2012年09月02日

初LCCにハラハラ(3日目)

※この旅行記は2012年10月にアップした旅行記です。



■2012.09.02 (山口)→岩国→福岡→北九州→東京国際

■レンタカー屋でレンタサイクル
今日は岩国訪問がメインの日だ。新山口を朝一5時すぎに出る電車で岩国へと向かう。
4時前に起きだして朝風呂を浴びた後、まだ暗い中チェックアウトを済ませた。このホテルは朝食付だったみたいなのだが、いつものように出発が早朝だから、いつものようにまたもらいそびれてしまった。

新山口から岩国までは電車で約2時間。朝早く起きたから、眠くて仕方がなく、車内ではとにかく寝て過ごした。

岩国には7時過ぎに到着した。
駅から徒歩10分ほどのところにあるニッポンレンタカーでレンタサイクルを利用するつもりでいたものの、同店は8時開店だから少し時間がある。空港関係のPRがされていないか駅周辺を散策し時間をつぶした。
ちょうど4日に開港100日前を迎えることもあり、商店街には大きなPR幕が吊り下がっているなど、街も盛り上がっている感じだった。
しばらくぶらぶらした後、8時ジャストにニッポンレンタカーへ。今回はチャリを借りて、さっそく空港へと向かった。

※ニッポンレンタカーの中国地方の一部店舗では、珍しいサービスとしてレンタサイクルが取り扱われている。車で行くには近すぎる際に活用できる便利なサービスだ。今回利用した岩国店は事前予約不要と便利だったのだが、各店とも準備台数がそれほど多くないようなので、事前に問い合わせすることをお薦めしたい。

空港までは、チャリでも駅から10分ほどだった。公式サイトによれば車だと所要時間が7分らしいので、かなり利便性は高そうな印象だ。
ターミナルは外観がほぼできあがっており、日曜にもかかわらずアプローチ道路を工事中。開港に向けて急ピッチといった感じだった。

見学した詳細はこちらをクリック「岩国空港開港へついに二桁」

空港は中を見られるわけでもなく、資料館みたいなものもないので、9時すぎには見学を終了した。
このあとすぐに北九州に向かってもよかったが、離陸まではまだ12時間以上ある。12時すぎの電車に乗れば悠々帰りの飛行機に間に合うので、白蛇資料館や錦帯橋などをまわって岩国観光を楽しんだ。

tour20120906.jpg
空港の愛称にもなった錦帯橋。岩国に来たら外せない観光スポットだ。


■九州へ乗ってけぇ〜
岩国を出たのは12時すぎだった。このあとは北九州へ向かうことになる。
本当なら無駄が多い逆戻り旅程は組みたくないのだが、帰りの飛行機は、山口宇部も、広島も、岡山も、神戸も、伊丹も、関空も、格安便がなかったから、北九州発になってしまった。わざわざ九州から乗りたいわけではないのだけど、「九州から飛んでけぇ〜」状態になったわけだ。

※中国・四国地方はLCCはおろかスカイマーク(SKY)なども飛んでいない新規航空空白地帯だ。おかげで航空運賃が下がらない残念な地域になっている。SKYやピーチアビエーション(APJ)は関空・神戸から熊本や長崎、鹿児島便を飛ばせるのだから、同じくらいの距離の羽田から中国・四国地方へ航空便を飛ばせないことはないはず。新幹線との競合があるとは言っても広島便などは大手2社だけで20便近く飛ばすほどの需要があるし、山陰の各空港や松山、高知なんかは新幹線競合もなく、条件は関空・神戸から見た熊本や鹿児島とたいして変わらない(いや、それ以上の好条件の)気がする。それでもSKYが中国・四国便を開設しないのは、おそらくは羽田の枠の関係からより採算をとりやすい九州路線を優先しているためと思われる。羽田-長崎ですら経由便にせざるを得ない発着枠数しか確保できていないから中国・四国へ就航する余裕はないのかもしれない。

岩国で乗ったのは下関までの直通電車だった。席についたらすぐに眠くなり、約3時間の乗車を爆睡したまま過ごした。
気が付いたら下関で、九州まではあと一歩。あまりにも近い九州に「九州へ乗ってけぇ〜」って感じがした。
一気に九州の直前まで到達したあとは、下関、小倉で乗り継いだ後、博多まで戻った。

帰りは北九州発の飛行機なのに博多まで戻ったのは、福岡空港に行きたかったからだ。
福岡空港には、時間があえば昨日のうちに行きたかったのだが、昨日博多に到達したのは21時頃。これでは福岡空港は閉店直前で行く意味がないから、少し無駄な行き来にはなるものの、このタイミングで行くことにしたのだ。

福岡空港に着いたのは17時すぎ。
あまり長居はできないから、外回りの撮影と変化があった第1ターミナルを中心にささっと見てまわった。ちょうど夕立がきてしまい、外回りの撮影は時間を調整しなければならなかったが、見学は1時間強で終了でき、すぐに北九州空港に向かうことができた。

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福岡空港は国内線では日本一就航会社が多い空港になっている。今年設立されたLCCも全社が乗り入れており、第一ターミナルに集合している。カウンタは一か所に集められており、日本で唯一LCCカウンタを一度に見られるようになっていた。


■使えるのに使えない夜の北九州へ
博多からは鹿児島本線で門司港方面へ向かった。博多-小倉間約1時間半の乗車は今回3回目。なんとも無駄足に思えるが仕方がない。
夜のラッシュにぶちあたったのか博多で乗ったときは立ち客がいっぱい。地方でここまでの混雑は久しぶりだったので、かなりビックリだったのだが、徐々に乗客は減っていき、スペースワールドあたりでは座っている人もほとんど見られなかった。
西小倉で日豊線に乗り換えて朽網、朽網からアクセスバスに乗って北九州空港へ。北九州空港には21時すぎに到着した。

この空港は何度か搭乗しに来ているが、開港日以来、一度も太陽が出ている時間に来たことがない。今回も例に漏れず夜の訪問だ。
それだけこの空港の深夜便が利用しやすいということなのだろう。

しかし、深夜便利用の場合、夜21時をすぎると売店が軒並み閉まってしまい、土産が買えないデメリットがある。この問題は当たり前のようにまったく改善されておらず、空港に着いたときにはセブンイレブン以外閉店してしまっていた。
店が開いていないから屋上で外を眺めながらゆっくりするか〜と思ったら、デッキにあがったとたん、「展望デッキを閉鎖します」と無情の放送。すぐにデッキから追い出されてしまった

※北九州空港の深夜便を利用する場合、博多を20時に出ても間に合うほどで、めいっぱい九州で遊んで東京に戻ることができる。1分でも長く現地にいたい観光、とくに弾丸旅行の際は便利な便だ。しかし、土産だけは、帰りに空港で買おうとしても無理だから、事前に買っておくなどしなくてはならず、要注意なのだ。

島だから周囲には空港機能以外何もない北九州空港。
「小さく生んだ」のが売りの空港でもあり、福岡空港みたいに見所も多くない。

残り少ない見所であるメーテルを見に1階へと下がると、代わり映えせずに立ち続けているはずのメーテルはカバーがかぶせられ見れずじまい。2階の日産自動車のロボットアーム展示も姿を消していて、見て楽しむものがほとんどなくなってしまっていた。

買い物も展望も展示物も楽しめないとなれば、もうお手上げだ。

最後の手段は出発までカードラウンジでゆっくり過ごすことぐらいしかない。探してみたら、この空港はラウンジがゲート内にしかないから早々に検査場をくぐって行ってみることにした。前回SFJの最終便に乗ったときには、かろうじてゲート内のお店が開いていたのだが、今日は閉店後。

落胆しながら横を通り過ぎ、ラウンジの入口に行ったら、なんと21時で閉店してしまっていた。

結局、出発までの1時間以上を何もせずに搭乗待合室でじっと座ったまま過ごす羽目になってしまった。
航空便はかなり使える便なのに、夜の空港は使えないものだった。

※北九州の深夜便と言えば、スターフライヤー(SFJ)が有名だが、実はSFJは就航後数年で羽田早朝発便と北九州深夜発便をやめてしまっていて、今や北九州空港の魅力は半減している(北九州早朝発便と羽田深夜発便は継続)。関東圏の人間からしてみると、これらの便は九州滞在時間を長くできる最適便だった。特に北九州深夜発便は、早めに予約すれば運賃はだいたい1万円以下で、普通の日であれば搭乗者数は多くても20人ほどと、とても快適な便でもあった。
それが、北九州深夜発便に限られるものの、昨年からSKYで復活したのだから使わない手はない。運賃もかなり格安で、今回乗ることになったわけだ。
しかし、この便も今月末をもって運休されることが決まっている。なんとも残念な話だ。
釜山線と絡めて羽田からの経由便の一部として復活できませんかね、SFJさん、、、(←これなら東京から最早で釜山に乗り込めて、最遅で東京に戻って来られる)。


SKY運航の深夜便は、那覇便なども含めて初めての搭乗になる。SFJのときのようなスキスキ搭乗を期待していたのだが、待合室には次から次へを客が流入。機内に入ったら、窓側と通路側が全埋まりというかなりの混雑だった。SFJ時代には一度も見たことない大混雑だ。
SKY便は昔のSFJ便より30分ほど遅い設定で、終電にはまったく間に合わない。にもかかわらず、かなりの席が埋まっていたので、正直びっくりしてしまった。

※SKYの深夜便は、SFJ運航時と比べると、運賃がやや安いぐらいで、そのほかの条件はほとんど変わらない。それなのにこの人気ぶりには驚いてしまった。羽田の国際線への乗り継ぎが背景にあるのかもしれないものの、SKYが一般に定着していて、逆にSFJはまだまだあまり知られていないのだと強く印象づける出来事だった。

APJ体験後のSKY搭乗。
SKYですら快適さが違うかなあと少し意識して乗ったものの、実際にはあまり差を感じなかった。大手も含めてそうなんだけど、はっきり言って機内で接客されることが最近ないから、快適さに大きな差はない。
逆に言えば、LCCは、事故を起こさず淡々と輸送を続ければ、十分にやっていけそうな気がした。座席配分の仕方がもっと快適になったら、既存社はひとたまりもないかもしれない。

飛行機は23時発で、羽田には24時35分に着く。機内で寝ていたら、いつのまにやら日付が変わっていた。

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結構混んでいたSKYの機内。みなさんだいたい熟睡中。




■今日の教訓!

岩国はレンタサイクルで!←ニッポンレンタカーを利用しよう
中国地方から帰るなら九州発も視野に!←福岡・北九州を上手に使おう
SKYの深夜便は結構混んでる!←北九は10月には廃止です




■実際の旅程

09/02 SUN
新山口駅05:02(JR山陽本線)→07:07岩 国 駅
岩国市内08:00(レンタサイクル)→[岩国飛行場]→12:00岩 国 駅
岩 国 駅12:26(JR山陽本線)→15:44下 関 駅
下 関 駅15:54(JR鹿児島本線)→16:08小 倉 駅
小 倉 駅16:11(JR鹿児島本線)→17:21博 多 駅
博 多 駅17:28(地下鉄空港線)→17:33[福岡空港]
[福岡空港]18:38(地下鉄空港線)→18:43博 多 駅
博 多 駅19:05(JR鹿児島本線)→20:19西小倉駅
西小倉駅20:31(JR日豊本線)→20:47朽 網 駅
朽 網 駅20:55(西鉄バス)→21:10[北九州空港]
[北九州空港]23:00(SKY084便)→
(機中泊?)

posted by johokotu at 18:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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