2012年08月30日

初LCCにハラハラ(旅行前)

※この旅行記は2012年10月にアップした旅行記です。



■2012.09 関西国際・長崎・岩国・福岡・北九州・東京国際の旅行前

暫定施設を見に強行日程
ここのところ土日も含めて多忙な時期が続いたうえ、入り用が続いて金欠状態だったので、頻繁に旅行に出れなくなってしまっていた。
しかし、LCC元年とも言われる今年は、空港側の準備が間に合わないまま新しい路線の就航が相次いだため、暫定施設で運用しているところが増えた。暫定施設は期間限定だから、いま見に行くしかない。
忙しい土日の予定をやりくりして、九月の一週目に時間を確保し、複数空港を訪問することに決めた。

今回候補にしたのは、新千歳、成田国際(成田)、関西国際(関空)、福岡、長崎、鹿児島、那覇の7空港だった。新千歳と成田を除き、LCCが就航してからまだ訪問していない。このうち、暫定施設で運用しているのは成田と関空、那覇の3つだ。これらの空港は、いずれもLCC対応の施設を今秋に本設すると発表している。本設施設が出来たら暫定施設は見れなくなってしまうから、本設施設ができる秋までに見に行かねばなるまいと考えていた。
全空港にもちろん行きたいが、少ない時間ではそうもいかない。家に近い成田は一日時間があれば訪問できるので、今回はパス。那覇はエアアジア・ジャパン(WAJ)が仮設チェックインカウンタを設けているだけだ。
そこで今回は関空をメインにし、暫定施設内を見学するためにもピーチ・アビエーション(APJ)に搭乗し、九州の空港を訪問することにした。

今回の旅でひとつ大きな壁になったのは金欠状態であったことだった。
お金があれば飛行機でひとっ飛びを複数回繰り返す、もしくは現地でレンタカーを借りてひとっ走りとなるのだが、あまり無駄遣いできないからなかなかそういうわけにもいかない。悩んだ挙げ句、JRの青春18きっぷ使用による鈍行を活用し、レール&フライトでまわることにした。

ちょうど、12月に開業する岩国に、開業前に行っておきたかったこともあり、関空から九州と岩国をまわる見学旅行にすることにした。


福岡か長崎か鹿児島か
早速アクセスの予約だ。
今回の旅は、関空と岩国の訪問が第一目的だ。関空からのAPJ搭乗を必ず挟む点と岩国を訪問する点を考えると、東京→関空→九州→岩国→東京という動きが効率が良いだろう。
LCC利用なうえ、発着地域が異なることからツアーは期待できないので、アクセス交通もホテルも自分で確保することになった。

往路の東京→関空は、成田または羽田から飛行機か、夜行列車を絡めた鈍行列車かの二択。
APJ搭乗を関空→九州で挟んだ後、JRで岩国へ。
復路は岩国から鈍行で東京まで戻るか、山口、広島、岡山、兵庫、大阪のどこかの空港から飛行機が一番格安に行けそうだと踏んだ。

そうして行程を考えていくうえで、まずは関空から乗るAPJでどこに向かうかが大きなポイントになった。
APJを使うと関空から九州へは福岡、長崎、鹿児島に行けるからで、それぞれのパターンを比較してみた。

まず福岡INの場合。
福岡便は朝昼晩の三往復飛んでいる。朝便は6時台で、前夜に大阪入りしていないと乗れないので、順当に行けば昼便になる。この場合、福岡には初日の昼過ぎに着くので、見学後に岩国まで移動すると岩国到着は夜になる。
岩国見学は翌日回しになり、昼ごろ岩国を出ることになるので、鈍行で東京まで行くのは無理だ。ならば、近場の空港から羽田へ戻ることになるが、チェックしてみると、山口宇部→羽田も広島→羽田もいずれも最安値が15000円超えで即却下な値段しか出てこなかった。少し東京に近づけばましかと思っても、岡山→羽田は同程度。スカイマーク(SKY)の神戸→羽田・成田はやや安いものの満席。伊丹、関空のANAやJALは最安値で12000円程で、インパクトに欠ける値段だった。最後の頼みの綱、LCCのジェットスター・ジャパン(JJP)の関空→成田は夜便がなく利用出来るものではなかった。
ならば、LCC就航で激戦となっている九州(福岡や北九州)に戻っても大手はやはり15000円程度。LCCのJJPは福岡→成田が10000円弱で出たものの、日曜だからか予想していた5000円台より高い値段だった。だいたいJJPの場合、成田到着が遅く、門限欠航が恐いので予約に二の足を踏む事態となった。
旅行自体の断念が頭にちらつく中、もう少し安く確実に行ける経路がないか徹底的に調べてみたら、SKYの北九州→羽田がなんと6000円強と出てきた。日本初LCCと騒がれるAPJの関空→福岡をも下回る値段だ。SKYは座席指定も手荷物受託も支払手数料もコミコミだからLCCよりかなりリーズナブルだ。羽田到着は終電後だが、自宅は羽田から近いので問題なしで、一番安いうえに現地滞在を長くできる最適便だった。
この便利用の場合、北九州発は23時。岩国を昼に出たら、やや時間が余り過ぎるので、岩国→北九州への移動時に、今秋に廃港予定の広島西か山口宇部に寄れそうだ。
この場合、見学空港は、関空、福岡、岩国、山口宇部or広島西、北九州といった形になりそうだ。

続いて長崎INの場合だ。
長崎便は朝昼の2便で、昼便は福岡便より2時間ほど遅いので、関空をより長く見学できるメリットがある。さらに長崎はちょうど大村飛行場側の旧ターミナルが撤去された情報もあったので、その確認もできて一石二鳥だ。
ただ、長崎から岩国までの移動が福岡より大変という問題があった。東京→関空で使用するつもりでいた青春18きっぷを活用し、追加料金なしで大村から鈍行移動できるのだが、調べてみると、長崎空港で見学時間をとると、17時すぎの出発になり、どんなに頑張っても新山口(昔の小郡)までしか行けないことが分かった。
せっかくすぐ近くを通過する福岡も見学できないうえ、その日中に岩国にも行けないという問題が残るのだ。
復路は、福岡INの場合と同様に北九州の深夜便にするから、福岡で一泊し、翌朝福岡を見学後に岩国に行き、北九州に戻れば良いものの、福岡-下関間は約2時間、下関-岩国間は約3時間だから、ややバタバタになりそうだ。
ただ、よく調べてみると、新山口で翌朝朝一の電車に乗れば、岩国に朝7時には到着できることが分かった。これなら、岩国以降は福岡INの場合とあまり変わらない。岩国を昼までに出れば時間は結構余るので、福岡INの場合に山口宇部に寄ろうと考えていた時間を利用して福岡に行ける。
つまり、この場合の見学空港は、関空、長崎、岩国、福岡、北九州にできそうだった。

最後は鹿児島INの場合。
鹿児島便は昼前と夕方の2便の運航だ。昼前便はぎりぎり乗れないことはないのだが、関空見学に時間がとれない可能性が高い。となると搭乗は自動的に夕方便になりそうなのだが、この場合、福岡や岩国方面に行くのに鈍行が非常に使いづらかった。鹿児島空港から八代までは、高速バス、または出水へバスで出て肥薩線、あるいは鹿児島中央から新幹線経由で別料金がかかるうえ、その日中に行けるのはせいぜい熊本県の荒尾までだ。
復路はやはり北九州深夜便にするしかないのだが、荒尾を翌朝朝一で出ても、岩国往復でいっぱいいっぱいで福岡にも寄れなくなる。
初日の関空で滞在時間が長いから、関空に入る前に神戸、大阪国際(伊丹)、八尾のいずれかに寄れないことはないものの、普通に行けば、関空、鹿児島、岩国、北九州が見学空港になる。

結局、三択のうち鹿児島は見学できる空港が少ないので、福岡か長崎で考えることにした。
両者を比較すると、福岡便は予想外に10000円近い金額が出てきた。5円キャンペーンなどは別格としても、10000円じゃ高速バスや新幹線の安売りとたいして差はない。4000円位で行けるものだと思っていたから、ちょっと躊躇してしまった。
一方の長崎便は、福岡便より全然安い6000円弱と出た。
長崎便なら福岡便より2時間多く関空見学に費やせるうえ、今回見学したいと考えていたLCC就航空港に3つ行けることになる。そのうえ値段が安いとなれば、そうしない手はない。

最終的に、関空からは長崎へ向かうことに決定した。


アクセスの予約(飛行機・鉄道)
動きが決まれば早速航空券の確保だ。APJの関空→長崎とSKY北九州→羽田は、すぐに予約を済ませることにした。
初めてとなるAPJの予約は、ちまたでは分かりにくいとの声もあったものの、そんなことはなくすんなり終了。今回は荷物を預ける気はまったくなかったが、窓側を確保したかったので、8000円弱になるものの、座席指定と手荷物預け1個がセットになったハッピーピーチプラスを選んだ。

※後で知ったのだが、ハッピーピーチで予約をし、そこにオプションで座席指定をすることができたようだ。ハッピーピーチとハッピーピーチプラスは2000円近く値段が違うものの、座席指定は210円だから、より安い予約ができたようだった。

あとは東京→関空間の往路の予約だ。
ダイヤを調べてみると、成田・関空間はJJPのみの運航で、朝に往復している。運賃は6000円程度と安いものの、成田発は7時前。空港内で夜は明かせないから、前日に成田入りしてホテルに泊まるか、深夜バスで入るしかなく、がんばるわりに出費がかさむ。羽田発の関空、伊丹、神戸のいずれの便も軽く10000円超えになってしまうので、早々飛行機で行くのは断念した。
そこで今回は安く行く定番、大垣夜行で向かうことに決めた。大垣夜行と青春18きっぷを組み合わせれば、5000円かからずに行けるからだ(小田原までの電車賃(2000円)+青春18きっぷ1日分(2100円)+座席指定券510円)。
大垣夜行は発売日に購入しないと確保できない人気列車だから、えきねっとの事前予約を活用し、すんなり確保に成功した。

現地移動の予約(レンタカー?)
移動の大部分をしめるJR線は18きっぷ2回分で乗り放題だから、現地の移動は、初日に長崎空港から大村線の駅までの間、二日目に岩国での足と福岡空港・北九州空港のアクセスで必要なだけだった。

長崎は、飛行機到着から電車まで2時間程の時間がある。この時間内に空港ターミナルから約3キロ離れた大村空港跡地に寄る必要がある。跡地からは2キロの位置に竹松駅があるので、そこまで行ければ問題ない。長崎には昨年も来ていて、APJ就航で変更があったのはカウンタ位だから、ターミナル内の見学は軽く済ませ、あとは歩いていくことにした。
正直なところ徒歩ではなく、バスを利用したかったものの、バス停の正確な位置が分からず、歩く距離が短く出来るか分からなかったので断念してしまった。実は、地元バス会社の公式サイトにはバス停ごとの時刻表もバス路線図が載っていたものの、地図に重ねたものではないイメージ図だったので正確な位置が分からなかった。時間があれば多少想定した位置からずれていてもいいのだが、時間がないときにとんでもない所に行かれてしまうと無駄骨になる。こういう時に地図上に示した路線図がほしいものだ。
長崎まではLCCなので遅れが心配だが、仮に飛行機が遅れて時間が短ければタクシーを使うことにした。

岩国は、空港を見たあと時間があれば有名観光地の錦帯橋に行こうと考えていた。調べてみたら駅から近いニッポンレンタかーでレンタサイクルの扱いがあったので、それを借りることにした。予約は前日することにした。
福岡、北九州のアクセスはそれぞれ博多から地下鉄、朽網からバスになる。これらは事前予約は不要だった。

宿泊の予約
今回は新山口で一泊が必要だ。駅前で野宿できないことはないものの、夏場だから汗を流したかったので、駅前の安いビジホに泊まることにした。
ただ、新山口に行けるのは順調に行けたときだけだ。APJが大幅遅延するなどして大村で電車に乗り遅れたら新山口までは行けなくなってしまう。
出発前日まで予約を入れるべきかどうか迷ったのだが、あとは野となれ山となれで、結局出発前夜に予約を入れた。

これで旅行の準備は完了。初のLCC体験に期待が高まった。




■ここまでの教訓!

LCC用暫定施設ラッシュの今年、見学は10月まで!←成田、関空、那覇。
ハッピーピーチプラスは使わない!←オプション料金と比較しよう。
岩国訪問はレンタサイクルで!←駅近ニッポンレンタカーで取り扱いあり。




■今回の予定旅程

08/31 FRI
自宅(JR東海道線)→小田原駅24:31(JR東海道線)→
(ムーンライトながら車中泊)

09/01 SAT
小田原駅00:31(JR東海道線)→05:53大垣駅05:58(JR東海道線)→06:31米原駅06:47(JR東海道線)→08:13大阪駅08:34(JR阪和線)→09:43[関西国際空港]14:15(APJ175便)→15:30[長崎空港]16:30(徒歩)→17:00竹松駅17:19(JR大村線)→17:37諫早駅17:41(JR長崎本線)→19:48鳥栖駅20:09(JR鹿児島本線)→22:00小倉駅22:09(JR鹿児島本線)→22:23下関駅22:47(JR山陽本線)→23:59新山口駅
(山口市内:アルファワン小郡駅前)

09/02 SUN
新山口駅05:02(JR山陽本線)→07:07岩国駅08:00(レンタサイクル)→[岩国飛行場]→12:00岩国駅12:26(JR山陽本線)→15:44下関駅15:54(JR鹿児島本線)→16:08小倉駅16:11(JR鹿児島本線)→17:21博多駅(地下鉄空港線)→[福岡空港](地下鉄空港線)→博多駅19:05(JR鹿児島本線)→20:19西小倉駅20:31(JR日豊本線)→20:49朽網駅(バス)→[北九州空港]23:00(SKY084便)→

09/03 MON
→00:35[東京国際空港]01:30(徒歩・自転車)→自宅

posted by johokotu at 18:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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