。
この駅、庄内平野から山間に少し入ったところにある。観光情報を見ていたら、この先に六十里越街道と呼ばれる古街道があるらしい。道路地図で見たら、これから向かう峠の旧道がそれらしかったので、途中でメイン国道から折れて旧道を進むことにした。

※六十里越街道は、いわゆる酷道と呼ばれる古い国道だ。その手の本でも、初心者が比較的簡単に訪問できる道として紹介されている。街道は斜面を縫うようにクネクネ道が続いている。通常新しく走りやすい道ができれば、旧道は整備されずに凸凹道になるものだが、道沿いには集落があるので、比較的走りやすい状態が保たれていた。このあたりの集落は陽の当たる傾斜面にあり、景色は抜群。速度を出せないから酷道と言えば酷道なのだが、快適なドライブを楽しめた。街道では途中で七つ滝に寄り道した。

六十里越街道が通る付近は、かなりの山中にある。山の斜面のかなり高い位置を道路が通っていて、エッチラオッチラ登る感じだった。ちょうど旧道の中間点付近で出羽三山のひとつ湯殿山へのアクセス道が交差する。時間もあるし、ちょうど名所に寄りたかったから、寄り道を即決した。

※湯殿山は出羽三山のひとつなのだが、古くからその中身を言うことがはばかられている。なので、ここでは詳しい話はなし!実際に訪れてその目で確かめられたい。

湯殿山では二時間程度の寄り道。
再び六十里越街道へと戻ると、大越までは上り坂、その後は長い長い下り坂になった。後半は弓張平公園付近は直線化されているものの、それまではクネクネ道だった。ただ、湯殿山より南側は、集落のほとんどない完全な山道だったので、新道で先を急いだほうが良い感じがした。

山形空港までは道程に道の駅が散在していたので、チョコマカ寄り道。空港に一番近い道の駅河北では名物のソフトクリームを頬張り、4時頃に空港に到着した。

※山形空港はターミナルがある西側はフルーツ畑が広がっている一方、反対側(東側)は住宅地になっている。これは、東側に国道13号線やJR奥羽本線(山形線・山形新幹線)が走っているためで、JR線の神町駅にも近く、ちょっとちぐはぐな感じだ。よく見ると、神町駅に近い南東側に空港の入場ゲートがある。実はここは古いターミナル地区だったところなんだそうだ。神町駅から直線距離で2キロ位(神町駅の改札は空港と反対側にあるから歩くと結構時間がかかる)で、こっちにターミナルがあればアクセス抜群の空港だったはずだった。新ターミナル地区を反対側に造ってしまったことが、利用者減の一因になっているようにも思えてしまい、ちょっと残念な感じだ。
ちなみに、空港東側には「空港ターミナルボウル」というボウリング場があり、旧ターミナルが東側にあったことを実感させてくれた。(「空港ボウル」ではなく、「ターミナル」と名付けているところに注目)。


20080701.jpg
六十里越街道の途中にあった七つ滝。クネクネ道に突然展望できる広場が現れ、意外と容易に見ることができた。


■天童でも、、、山形でも、、、
山形空港も小さめの空港で、見学自体はすぐに終了。レストランで夕飯をとってから山形市内へと向かった。
山形市内までは車で40分ほど。直行したらまだ返却時刻まで時間があるので、途中にある道の駅天童温泉でひと風呂浴びてから向かうことにした。

天童までは15分ほどで到着。駐車場で用意されている区画数が多いのにほぼほぼ埋まっている利用度の高い道の駅だった。
結構目立つ建物で広場もあるかなり広々とした道の駅。さっそく温泉に入ろうと入口を探したのだが、なかなか見つからない。それどころか、そんなに遅い時刻でもないのだが、建物は閉店していて中に入れない状態だった。
隣にもうひとつ建物があったものの、そちらでもないようだ。ひととおりぐるりと回ったら、案内板を見つけたので、よくよく見てみたら、なんとこの道の駅には温泉は併設されていなかった。
道の駅に観光案内所でもあればなんとかなるのに、建物自体開いてないから日帰り温泉の場所も聞けず。手元にあるツーリングマップルで調べたら、山形盆地には日帰り温泉が結構あり、一番近いものとして天童最上川温泉ゆぴあがあるようだが、車で10分かかりそうだし、なにより天童温泉ではない模様。寄り道してたら遅れそうだから、結局温泉に入るのはあきらめてしまった。

※旅行から戻ってきてから調べてみたら、天童温泉に日帰り温泉はないらしく、やはり最も近いのは天童最上川温泉ゆぴあだったようだ。天童温泉なんて名前は紛らわしすぎるから、天童のようなシンプルな名前に改名してほしいところだ。

結局、寄り道をしすぎたせいか山形市内に到着したのは19時半ころ。あわてふためいて返却する羽目になってしまった。

今日の宿泊は、アパホテル山形駅前大通というビジネスホテルだった。
7月に青森市内に一泊したとき、立地をあまり考えずに予約したら駅から10分くらいのホテルになってしまい、朝、駅まで歩くのに苦労した。今回も青森のとき同様に明日朝早めの電車で出ることにしていたので、金額の安さももちろんながら、駅前という立地にもこだわって「駅前」の看板があるホテルを選んだ。
ところが、車を返却してからまわりを見渡してみてもそれらしいホテルがない。仕方がないから楽天トラベルの地図を見たら、目的地は駅前からずいぶん離れたところに印があった。メトロポリタンみたいに駅隣接まではいかなくても、駅前にすぐ見えると思っていたから、二度も立地の確認をしてしまったのだが、そう出てくる。
実際に歩くと駅前からは10分位かかる立地。看板に偽りありやん!と思ってよくよく調べてみたら、ホテルは<山形駅前>ではなく<山形駅前大通>だった。

名前に見事にだまされたことになってしまった。

チェックイン後は、明朝迷わないように10分歩いて山形駅の駅ナカを調査。夜のせいか開いているお店は飲み屋くらいしか見当たらず、いつもの感じでコンビニ弁当となってしまった。




■今日の教訓!

六十里越街道は意外と走りやすい!←酷道の入門コース
山形空港は駅から近くて遠い!←駅からはタクシーで
道の駅天童温泉には温泉なし!←だまされないように!
ホテル名はよくよくチェック!←地図で場所は必ず確認しよう




■実際の旅程

09/06 SAT
→(ムーンライトえちご)→04:51新潟駅
新潟駅04:54(羽越本線)→05:50村上駅
村上駅05:56(羽越本線)→07:35鶴岡駅
鶴岡駅08:00(レンタカー)→08:30[庄内空港]
[庄内空港]11:00(レンタカー)→11:30道の駅月  山
道の駅月  山12:00(レンタカー)→13:00湯 殿 山 神 社
湯 殿 山 神 社15:00(レンタカー)→15:30道の駅にしかわ
道の駅にしかわ15:30(レンタカー)→16:00道の駅寒 河 江
道の駅寒 河 江16:00(レンタカー)→16:30道の駅河  北
道の駅河  北16:30(レンタカー)→17:00[山形空港]
[山形空港]18:30(レンタカー)→19:00道の駅天童温泉
道の駅天童温泉19:00(レンタカー)→19:30山形市内
(山形市内:アパホテル山形駅前通り 泊)


posted by johokotu at 18:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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