■美保飛行場(米子鬼太郎空港) SKY冬運休の三路線は搭乗率が向上 8月実績
スカイマーク(SKY)は10日、8月の搭乗実績を発表しました。地方空港ながら拠点化した美保飛行場(米子鬼太郎空港)発着路線は、夏の需要もあってかやや上昇したものの、低迷からはまだまだ抜け出せていない印象です。
SKYの米子発着路線は全部で5路線(実績の出ない神戸経由の百里線を除く)。これまで1路線しか飛んでいなかった地方空港を一気に拠点化させたことから、利用が定着するのか注目されています。
8月の結果は、各路線で搭乗率は上がったものの、低迷状態には変わりありませんでした。すでに10月26日から始まる冬ダイヤでの再編が決まっており、向上はなかなか難しいようです。
搭乗率を見ると、JALが競合する新千歳-出雲線を飛ばすなか、就航以来初の五割超えを達成した一方、観光需要が増えると見られていた那覇線は四割台で留まっています。神戸線も約四割と引き続き低迷しています。
東京国際(羽田)線が七割台で安定するなか、成田国際(成田)線も五割近くの搭乗率を記録し、首都圏需要はそれなりにあることが示された形になっています。
ただ、羽田線以外は搭乗率六割以下と相変わらず低迷は続いています。
SKYは、米子では多路線展開して利用を増やす戦略でしょうから、簡単には運休できないジレンマも抱えています。10月26日からは、今回利用が延びた新千歳線、成田線、羽田線を運休、あまり利用が延びなかった神戸線と那覇線は継続予定で、今後、うまく需要喚起できるのか注目されます。
米子発着路線の8月実績
千歳線: 5,568人 50.7%
成田線: 10,596人 48.3%
羽田線: 15,981人 78.5%
神戸線: 9,044人 41.9%
那覇線: 4,699人 44.2%
競合他社路線の8月実績 左から利用者数、搭乗率。( )内は昨年比。
ANA 米子-羽田線:5往復 41,966人(▲16.7%)、68.2%(▲10.4P)
JAL 出雲-羽田線:5往復 48,804人(▲ 8.5%)、74.7%(▲ 7.4P)
JAL 出雲-伊丹線:5往復 8,924人(▲21.2%)、55.0%(▲ 8.6P)
JAL 出雲-千歳線:週4往復 3,276人、58.4%(8月のみ運航、昨年運航なし)
2014年09月11日
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