※この旅行記は2013年2月にアップした旅行記です。
■2012.10.01 (新潟)→佐渡→新潟→(自宅)
■台風に不安も佐渡行き確定
今日は朝一の船で佐渡へ向かう。
車中泊していた栄パーキングエリアを4時半に出た。思っていた以上に早く起きれたし、新潟まで結構近かったので、少しでも高速代をケチろうと巻潟東インター(IC)から下道を進み、新潟港を目指した。
※巻潟東ICから新潟へは、東進後に国道17号に出て北進する少し遠回りのルートだ。あとで調べてみたら、一つ手前の燕三条ICから下りても下道の走行距離がほとんど変わらなかった。早朝は混んでいないし、新潟付近で下道に下りる際は燕三条ICを利用したほうが良さそうだ。
台風が近づいているものの、昨晩の時点でもまだ奄美付近だったし、新潟はカラリと晴れていた。風も強くないし、これなら天気は全然持ちそうだ。
5時半頃には万代島のフェリーターミナルに到着。
シーズンオフの日曜日で、朝一の港にはあまり人がいなかった。悠々窓口まで行ったら、夕方からは運航が未定と気になる運航状況になっていた。
行くべきか少し迷ったものの、この晴天だし、台風は南関東を通過予定だから、新潟まで大きくは影響しないだろう。飛行機が満席の際に乗ることになる昼のジェットフォイルは運航が決定している。いまさら引き返すのもバカらしいから佐渡行きを決定した。
佐渡汽船は、電車に乗るときみたいに自販機できっぷを買い、さっと乗船できる。この気軽さは飛行機が太刀打ちできない点だろう。
さっと乗船券を買い、さっさと船に入ったら、かなり空いていた。和室に広々横になったら、すぐに寝てしまった。
朝焼けに染まる新潟万代島。
■佐渡に着いたらビックリ
目が覚めたら、携帯電話の電波も受信圏内になる付近まで来ていた。甲板にあがると、すでに佐渡島が見える位置。風も強くないし、よく晴れていた。
これなら問題なく飛行機が飛びそうだ。船上で飛行機の予約が開始される8時になったので、さっそく佐渡空港に電話し、二便目を予約することにした。
「今日は飛んでいません」
電話口からは信じられないひとことが返ってきた。
台風接近に伴う悪天候の運休なのかとよくよく聞いてみたら、今日は点検運休日だったそうだ。悪天候の運休は覚悟していたが、まさかのあらかじめ欠航日だった。
飛行機で飛びにきたのに、それがトンだ事態。すでに佐渡は目の前だから、いまさら引き返すのもバカらしいし、ひとまず空港には行くことにした。
※佐渡に新たに就航した新日本航空は、就航直後から機体整備などでちょくちょく運休している。出発時刻を決めて利用者ゼロでも運航しなければならない定期便ではないので、あらかじめ決まっている飛ばない日を運休日と言うのはおかしいし、別に問題はないだろう。だが、毎日運航していると思っていた便が利用したい日に利用できないのは、かなりのイメージダウンにつながると思うのは自分だけだろうか。せめて曜日運航にするとか、整備のときは期間を集中させるとか工夫してほしい。
佐渡島の両津港には定時に到着した。船はよほど時化ないかぎり遅延もほとんどないので、利用する側にはやさしい交通機関だろう。港にはあとからもう一回来ることになってしまったので、空港に急ぐことにした。元々は乗る気がなかった、船に接続するバス便に乗り換えた。
10分ほどバスに揺られて空港からの最寄バス停である秋津で下車した。
秋津バス停から空港までは徒歩10分ほどだ。誰もいない道をトボトボ歩き、やっと着いた佐渡空港は相変わらず閑散としていた。飛行機が飛んでいないんだから、閑散としていて当然だ。
前回来たときには羽田便開設を目指す幟がいっぱい立っていたが、今日はなく、より閑散とした感じが目立ってしまっていた。
入口へ行くと運休を伝える看板が立っていた。中の電気も消えていて開いている感じがない。
まさかターミナル内に入れもしないのかと一瞬ビビッてしまったが、近づいたら自動ドアは開いてくれた。
■結局船で新潟へ
空港ターミナルの中は前回来たときと比べ、カウンタまわりがすっきりし、ニッポンレンタカーの窓口ができていた。旭伸航空時代はグッズ販売が行なわれていたが、それはなくなっていた。
空港の見学は30分もかからずに終了。小さい空港は飛行機に乗らないと見学はあっけないものだ。
再び秋津バス停まで歩き、バスに乗ることにした。
秋津バス停まで戻ると、次のバスまでまだ40分もある。空港近くにある資料館に行こうとも思ったものの、調べてみたら日曜は休みだ。流しのタクシーがいるわけでもないし、佐渡を少しでも楽しもうと国道を港に向けて歩くことにした。
で、歩き始めたまでは良かったものの、完全な田舎道で名所のようなものもなく、結局30分ほど歩いて境バス停からバスに乗ることになってしまった。
乗ったバス停からだとすぐに両津の市街地になり、港まではあっという間だった。バスは船便に接続しているわけではなく、港では一時間待ちだったので、歩いていっても良かったかもしれなかった。
帰りはジェットフォイルだった。本当はフェリーで帰りたかったが、ちょうど便の谷間。仕方なくジェットフォイルにしたものの、こちらもちょうど良い便がなく、長く待たされた格好になった。
ジェットフォイルはフェリーより波に弱いが、心配された台風の影響はまったくなかった。
※フェリーが2000円強なのに対し、ジェットフォイルは特急料金とやらがかかり、値段は3倍弱の6000円を越えている。飛行機は補助があることもあって7000円位だから、ちゃんと飛ばせば十分対抗はできそうなのに、なかなか定着していない。
日曜の上り便のせいか観光客が多く、乗船時はやや混雑していた。
行きは2時間以上かかった航路もジェットフォイルなら1時間強だった。
乗ったジェットフォイルは、ボーイングのライセンスで川崎重工業が造ったようだ。
■帰路でもビックリ
新潟万代島のターミナルを軽く見学したあとは、車で新潟空港へと向かった。
空港を見学すれば、あとは帰るだけ。台風は明日未明に関東に最接近するはずだったから、昼過ぎには空港を出たかった。しかし、飛行機運休にはまったおかげで、空港に着いた時点で14時前。ささっと見学をしたものの、空港を出たときには15時をまわっていた。
新潟はまだカラリと晴れていた。この調子なら家に帰るまで天気はもつかもしれない。それでも新潟からはとにかく早く帰ろうと新潟空港ICから高速へ。関越道を南下し東京へと急いだ。
新潟県内はきわめて順調に走行。渋滞は情報すらなく、このまま行けば21時位には家に着けそうだった。
ところが、関越トンネルを抜けて群馬県に入ったとたん雨が降り始めてきてしまった。
時刻はまだ17時だ。昨日の予報では関東上陸は明朝のはずで、雨が降るには少し早い気もする。気になってラジオをつけてみたら、台風はかなり速度をあげているようで、すでに愛知県で上陸済との情報が流れていた。上陸場所もかなり北寄りにずれた印象だ。
これはかなり計算外だった。
順調ならば台風接近前には帰れるはずだったのだが、台風接近が早まったのなら、ちょうど雨が強くなる時間帯に帰り着く可能性がある。そうなると、レンタカーを返したあと強風と強雨の中帰宅しなければならなくなる。
一方で、時間調整して台風が過ぎ去るのを待つにしても、台風が早く抜けなかったときは翌朝までに家に帰れなくなる。
どう動いてもうまくいかない感じがした。
ならば、少しでも早く帰るしかないだろう。とにかく先を急ぐことにした。
ところが、前橋を過ぎて出てきたのは、藤岡から「事故渋滞」「練馬まで二時間以上」の表示だった。
今の時間帯はちょうど郊外で休日を過ごした人々が都心へ帰る時間帯で、上り線はただでさえも交通量が多いはず。自然渋滞ならノロノロでも下道よりは早いが、事故渋滞は止まるときはハンパなく止まる。二時間以上表示は計測不能と同義だから、藤岡から下道に下りることを即決した。
藤岡分岐で一度上信越道下り線へ。反対車線が混雑しているのを横目で見ながら、藤岡ICで下りた。
国道17号は関越道からの迂回車で混雑してそうだったので、その裏ルートとして、国道254号線で藤岡からは寄居を抜けていくルートをとった。ナビでもなかなか誘導しないルートだけあって交通量も少なく、快適に走りだした。
ところが、寄居付近になったら雨が豪雨に変わってきてしまった。
ワイパーを最速にしても前があまり見えない最悪な状況。しかも強風でときどきあおられる。田舎道を飛ばして帰ろうと思ったのに、時速30キロほどでトロトロ運転するしかなかった。
※あとで調べてみたら、台風は群馬県を横切るルートに変わっていた。しかも、かなり速度をあげていて、ちょうど寄居あたりを通ったときに付近を通過していたようだ。降雨は寄居付近を通過した時間帯の前後1時間ほどに集中していた。新潟で少し時間調整すれば良かったのだが、ラジオでは最新位置の情報は流れるのが遅かったから、寄居あたりを通過中はまだ台風は愛知あたりにあるものと思い込んでいた。おかげで、一番危ない時間帯に走行する羽目になってしまった。
東松山で19時頃になっていたが、相変わらず関越道の渋滞は続いていたし、ここまで来たら再度関越道に乗るのもバカらしい。結局、国道254号線を進み、高島平から首都高へ入った。
首都高は渋滞らしい渋滞はなく、自宅近くのレンタカー屋には21時半頃到着できた。強風は吹いていたものの、すでに雨はあがっていた。
結局飛行機に乗れなかった離島の旅。最後は台風にアタフタしたまま終了した。
新潟空港では、新潟日報の特集記事を80周年を記念して復刻し、展示していた。空港の歴史を学べる逸品。
■今日の教訓!
・[佐渡]飛行機は不安定運航←事前に運航日をチェックしよう。
・[佐渡]空港から港へは徒歩でも←1時間あれば歩けます。
・台風は予想が外れる←ラジオはリアルタイム情報を手に入りにくい。
■実際の旅程
10/01 SUN
栄 P A04:30(レンタカー)→05:30万 代 島
万 代 島06:00(佐渡汽船カーフェリー)→08:30両 津 港
両 津 港08:40(バス 新潟交通佐渡 相川行)→08:50秋 津
秋 津08:50(徒 歩)→09:00[佐渡空港]
[佐渡空港]09:15(徒歩)→09:45境
境 09:48(バス 新潟交通佐渡 両津行)→09:55両 津 港
両 津 港11:30(佐渡汽船ジェットフォイル)→12:35万 代 島
万 代 島13:00(レンタカー)→13:30[新潟空港]
[新潟空港]15:00(レンタカー)→21:30自宅
(宿泊なし)
2012年10月01日
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