■宮古空港 SKY一人負け、大手は客数伸ばす
日本トランスオーシャン航空(JTA)、ANA、スカイマーク(SKY)の3社は26日までに6月の搭乗実績を公表しました。SKYが再就航したことでピンポイントの格安競争が勃発していた那覇-宮古線は、JTAとANAが客数・搭乗率とも伸ばした一方で、SKYは客数・搭乗率とも減らしたことが判明しました。
SKYが運休した途端、大手2社に事前購入型運賃を大幅に値上げされたため、地元が強く要望し宮古島市も協力すると明言して、SKY再就航となった那覇-宮古線。再び格安競争が勃発し、実際の利用がどうなるか注目されていましたが、利用者が突きつけた答えは「SKYは不要」でした。
6月の搭乗結果は、JTAは搭乗率が2.3%増、ANAが11.4%増と、大手2社が大幅に利用者・搭乗率を伸ばし6割以上の搭乗率をたたき出した一方、SKYは3割台の搭乗率を7.9%も大幅に下げる結果になりました。
SKY運休で、数々の問題が浮き彫りになりましたが、利用者はSKY不要と突きつけた格好になっています。
SKYは昨年は5往復、今年は3往復運航で、旅客数が減るのは仕方がないにしても、大手2社が搭乗率を伸ばす中、搭乗率も大幅に落としたことで、路線撤退からの不安が残る結果となっています。
7月10日からは2往復に減便した一方、本土路線からの乗継割引を設定しており、7月に搭乗率が上がるのか注目されますが、このまま低迷が続けば、SKY撤退はすぐ訪れることになりそうです。
■那覇-宮古線 6月搭乗実績(左から旅客数(昨年比)、搭乗率(昨年比))
JTA 52,751人(+ 3.4%)、73.0%(+ 2.3%)
ANA 23,146人(+26.2%)、62.5%(+11.4%)
SKY 9,774人(▲47.2%)、31.4%(▲ 7.9%)
2013年07月27日
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