■新石垣空港(南ぬ島石垣空港) SKY三路線搭乗率はいずれも六割届かず
スカイマーク(SKY)は10日、7月の搭乗実績を公式サイトで公表しました。7月10日から一挙に参入し、運賃低減に寄与した新石垣発着の三路線は、搭乗率がいずれも六割に届かず、厳しいスタートとなっています。
SKYが10日に公開したのは7月の搭乗実績。7月10日から一挙に参入した新石垣発着の三路線の搭乗率は、成田国際(成田)線が59.1%、神戸線が46.7%、那覇線が56.3%と低迷しています。競合他社がなかった成田線は六割ギリギリとなったものの、関西国際-新石垣線の日本トランスオーシャン航空(JTA)、ANA、Peach Aviation(APJ)と競合する神戸線は五割以下。運賃低減に寄与したにもかかわらず、搭乗率は伸びませんでした。
三路線のうち、大手2社が露骨に対抗値下げをして注目された那覇-新石垣線は、搭乗客数16,335人、搭乗率56.3%で、繁忙期であるにもかかわらず、宮古線同様に厳しい数値となっています。
同路線については、9日にJTAが速報値として搭乗客数56,475人(昨年同月比95.7%)、搭乗率68.4%(昨年同月61.2%)と発表しています。SKYは、似たような状況にある那覇-宮古線でもJTAやANAの対抗値下げにあい、搭乗率が低迷していたこともあり、那覇-新石垣線の参入に合わせて、本土-那覇線からの乗継割引を設定。搭乗率の安定化に向けてテコ入れを図りましたが、それでもJTAには追い付けなかった格好となっています。
新石垣では、9月からAPJが那覇線を就航予定。参入で離島路線の運賃低減に寄与したSKYが今後、どこまで安定した搭乗客数と搭乗率を確保できるのかが注目されます。
■搭乗実績(SKY公式サイト)
http://www.skymark.co.jp/ja/company/investor_loadfactor.html
■JAL・JTA・RAC月報(2013年7月速報値)(JTA公式サイト)
http://www.churashima.net/jta/company/press/pdf/13041.pdf
2013年08月12日
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