■宮古空港 再開SKYの搭乗率伸びず、撤退の危機高まる
スカイマーク(SKY)は10日、6月の搭乗実績を公式サイトで公表しました。新しい運賃形態と再参入で注目された那覇―宮古線は搭乗率31.4%と厳しい数字であることが明らかとなり、撤退の危機が高まっています。
SKYが10日に公開したのは6月の搭乗実績。この中で、那覇―宮古線は、旅客数9,774人、搭乗率31.4%(昨年同月39.3%)、昨年比52.8%であることが発表されました。同路線撤退直前の3月は搭乗率48.1%で、かなり厳しい数値となっています。
同路線については、5日に日本トランスオーシャン航空(JTA)が速報値を発表しており、旅客数53,842人、搭乗率74.5%(昨年同月70.7%)、昨年比104.1%と数値を伸ばしています。
SKYは、大手2社(JTAとANA)のピンポイント値下げにあい、利用者が伸びなやんでいたことから、3月の運航を最後に那覇―宮古線から撤退。直後に大手2社が大幅な値上げをし地元が強く就航を要請したことなどもあり、6月から同線に再参入しています。
6月からの再就航にあたっては、SKYは利用が伸びなければ再度撤退することを表明。一方で、運賃を大幅値下げした普通運賃5,000円にほぼ一本化するなど、新しい運賃戦略を導入し、利用者増加を狙っていました。しかし、これも大手2社の事前購入型運賃の大幅な対抗値下げにあったことから、実際に搭乗者が増えるか注目が集まっていました。
地元紙の宮古新報によりますと、宮古島市長が「市職員に対し、 出張の際には積極的に利用するよう呼びかけ」るなど、地元ではSKYへの支援体制が高まっていると見られていましたが、蓋を開けてみれば、JTAは客数を伸ばしながら、SKYは利用が伸びないという最悪の結果に。やはり地元は口だけという事が判明し、いよいよ宮古からSKYの撤退危機が高まってきました。
※ANAは毎月下旬に前月分の搭乗実績を公表しており、客数を増やしたのか減らしたのかまだ不明ですが、その結果によってはSKY撤退が早まるかもしれません。
■搭乗実績(SKY公式サイト)
http://www.skymark.co.jp/ja/company/investor_loadfactor.html
■JTA・RAC月報(2013年6月速報値)(JTA公式サイト)
http://www.churashima.net/jta/company/press/pdf/13035.pdf
■スカイマークに要請、4・5月運休から早期再開を (宮古新報公式サイト)
http://miyakoshinpo.com/news.cgi?no=7530&continue=on
■値下げの経緯などは宮古空港を見るとわかりやすいと思います
http://johokotu.seesaa.net/category/7345687-1.html
2013年07月11日
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