日本空港情報館 新石垣空港(南ぬ島石垣空港) |
新石垣空港(南ぬ島石垣空港)
■飛行場の概要
沖縄県石垣市にある地方管理空港です。本土や沖縄本島からも旅客船が運行していない八重山地方の玄関口となっています。
平成25年3月7日、島南部にあった旧空港から移転する形で開港した日本最新の空港です。開港と同時に愛称(南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港)が付きました。旅客が利用するターミナルは元々国際線と国内線で分かれていましたが、令和4年10月に一体化しています。
令和6年9月現在、国内線のみの運航でANA(全日本空輸・ANAウイングス)、JAL(日本トランスオーシャン航空)、ソラシドエア、Peach Aviation、日本トランスオーシャン航空、琉球エアーコミューターにより定期便8路線が就航しています。(第一航空は定期点検に伴う期間運休有り)
■飛行場種別:地方管理空港
■設置管理者:沖縄県
■滑走路延長:2000m
■空港コード:ISG/ROIG
■旅客ビル管理者:石垣空港ターミナル
■施設の見どころ:◎◎◎◎= 中規模/日本最新の空港。中央に売店・飲食店を配置する珍しい施設配置、360度展望デッキ、蝶展示等見どころ多数。
■見学者への対応:◎◎◎◎= ターミナルパンフ 有/空港案内所 有/展望デッキ 無料/ファン向け展示 無
■売店の充実度:◎◎◎◎= 売店18店・飲食店5店・サービス店1店
■アクセスの状況:◎==== 鉄道 無(島内に無)/バス 有/石垣市市街地からバスで最速35分。旧空港に比べてアクセス利便性はかなり低下しています。
※就航路線は令和6年9月1日、そのほかの情報は平成25年5月現在のものです。
SKYVIEW
沖縄県道214号石垣空港線の市道宮良産業道路交差点付近(石垣市白保と宮良の境目付近)から撮影。空港南南西側から北北東を見た様子です。
(令和5年4月撮影)
新石垣空港は、石垣島の東海岸近く、白保地区に位置する空港です。
新空港は設置までに位置が二転三転しています。一時は白保地区の海岸や現位置とほぼ同じ位置で海へ飛び出る形(カラ岳東側案=写真右奥辺り)での整備なども発表されましたが、反対運動が起きて検討しなおしとなり、結局、カラ岳陸上案が採用されました。写真で見ても分かる通り、海に近いとは言っても、やや内陸側の高台に位置しているのが分かります。
この高台はゴルフ場などがあった場所で、見ての通り平坦な場所になっています。
後方に見えるのは案の名称のもとになったカラ岳で、滑走路のすぐ脇にあるのが分かります。空港建設で滑走路側が一部削られています。
中央に写る道路は、沖縄県道214号石垣空港線です。新石垣空港のアクセス路として整備が進む道路で、旧石垣空港区域を通過して、平得交差点まで繋がる予定です。令和3年9月10日に写真の付近まで部分開通しており、ダイナミックに空港全体を眺められるようになりました(歩道はないので要注意)。
■総合
■搭乗関係施設
■その他の施設
■かつてあった見どころ
■周辺見どころ施設
▲旧石垣空港入口の様子(閉鎖直後ころ) ▲真栄里暫定ヘリポート ▲石垣市役所と真栄里ヘリポート | 周辺見どころ施設(旧石垣空港跡地) (写真は平成25年5月・令和5年4月撮影) 市街地に近い真栄里・大浜地区(平得)に平成25年3月まで使用されていた旧石垣空港跡地があります。 見学した平成25年5月は、入口のフェンスは閉まっていましたが、空港移転後は、暫定ヘリポートとして使用されていました。平成26年4月に急患搬送用の新しいヘリコプター用の場外離着陸場(真栄里ヘリポート)が供用開始しましたが、令和元年12月に運用を停止。令和2年11月に再び暫定ヘリポートが設置され、急患輸送に使用されています(石垣島には島中央部にも中日本航空のヘリポートがあります)。 跡地利用計画が徐々に進んでいます。平成26年7月に、元々空港出張所があった消防の本体である石垣市消防本部が移転してきたほか、平成30年10月には八重山病院が移転開院、令和3年11月に石垣市役所が移転してきています。 市役所や病院周辺は整地が進んでおり、旧空港の面影は徐々に減ってきています。滑走路は溶けかかりながら北半分はまだ残っているようですが、近寄ることは出来ず地上からは確認できません。病院の目の前に沖縄県道214号石垣空港線が整備されていますが、その脇に旧空港へのアクセス路(沖縄県道214号石垣空港線の旧道)が旧空港入口付近まで残っており、令和5年4月現在、旧空港入口にあった空港名を記した石碑はまだ残っていました。 →旧石垣空港の情報はクリック ※令和03年11月15日:石垣市役所 新設 ※令和02年11月11日:真栄里暫定ヘリポート 新設 ※令和元年12月06日:真栄里ヘリポート 運用停止 ※平成26年04月01日:真栄里ヘリポート 新設 |
▲白保飛行場跡地 ▲平喜名飛行場跡地 | 周辺見どころ施設(旧飛行場跡地) 石垣島には太平洋戦争時に平得、白保、平喜名、宮良(秘匿)の4つの飛行場が使用されました。4飛行場ともすでに消滅しています。 平 得:前項目でも紹介した、平成25年3月7日に廃止された旧空港です。市街地に近かったこともあり、戦後に旅客化され、46年間、旅客機が就航していました。石垣市役所北方に有蓋掩体壕が残っているほか、フルスト原遺跡付近に無蓋掩体壕、遺跡下に日本軍が掘った弾薬庫の壕群(6か所)が残っています。(案内板のある弾薬庫跡以外は草地の中にあり、かなり発見が難しいようです。そもそも民有地を通過しないといけないようですし、沖縄の草地、しかも洞窟などの穴付近はハブ注意ですし、これを見て見学に行かれるようでしたら自己責任でお願いします。) 白 保:現空港の南側にあった旧日本軍飛行場。新石垣空港の進入灯などが見える至近距離にあります。滑走路があった付近は農地が広がっています。周辺にいくつか壕が残っています。 平喜名:現空港の西方にあった平喜名はこの島の元祖飛行場に当たる飛行場で昭和8年に出来た飛行場で、最盛期にはX字に滑走路があったそうです。現在跡地は国際農林水産業研究センター熱帯・島嶼研究拠点となっており、一般人の立ち入りはできませんが、センターの構内や周辺には日本軍が掘った壕が残っているのだそうです。 宮良(秘匿):新石垣空港と市街地の間にある宮良地区にも旧日本軍秘匿飛行場がありました。宮良川沿いなどに特攻艇秘匿壕跡などが残っているそうですが、平成22年に土地造成のため一部が取り壊されたそうです。 |
かつてあった見どころ(新石垣空港建設時) 新石垣空港造成中は、滑走路西側に見学台も設けられており、工事の様子を見学できました。 |
■就航路線(国内線)
ANA AJX APJ SFJ ADO SNA ORC
JAL TZP JTA JJP SJO RAC AMX
IBX FDA SKY TOK NCA NJA DAK TAL EXC
就航先 | 運航会社 ( )内は共同運航による運航会社 |
---|---|
成田国際(成田) | APJ |
東京国際(羽田) | ANA・JAL*d6 |
中部国際(セントレア) | ANA |
関西国際(関空) | APJ・JTA・ANA |
福岡 | APJ |
那覇 | JTA・ANA*d1・SNA(ANA)・RAC*d5 |
宮古 | RAC |
多良間(かりゆす多良間) | DAK*d0*d7 |
波照間 | DAK*d0*d7 |
与那国 | RAC |
*d1:AKXによる運航便あり
*d3:那覇経由便
*d4:JALによる運航便あり
*d5:出発便のみ
*d6:JTAによる運航便あり
*d7:DAKによる定期的乗合便(定期チャーター便)
就航路線変遷(平成25年3月7日以降)
※令和06年09月28日:DAK*d0*d7多良間・DAK*d0*d7波照間 再開(9/28〜10/4は台風のため欠航)
※令和06年08月16日:DAK*d0*d7多良間・DAK*d0*d7波照間 欠航
※令和06年01月22日:DAK*d0*d7多良間・DAK*d0*d7波照間 就航
※令和05年10月29日:APJ中部国際 運休
※令和05年03月26日:APJ中部国際 就航
※令和05年02月01日:APJ中部国際 運休
※令和03年10月31日:ANA*d1福岡 運休(10/30最終運航)、APJ福岡 就航
※令和03年03月28日:JTA東京国際 運休、JAL*d6東京国際 就航
※令和03年03月12日:APJ*d0中部国際 毎日運航に変更(APJ*d0→APJ)
※令和03年01月22日:APJ*d0中部国際 就航
※令和02年03月29日:RAC那覇 出発便のみに変更(RAC→RAC*d5)
※令和元年12月26日:APJ成田国際 就航
※令和元年10月01日:VNL成田国際 運休(9/30最終運航)
※令和元年06月01日:VNL那覇 運休(5/31最終運航)
※平成30年09月01日:JAL東京国際 運休(8/31最終運航)
※平成30年07月14日:JAL東京国際 就航
※平成30年07月01日:VNL成田国際・VNL那覇 就航
※平成30年03月25日:ANA*d1宮古 運休(3/24最終運航)、ANA*d1福岡 就航(通年運航化)
※平成27年03月29日:SKY那覇・SKY*d3東京国際 運休(3/28最終運航)、SNA(ANA)那覇 就航
※平成26年07月19日:APJ那覇 運休(7/18最終運航・計画欠航のまま運休)
※平成26年05月30日:APJ*d0那覇 毎日運航化(APJ*d0→APJ)
※平成26年05月08日:APJ那覇 特定曜日運航化(APJ→APJ*d0)
※平成26年04月25日:APJ*d0那覇 毎日運航化(APJ*d0→APJ)
※平成26年04月07日:APJ那覇 特定曜日運航化(APJ→APJ*d0)
※平成26年03月30日:SKY成田国際・SKY神戸 運休(3/29最終運航)、SKY*d3東京国際 就航
※平成26年01月08日:SKY成田国際 特定曜日運航化(SKY→SKY*d0)
※平成25年12月20日:SKY*d0成田国際 毎日運航化
※平成25年10月27日:SKY成田国際・SKY神戸 特定曜日運航化(SKY→SKY*d0)
※平成25年09月13日:APJ那覇 就航
※平成25年07月10日:SKY成田国際・SKY神戸・SKY那覇 就航
※平成25年06月14日:APJ関西国際 就航
※平成25年03月31日:ANA東京国際 就航
※平成25年03月18日:JTA*d0与那国 運休(3/17最終運航)
※平成25年03月07日:JTA東京国際・ANA中部国際・JTA関西国際・ANA関西国際・JTA那覇・ANA*d1那覇・RAC宮古・ANA*d1宮古・RAC与那国・JTA与那国 就航
(季節運航路線)
・JTA中部国際
R03年 3/28-4/4・4/29-5/5・7/1-10/31・12/24-1/4
R04年 3/27-4/3・4/29-5/8・7/1-10/31・12/23-1/4
R05年 3/26-4/2・4/28-5/7・7/14-8/31・12/22-1/8
R06年 3/14-4/7・4/26-5/6・7/12-8/31
・ANA大阪国際
H28年以前は未就航、H29年 12/22-1/8、H30年 7/14-8/31、
R元年 8/2-8/27、R02年 7/22*-8/31*、R03年 7/16-8/31・12/18-1/4
R04年 7/15-8/31、R05年 7/14-8/31、R06年 7/12-8/31
・ANA*d1福岡
H24年以前は未就航、H25年 7/1-10/26、H26年 3/30-10/25、H27年 4/24-5/10・6/20-10/24、
H28年 4/28-5/8・6/18-10/29、H29年 4/28-5/7・6/17-10/28、H30年以降は通年運航化
(定期点検に伴う一時運休)
・DAK*d0*d7多良間
R06年 02/27-03/31・05/20-06/02・06/30-08/04
・DAK*d0*d7波照間
R06年 02/27-03/31・05/19-06/02・06/30-08/04
(新型コロナウイルス感染症パンデミックに伴う長期欠航・曜日運航)
・APJ成田国際 長期欠航:R02年 4/24-6/18、曜日運航:R03年 5/11-6/30
・JTA*d4東京国際 長期欠航:R02年 4/20-6/17(6/18)、R03年 2/1(2/2)-2/6(2/7)
・ANA東京国際 長期欠航:R02年 4/22-6/4、曜日運航:R02年 6/5-6/15
・ANA中部国際 長期欠航:R02年 4/17-7/21、R03年 1/19-3/11・6/7-6/22、R04年 1/27-2/28
、曜日運航:R03年 4/12-4/28
・APJ中部国際 長期欠航:R03年 5/10-6/3、曜日運航:R03年 6/4-7/20・8/23-10/30、R04年 2/1-3/10
・JTA中部国際 長期欠航:R03年 9/4-10/14・10/20-10/25
・JTA関西国際 長期欠航:R02年 4/8-6/25、R03年 1/26-3/6(3/7)・5/7(5/8)-5/16・6/1-6/10・9/7(9/8)-9/15(9/16)・9/27(9/28)-10/9(10/10)、曜日運航:R03年 3/7-5/6・5/17-5/31、R04年 2/24-3/9・4/6-4/14
・ANA関西国際 長期欠航:R02年 4/17-7/21・9/1-11/30、R03年 1/19-3/4、R04年 2/1-2/28、曜日運航:R03年 3/5-3/11
・APJ関西国際 長期欠航:R02年 4/24-6/18、曜日運航:R03年 5/18-6/16、R04年 2/2-2/25
・ANA*d1福岡 長期欠航:R02年 4/17-7/21、R03年 1/19-3/11、5/13-7/20・7/27-8/5・8/17-8/22、曜日運航:R03年 3/12-3/27・10/2-10/7
・APJ福岡 曜日運航:R04年 2/1-3/8・10/30-12/21、R05年 1/10-2/28
・RAC*d5那覇 曜日運航:R02年 5/1-7/15
※事前購入型または特定便のみしかない乗継運賃設定路線は平成25年7月から公開を終了しました。(H25.3.7 JAL旭川・女満別・釧路・帯広・新千歳・函館・青森・三沢・秋田・山形 新設、H25.3.31 ANA新千歳・秋田・庄内・仙台・新潟・富山・小松 新設)
■就航路線(国際線)
就航先 | 運航会社 ( )内は共同運航による運航会社 |
---|---|
(定期就航路線 長期欠航中) |
就航路線変遷(平成25年3月7日以降)
※令和02年02月22日:[国際線定期便全便欠航] HKE香港 長期欠航
※平成28年06月16日:HKE香港 就航
※平成26年04月17日:TNA台北 運休(4/16最終運航)
※平成26年04月02日:CAL台北桃園 就航(期間運航)、TNA台北桃園 就航
※平成25年10月27日:MDA台北 運休(10/26最終運航)
※平成25年09月30日:TNA*i1台北 運休(9/29最終運航)
※平成25年09月04日:MDA*i1台北 定期便化
※平成25年07月03日:MDA*i1台北桃園 就航
※平成25年05月23日:TNA*i1台北桃園 就航
(期間運航路線)
・CAL台北桃園(H26年〜R元年に就航)
H26年 04/02-12/02、H27年 04/01-10/24、H28年 03/30-10/29、H29年 03/29-10/28、
H30年 03/28-10/24、H31年 04/03-10/26
■空港所在地
空港所在地はクリック(Googleマップ)
■新石垣空港(南ぬ島石垣空港)についてもっと詳しく調べたい方のリンク集
新石垣空港ターミナル株式会社の公式サイト△
沖縄県新石垣空港課の公式サイト△
新石垣空港(Wikipedia)◎(フリー百科事典ウィキペディアサイト内)
※「情報交通ホットライン」は日本の空港を紹介する私設サイトです。
※新石垣空港(南ぬ島石垣空港)の公式サイトではありません。
※新石垣空港(南ぬ島石垣空港)の公式サイトではありません。
開設月日 2013.03.07
初調査日 2013.05.10
前調査日 2023.04.22
初調査日 2013.05.10
前調査日 2023.04.22