■美保飛行場(米子鬼太郎空港) SKY搭乗率上げ止まり? 7月実績発表
スカイマーク(SKY)は10日、7月の搭乗実績を発表しました。地方空港ながら拠点化した美保飛行場(米子鬼太郎空港)発着路線は相変わらず低迷。徐々に向上してきた搭乗率も上げ止まっています。
SKYの米子発着路線は全部で5路線(実績の出ない神戸経由の百里線を除く)。これまで1路線しか飛んでいなかった地方空港を一気に拠点化させたことから、利用が定着するのか注目されています。
7月の結果は、相変わらずの低迷となっており、徐々に向上してきた搭乗率も上げ止まった印象です。
搭乗率を見ると、成田国際(成田)線がかろうじて三割台と低迷が続き、東京国際(羽田)線は七割台で安定しています。両路線とも一部日程な運航を絞っていますが、対照的な結果で、成田はなかなか定着していない傾向が見てとれます。
その他路線は搭乗率は四割前後で、徐々に上がってきた数値が上げ止まった印象。厳しい状況となっています。
先月末から経営危機が大きく取り上げられているSKY。米子では多路線展開して利用を増やす戦略でしょうから、簡単には運休できないジレンマも抱えています。低搭乗率路線を引き続き維持できるとも思えず、7月に入り観光需要が期待された北海道・沖縄方面も搭乗率が延びにかったことで、今後、これ以上の需要喚起ができるのか、あるいは路線運休が行われるのか注目されます。
米子発着路線の7月実績
千歳線: 4,671人 42.6%
成田線: 4,923人 30.9%
羽田線: 11,483人 73.7%
神戸線: 8,180人 37.3%
那覇線: 4,624人 43.5%
競合他社路線の7月実績 左から利用者数、搭乗率。( )内は昨年比。
ANA 米子-羽田線:5往復 35,424人(▲14.8%)、59.1%(▲ 6.1P)
JAL 出雲-羽田線:5往復 42,888人(▲11.4%)、62.7%(▲11.1P)
JAL 出雲-伊丹線:5往復 9,785人(▲10.0%)、55.8%(▲ 5.0P)
2014年08月12日
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