■成田国際空港 早朝バスの運行が決定
京成バスと成田空港交通は、7月3日から東京駅と成田空港を結ぶ東京シャトルを運行開始すると発表しました。深夜早朝時間帯の便を設定し、7月から運航される深夜早朝便にも対応します。
京成バスと成田空港交通が発表したのは、東雲車庫から東京駅八重洲口を経由し成田空港とを結ぶ高速バスの運行。「東京シャトル」と名付けた通常よりも格安設定のバスで、7月3日から毎日15往復(一部便は東京駅発着)を運行するとしています。
所要時間は東京駅-第2ターミナル北間が60分。運賃は1か月前までの予約で1000円、前日までの予約で1500円、当日予約で2000円と三段階の設定で、東京空港交通が運行する既存路線より格安になっています。9月上旬まではデビュープライスとして800円で販売され、現在都内-成田空港間最安値の京成電鉄より安くアクセスできるようになります。
注目なのはその運行ダイヤで、これまで成田では設定されてこなかった早朝発の航空便がはじまるのに合わせて、都内深夜発成田早朝着の夜行便が設定されます。夜行便は東雲車庫を午前1時、続いて1時30分に東京駅八重洲口を出発します。この便は通常所要時間が1時間5分の成田空港第2ターミナル南まで4時間半後かけて5時に到着、さらにそこから通常5分しかかからないはずの第1ターミナルに6時に到着するダイヤになっており、時間調整をどう行うのか注目されます。なお、早朝航空便がない第1ターミナルは開館が6時であるため、東京駅八重洲口を4時間半後の5時に出発する後続便は6時10分に第1ターミナルに到着予定。夜行便は第2ターミナル利用者メインの利用になりそうです。
成田-東京都心部間の格安バスは、平成22年にキャブステーションが上野・浅草と結ぶツアーバスを1000円で運行しましたが、利用者が増えずに2か月で撤退しています。東京シャトルは、当時のツアーバスより高い値段設定ですが、ツアーバスは車内トイレが付いていないなど設備が充実していなかったデメリットがありました。今回は安さに加えて夜行便設定もあり、利用者定着に期待が高まります。
成田と東京駅を結ぶ路線は、東京空港交通が75分3000円で運行中。空港アクセスでの格安バスは、百里飛行場(茨城空港)で百里-東京駅間1000円(航空便利用者は500円)のバスが運行され話題になっており、成田も格安航空就航に合わせ格安アクセスが実現するのではないかと期待されていました。
2012年06月29日
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