■新石垣空港(南ぬ島石垣空港) 運休のSKY成田線・神戸線とも搭乗率低迷したまま 3月実績出揃う
新石垣空港(南ぬ島石垣空港)に就航する日本トランスオーシャン(JTA)グループ、ANAグループ、スカイマーク(SKY)は2日までに、3月の利用実績を公開しました。SKYが各路線とも、利用者数、搭乗率ともに低迷し、相変わらず一人負けの状態。30日で運休した成田国際(成田)線、神戸線とも乗り納め需要もなく、低い搭乗率のまま終了しました。
今月は、昨年3月7日に新石垣空港が開港してから、一年たった初の搭乗実績になります。各社とも昨年の開港フィーバーの余波か昨年比は苦戦しています。
SKYは成田線、神戸線を運航する最後の月でしたが、搭乗率は低いまま運休となりました。
那覇線は、新空港開港の影響を受け、JTA、ANAとも、利用者数・搭乗率いずれも減少しましたが、それでも搭乗率7割台を確保しています。SKYは搭乗率が5割台に回復したものの、低調であることに変わりはありません。
ANAはこれまでと同傾向で本土からの直行便客数が大幅に増えていて、那覇線に大きく影響が出ています。昨年3月末に東京国際(羽田)線を就航しており、那覇線の前年比大幅低下は3月が最後となりそうです。
東京線(JTAとANAは羽田線・SKYは成田線)はANAが引き続き絶好調で搭乗率8割台。JTAは旅客数が減少しましたが、なんとか搭乗率7割台を確保しています。SKYは搭乗率5割台と引き続き低迷したまま運休となりました。
3月30日以降はSKYが羽田線(那覇経由便)4往復を新設。4月以降の羽田線、那覇線の搭乗率が増加してくるのか注目されます。
大阪線(SKYは神戸線・他3社は関西国際線)は、新空港開港の影響を受け、JTA、ANAとも、利用者数・搭乗率いずれも減少。搭乗率はJTA、ANAともに7割台で前年割れ、Peach Aviationの影響も出ているものと見られます。SKYは搭乗率4割台後半とやや健闘したものの、低迷したまま運休となりました。
■3社競合区間の3月搭乗実績(左から旅客数(昨年比)、搭乗率(昨年比))
(1)那覇-新石垣線(JTA10、ANA8、SKY4、APJ1)
JTA 59,290人(▲ 6.0%)、71.1%(▲ 9.0P)
ANA 51,956人(▲16.9%)、77.6%(▲ 3.9P)
SKY 21,380人、55.4%
APJ ※公表なし(全便運航した場合の提供座席数は180×62=11,160席)
(2)東京-新石垣線(JTA羽田1、ANA羽田1、SKY成田1)
JTA 12,789人(▲ 4.4%)、71.1%(▲ 5.0P)
ANA 14,390人(+2974.8%)、86.0%(▲ 0.7P)
SKY 4,488人、56.3%
※ANAは昨年度3/31のみ運航
※SKYは今年度3/1〜3/29運航
(3)大阪-新石垣線(JTA関空1、ANA関空1、SKY神戸週3、APJ関空1)
JTA 6,528人(▲12.7%)、70.5%(▲10.7P)
ANA 8,219人(▲ 9.7%)、79.1%(▲ 5.8P)
SKY 2,275人、49.4%
APJ ※公表なし(全便運航した場合の提供座席数は180×62=11,160席)
※SKYは今年度3/1〜3/29運航
2014年05月02日
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