スカイマーク(SKY)は23日、7月搭乗分の那覇-新石垣線について、早期購入型割引運賃であるWEB割21を新たに設定すると発表しました。
SKYが発表したのは、7月10日から31日搭乗分の那覇-新石垣線運賃の新設定。片道5,000円という普通運賃にほぼ一本化していましたが、新たに搭乗21日前まで購入できる割引運賃WEB割21を新設定するとしています。
WEB割21は普通運賃と異なり、予約変更できない種類の運賃ですが、3,900円に設定します。
那覇-新石垣線を巡っては、SKYが7月10日から就航。早期購入型割引運賃を設定せずに普通運賃5,000円にほぼ一本化して利用維持を目指していましたが、20日にANA、21日にJTAが、相次いで早期購入型割引運賃を大幅値下げし、最安値でSKYを下回る価格設定をしていることから、対抗した運賃設定となりました。
SKYの普通運賃への一本化は、新しい運賃設定として注目されていましたが、やはり大手2社の対抗値下げには耐えきれなかった様子。大手2社では設定がない21日前購入型運賃を設定し、対抗することとなった模様です。
当該運賃が残っていることが前提にはなりますが、予約日別の値段を比較すると以下のようになります。
■予約日別最安値比較(7/12〜7/19搭乗分で比較、赤字は各日の最安値)
・当 日(SKY圧倒的有利)
JTA24,100
ANA24,100
SKY 5,000
・01〜02日前(JTA/ANA若干有利)
JTA 6,900〜14,200→4,900〜10,800
ANA 4,900〜6,900
SKY 5,000
・03〜20日前(JTA/ANA若干有利)
JTA 6,700〜11,100→4,800〜6,500
ANA 4,800〜6,500
SKY 5,000
・21〜27日前(SKY有利)
JTA 6,700〜11,100→4,800〜6,500
ANA 4,800〜6,500
SKY
・28〜44日前(SKY有利)
JTA
ANA
SKY
・45〜54日前(SKY有利)
JTA
ANA
SKY
・55日前まで(JTA/ANA有利)
JTA
ANA
SKY
*JTAのスーパー先得が4,400〜5,800となるのは7/16以降
**ANAの旅割55が4,400〜5,800となるのは7/15以降
■2013年6月14日〜7月31日ご搭乗分「那覇-宮古線」 2013年7月10日〜7月31日ご搭乗分「那覇-石垣線」運賃を追加設定(SKY公式サイト)
http://www.skymark.co.jp/ja/news/pdf/130523_fares.pdf
大手の値下げに耐えきれなかったって表現はは少し違うのでは?まだ就航もしていないし、普通運賃が安いことで就航してみて、普通運賃の安いスカイにどれだけ搭乗してくれるかでしょう。
ここまで安い普通運賃は前例がないので、ふたを開けてみないとわかりませんね。
>ポコ太さん
いらっしゃいませ。
那覇-石垣・宮古線ですが、SKYは少なくとも運航開始までは、普通運賃一本でいくものだと思っていました。
大手2社が対抗値下げする前の運賃であれば、SKYを事前に予約する人も多いと思うのですが、対抗値下げしたことで、予約時にどっちにするか迷う人も相当増えたはず。
このタイミングで割引運賃(しかも大手に設定のない21日前予約)を出してきたのは、SKYが想定していた以上に予約数が少なかったのではないかと思い、「耐えきれなかった」という表現を使いました。
どれにせよ、実際の搭乗率がどうなるかは注目ですね。
>すまいるさん
SKYは本土でも即撤退で、あまり評判はよくありません。
石垣就航をめぐっては、就航を最終決定した直後に、新石垣開港に間に合うはずだった那覇増築の完成延期が発覚。そのまま石垣に就航すると那覇のカウンタがパンクするので延期した経緯もあります。そんなゴタゴタをしている間にいつの間にかカウンタの半分をAPJにとられ、認識しないまま就航を発表したために、またまた延期となっていて、今回7月でカウンタの処理対策を組み直し就航にこぎつけています。それが島民の冷めた見方につながっているのであれば残念ですね。
石垣就航にあたり、新運賃や乗継ダイヤなどの設定を見るとSKYが力を入れたのは分かるので、個人的にかなり注目しているのですが、SKYは客が集まらなければ即撤退が普通ですし、大手2社はSKYが撤退すれば値段逆戻りが目に見えていますから、実際の利用(特に地元民の利用)がどうなるか楽しみです。
それでは失礼します。