■青森空港 来春から競合新幹線の最高速度向上へ
東日本旅客鉄道(JR東日本)は21日、来年3月16日にダイヤ変更を実施し、東北新幹線の最高速度を320km/hに、秋田新幹線の最高速度を300km/hに向上すると発表しました。東京-新青森間の所要時間がついに3時間を切って2時間59分になり、東京国際(羽田)-青森線に大きな影響が出そうです。
JR東日本が21日に発表したのは、来年3月16日に実施するダイヤ変更の概要。東京-新青森間を結ぶ東北新幹線の最高速度を320km/hに、秋田新幹線の最高速度を300km/hに向上するとしています。これにより、最早所要時間は、東京-新青森間が3時間を切って2時間59分(11分短縮)に、東京-秋田間が3時間45分(5分短縮)に短縮されます。
東北新幹線では、一昨年12月の新青森延伸で東京-新青森間の所要時間をそれまで(東京-青森間)より39分短縮。昨年3月に300km/h運転を開始してさらに10分短縮し、3時間10分としていました。今回の速達化で、新青森延伸前より実に60分の短縮を実現し、東京-新青森間はついに3時間を切って2時間59分で結ばれます。
最速列車「はやぶさ」の設定本数は、東京-新青森間で2.5往復の予定。新青森便は東京発は6:32発(新青森9:47着)、8:20発(同11:19着)、9:36発(同12:35着)、新青森発は6:17発(東京9:23着)、18:24発(同21:23着)と発表されました。
新幹線は、最速列車のほかに停車駅の多いはやぶさが3往復あるなど、東京-新青森間は1日合計17往復を予定。東京発は6時32分〜20時08分(新青森着は9時47分〜23時36分)、新青森発は6時17分〜19時09分(東京着は9時23分〜23時04分)で運行されることが発表されています。
運航時刻で比較した場合、航空便(12月ダイヤ)は、羽田発が8時15分〜20時10分(青森着は9時35分〜21時30分)、青森発は8時15分〜20時35分(羽田着は9時40分〜22時00分)であることから、航空便にさらに影響が広がりそうです。
一方の秋田新幹線は最高速度があがるものの、時間短縮は少なく、航空便への影響は限定的と見られます。
東北新幹線延伸では、これまで羽田-仙台、羽田-花巻が開業と同時期に廃止になるなど航空便への影響が大きく出てきました。東京-新青森間は713.7キロで東京-岡山間と似たような距離。600キロ〜700キロ程度は利用者がどちらを選ぶか非常に迷う距離とも言われており、高級化路線もスタートした新幹線と早さで売る飛行機の競合がますます目の離せない状況となりそうです。
■JR東日本プレスリリース(JR東日本公式サイト)
http://www.jreast.co.jp/press/index.html
2012年12月26日
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