□明日から冬ダイヤを開始
27日、国内航空各社は冬期ダイヤが開始になります。今回は夏に比べ変化は少ないですが、エアアジア・ジャパン(WAJ)が全路線を一旦運休し、バニラエアとしてリブランドしたのち再就航を予定。スカイマーク(SKY)が美保(米子/米子鬼太郎)、Peach Aviation(APJ)が成田と松山、ジェットスター・ジャパン(JJP)が高松に新規就航します。
今回は格安航空会社(LCC)の動きが多いのが特徴。WAJのリブランドが一番の変化になります。WAJは全路線(新千歳-成田国際(成田)線、成田-福岡線)を運休し、11月1日にバニラエアとなったのち、12月20日に成田-那覇線、1月29日に新千歳-成田線を再就航します。
その他の新規路線はSKYの成田-米子線、神戸-米子線、百里(茨城)-米子線(神戸経由便)(いずれも12月20日から)、APJの成田-関西国際(関空)線、関空-松山線(2月1日から)、JJPの成田-高松線(12月10日から)、ANAの紋別-新千歳線(1月31日まで)の7路線。成田と松山にAPJが、米子にSKYが、高松にJJPが新規就航します。
米子では路線が一気に3路線が増加。初めて山陰地方に大手以外の航空会社が就航することもあり、運賃の低減化や利用者増加が期待されています。神戸-米子線は40分の短距離路線。鉄道や高速バスでも2時間強で行けることもあり、神戸での乗り継ぎ需要が鍵を握ると見られ、利用が定着するか注目されます。
高松は国内線LCC初参入です。
一方、廃止路線はFDAの新千歳-静岡線、ANAの紋別-東京国際(羽田)線、福岡-新石垣線、SKYの成田-福岡線(11月5日から)、茨城-那覇線(神戸経由便化)、北海道エアシステムの函館-三沢線(12月1日から)の6路線と定期的なチャーター便として就航している小値賀町の福岡-小値賀線(1月6日から)、第一航空の那覇-慶良間線の2路線。
小値賀と慶良間は運休で定期的な運航をする旅客便がなくなります。
FDAとANAはいずれも昨冬に続くもので、FDAは運休した分を静岡-鹿児島線の増便に充てています。
紋別は、羽田線の年間運航のための目標を平成24年度羽田線運航期間9か月間で47,000人に設定していましたが、結果は45,767人と達成できず、今年も1月31日まで羽田線運休、新千歳線運航となります。紋別-羽田線は1便ルール適用路線で本来運休はできませんが、ANAでは新千歳経由で紋別-羽田間の事前購入型割引運賃を設定し、直行便と同等の利便性を確保。空いた羽田発着枠をドル箱の新千歳-羽田線の増便に使用する一石二鳥の路線変更で3年連続となります。
増減便で注目なのは釧路-羽田線。今夏からAIR DO(ADO)が2往復就航して話題になりましたが、冬ダイヤではANAが1往復減便して1往復化するため、地元が反発しています。
なお、今冬からAPJが曜日運航をやめてダイヤをすっきりさせますが、一方で、SKYが新石垣線を中心に曜日運航を開始します。神戸発着便で平日を中心とした週4日に新千歳線、週末の週3日は新石垣線とする設定を行うなど、利用者確保に色々と工夫が必要なようです。
2013年10月26日
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