■美保飛行場(米子鬼太郎空港) SKY新路線苦戦スタート
スカイマーク(SKY)は12日、4月の搭乗実績を発表しました。4月から3路線を拡大した美保飛行場(米子鬼太郎空港)発着路線は低迷しています。
米子発着路線は全部で5路線(実績の出ない神戸経由の百里線を除く)。
このうち4月に開設された3路線は、東京国際(羽田)線が搭乗率53.1%、那覇線が同46.3%とまずまずの滑り出しを見せたものの、新千歳線は同18.7%とかなり厳しい状況です。
既存路線も利用が低迷しています。
成田国際線は、12月の就航以来最低の搭乗者数・搭乗率を記録。4月から東京国際(羽田)線が就航しており、都心に出るのに便利な羽田に利用が流れた可能性があります。
神戸線も搭乗率は最低で、神戸経由で各地へ出ていた層が直行便に流れた影響もあると見られます。
成田線は5月以降運休便も出始めている状況、新千歳線は、利用が見込まれる夏場に、近接する出雲発着で日本航空が季節便を再開する予定で、利用が伸びない可能性もあり、冬ダイヤ以降運休などのテコ入れを図るかもしれません。羽田線をもう1往復夜便を設定して成田線を運休したいところですが、羽田の枠の関係上、成田は細々続けるでしょうか、、、。
新千歳-神戸線と神戸-米子線がつながれば、神戸経由便として設定することで、神戸線の需要喚起にもなりそうな気もしますが、神戸経由便となると、朝の米子着、夜の米子発に接続でしか設定できず、運用時間の関係から設定が可能なのは、羽田線など一部路線に限られてきますから、かなり難しいかもしれません。
SKYは、米子では多路線展開して利用を増やす戦略でしょうから、簡単には運休できないジレンマも抱えており、どう解決するのか注目されます。
米子発着路線の4月実績
千歳線: 1,983人 18.7%
成田線: 4,481人 22.2%
羽田線: 10,711人 53.1%
神戸線: 6,216人 29.3%
那覇線: 4,913人 46.3%
競合他社路線の4月実績 左から利用者数、搭乗率。( )内は昨年比。
ANA 米子-羽田線: 30,380人(▲ 2.1%)、44.8%(▲15.0P)
JAL 出雲-羽田線: 37,977人(+4.5%)、56.9%(▲ 3.9P)
JAL 出雲-伊丹線: 9,421人(+ 4.1%)、53.4%(+ 1.3P)
2014年05月13日
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