■関西国際空港(関空) SKYが来春に拠点撤退へ
スカイマーク(SKY)は28日、来年3月31日までの運航で関西国際空港(関空)から拠点撤退すると発表しました。
SKYが拠点撤退を発表したのは関空。来年3月31日の運航をもって関空-新千歳線、関空-那覇線を運休するとしています。
SKYは今年3月、当初発表していた予定を早めて関空へ約6年ぶりに再就航しました。平成18年に関空から撤退した際は神戸へ路線を集約しましたが、今年の再就航で神戸でも運航している路線へ就航したことで搭乗率が低下していました。
今回の運休についてSKYは「他航空会社参入等により競争環境が激化しており、収益性の改善が見込めない」と発表しており、大阪圏の空港を再度神戸へ集約する拠点見直しを進める模様です。
12月29日現在、関空-新千歳線、関空-那覇線とも、日本航空グループ、ANAに加え、Peach Aviation、ジェットスター・ジャパンが運航しています。
関空撤退で、利便性の大手なら大阪国際、安さ重視のLCCなら関空、安さと利便性を天秤にとるSKYなら神戸、と特徴を出せるようにはなります。しかし、関空救済のために神戸には30便までしか運航できない制限が設定されているうえ、来年6月からは新規航空会社のAIRDOやソラシド エアも神戸就航を予定していて、関空撤退が吉と出るかは不明確です。
関空から撤退することは、28日の新聞各紙でもスクープされていました。SKYはここ数年で北九州や奄美など多数の路線撤退を行っていますが、リリース発表はしておらず、撤退の事実をリリース発表するのは極めて異例です。それだけ関空撤退による影響が大きいことを認識しているものとみられます。
■関西国際空港発着便休止のご案内(SKY公式サイト)
http://www.skymark.co.jp/ja/company/investor/121228_press.pdf
2012年12月29日
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