2013年08月24日

結びつけよう仙台!2013(1)

結びつけよう東北!2013 仙台空港(1)

東日本大震災から2年半が経過しました。

未曾有の大災害を乗り越えた東北の各空港。平常運航がほぼ戻り、今年は増便も相次ぎました。
空の駅情報館では2011年5月から6月にかけて「結びつけよう東北!」として特集を組み、被災した東北の各空港を特集。昨年3月には特別編として仙台を取り上げました。

今年も引き続き復旧作業が進む仙台空港に出向き、現地を実際に見てきました。

第1回目の今回は、仙台空港の外回りを取り上げます。

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■新しい様子が見られた箇所をまずはピックアップ。
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仙台空港臨空公園復活!
震災前多くの人に親しまれた仙台空港臨空公園が場所を変え、空港南西端付近に昨年4月に復活!多くの家族連れが飛行機の離着陸を眺めに来ていた。

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津波よけ「千年希望の丘」第一号完成
岩沼市が空港南東部の海岸沿い一帯で進めている津波よけ「千年希望の丘」プロジェクト。今年6月第一号の丘が完成した。空港も遠くに眺められる。

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外周部での用地造成工事
空港外周部では新たに用地造成工事が行われていた。


空港の周辺は相変わらず壊滅状態の範囲が広がっていました。まだ、水たまりがあるところも。場所によってはまだにおいのあるところもありました。
しかし、昨年との違いは、本当に少しずつですが、土地の整備が進み始めていたこと。海岸沿いでは大きな
上の写真で取り上げたように少しずつ少しずつ変わったところがありました。

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■大きく変わった場所をメインに復旧状況を見ていきます(クリックすると写真が拡大します)
空港完全復旧へ向けたフェンス工事(名取市下増田付近)
1年後(2012.03.24)→2年後(2012.08.10)
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昨年新たな工事として始まっていたフェンス工事。今年は工事も終わり、しっかりとしたフェンスが出来上がっていた。

がんばっぺ!北釜!!(名取市北釜付近)
2か月後(2011.05.14)→1年後(2012.03.24)→2年後(2012.08.09)
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震災2か月後にはがれきが多数あり、家の残骸も多く見られたが、今は更地になってしまっていた。思い出品を保管していた集会所も解体され、「がんばっぺ!北釜!!」の看板も消えていた。
2年後の今年、大きく変わったのは、空港利用者向けの駐車場ができていたこと。建物は簡易的なものしか建てられないものの、少しずつ土地活用が進んでいました。


残った下増田神社(名取市北釜付近)
2か月後(2011.05.14)→1年後(2012.03.24)→2年後(2012.08.09)
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唯一残った下増田神社はまだ残っていた。震災2か月後にはまだ残っていた家々の残骸も今は更地になって、参道の長さを改めて感じさせた。
2年後の今年、大きく変わったのは、神社手前に観音寺が再建されていたこと。


まず衝撃の空港入口
2か月後(2011.05.14)→1年後(2012.03.24)→2年後(2012.08.09)
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入口のオブジェも交通案内板もまだ曲がったままだった。昨年は手前に交通標識が追加されていた。
2年後の今年、大きく変わったのは、交通案内板。ついに新しいものに付け変わった。ただ、オブジェはまだそのまま。


傾いた街路灯と復興のクレーン
2か月後(2011.05.14)→1年後(2012.03.24)→2年後(2012.08.09)
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昨年、傾いていた街路灯はご覧の通り地面と垂直に。復興のクレーンは姿を消し、新しい管制塔が建った。
2年後の今年、旧管制塔が姿を消していた。


B滑走路の様子
2か月後(2011.05.14)→1年後(2012.03.24)→2年後(2012.08.09)
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昨年復興のための資材が入ってきていたB滑走路。
2年後の今年は、外周道路も使用開始されていた。


被災した仙台エアポートケータリング伯養軒
2か月後(2011.05.14)→1年後(2012.03.24)→2年後(2012.08.09)
sendai208.jpg sendai20120324-206.jpg sdj2013206.jpg
昨年は建物外壁が激しく損傷していた伯養軒は建物が撤去されていた。
2年後の今年はいよいよ土地の整備作業が始まっていた。


被災した仙台エアカーゴターミナル(SACT)
2か月後(2011.05.14)→1年後(2012.03.24)→2年後(2012.08.09)
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昨年、火災の跡が痛々しく残っていた建物が撤去されて更地になったSACT。
2年後の今年は新しい建物が建ち、きれいにフェンス・入口が整備されていた。



■大きく変わった場所を地震前後の写真で比較してみます(クリックすると写真が拡大します)
貞山運河から見た仙台空港
2008.09.07→2011.05.14→2012.03.24→2013.08.10
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相変わらず折れた照明灯などがあり、貞山運河もまだがれきが浮いていたが、2012年には頻繁な飛行機の離着陸があり、車で飛行機を見に来ていた人が多かった。スポッターも戻ってきていた。
2年後の今年、大きく変わったのは、そう、Peach Aviationやスカイマークも見れるようになっていた。


駐輪場
2008.09.07→2011.05.14→2012.03.24→2013.08.09
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昨年は駐輪場部は工事用のバリケードが張られ使用不可に。仙台空港鉄道は復旧していた。
2年後の今年は、なんと元の通りに駐輪場が復旧!


次回はターミナル回りを見ていきます。

■2011.06.18 特集 結びつけよう東北!(2011年の特集)
■平成24年3月24日に訪問 結びつけよう東北!特別編 仙台空港
 (1)(2)(3)(4)
■平成23年5月14日に訪問 結びつけよう東北! 仙台空港
 (1)(2)(3)
ラベル:仙台空港 地震
posted by johokotu at 07:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 仙台空港(仙台国際空港) | 更新情報をチェックする
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