2014年09月09日

格安の波に乗って中四国へ(3日目)



■2014.09.09 (安来)→美保→出雲→広島→羽田

■妖怪に化かされた?米子空港
朝5時に起床。一昨日から結構無理しているものの、意外とパッチリ目が覚めた。
外に出るとスーパームーンが月の入り目前だった。いかにも妖怪が出てきそうな満月だ。

今日は美保(米子)出雲を見て広島に下るだけだから、結構余裕のある日だ。
広島へ下りながら寄れる名所に寄ることにした。昨日の勝山みたいなところがないか楽しみだ。

まずは米子空港へ。
道の駅あらエッサは安来といっても米子市との市境近くにあるから、空港までは30分かからなかった。
途中、飛行場の南側で掩体壕があったので撮影して時間稼ぎをしたのち、ほぼ6時ジャストに空港へと入った。

米子空港は新たに就航したスカイマーク(SKY)も夜間駐機があり朝は早い方だが、初便は7時頃なので、まだ人はまばらだった。
前回来たとき(→「隠岐がる?旅行へ(1日目)」)は、鬼太郎の愛称が付いたあとだったものの、正面のデカールが完成直前でまだ仮囲いがあり、なんとも残念な訪問だった。訪問の数日後に公開されたそうで、完全に妖怪に化かされた感じだったが、今回は、きれいな状態を見学。SKY関連でターミナルをいじっており、前回撮影できなかった鬼太郎関係の装飾も合わせてじっくり撮影ができた。
ターミナル自体は小さいので、見学は駅周辺も含めて1時間程度で終了。7時半には空港を出られた。

201409d.jpg
米子空港の南側にあった掩体壕。道路の左側は空港区域になる。この周辺にはいくつか残っているそうだ。

■ご縁でまた呼ばれた?出雲空港
米子から出雲だ。
いつもの通り、べた踏み坂から大根島を経由するが、この道は橋が多いので、渋滞リスクが高く、出勤ラッシュに巻き込まれるのだけは避けたかった。ラッシュが始まる前に少しでも早く松江側へと進んだものの、車は多く、東松江辺りではノロノロだった。
そんなラッシュに強い味方となったのが山陰道。松江玉造までは無料区間でしかも片側2車線。前回は有料なのに片側1車線区間でノロノロ高速だったが、今の時間は松江市内へ向かう車が多いのか、バイパスのようになっている片側2車線区間の山陰道を、松江玉造まで通り抜ける車は少なく、快適そのものだった。

道が少し混んだのが来待付近。
しかし、縁結びの地だけあって何て素敵な名前〜とちょっとホッとしたのと、来待駅前で高校生が一人ポツンとたぶん送迎待ちしているのを見て、「これぞ来待!」と一人ひそかに興奮していたので、気にならずに渋滞を切り抜けられた。

出雲空港には8時半には到着できた。こちらは便の合間だったせいか閑散としていた。
出雲も、米子と同様に愛称命名後に利用しているが、米子と同様、訪問した時にはまだ内装に大きな変化はなかった。ところが、その後に凝った内装に変更されたので、できるだけ早く来たいと思っていた。
出雲空港では、館内全体で縁結びを感じられるよう、随所に装飾を施している。モニュメント類を置いている空港は多いが、壁面などに装飾を施すのは結構珍しい存在。見方によっては、ただのお子様騙しのようにも見えるものの、隠れミッキーみたいな隠れハートがあったりするなど遊び心満載で、この空港を利用すれば、良縁に恵まれそうな感じがした。
そんなご縁で、再度訪問することになったのかもしれない。

朝食をとっていなかったので、テレビのランキングで日本一をとったという牛めしの空弁を購入、空港公園の駐車場で飛行機の離着陸を見ながら食事を済ませた。
地元の割烹が製造しているのだが、これがなかなか美味。出雲を利用したらなんとか確保したい逸品だった。

※空弁は数量が限定されていることが多く、納品前の早朝便や、すでに売り切れてなくなっていることが多い夜遅い便を利用する自分にはなかなか確保できないものだ。昼間に利用するこういうときだからこそ、しっかり確保だった。

201409f.jpg
縁結びの内装が話題となっている出雲空港。ハートと水引のようなデザインで縁結びの地の空港であることを館内各所でPRしている。

■鉄の名所にはご縁なし?
出雲は10時過ぎに出た。
あとは広島空港へ戻るだけだ。三刀屋木次インターから三次の先までは無料高速の松江道が使える。その先は一般道区間があるが、トータルで3時間もかからないだろう。
そこで、高速と平行する吉田までは一般道(国道54号線)を進み、途中にある名所としてツーリングマップルに載っている菅谷たたらに寄り道することにした。いまいち場所がわからないものの、吉田に向かえば良いらしい。ちょうど吉田に道の駅があるようだったので、まずはそれを目印に進むことにした。

学生の時に観たアニメ映画「もののけ姫」で、たたら場の存在を知ったのだが、その時、たたら場が山陰にあることを知ってから、「もののけ姫」で出てくる山の感じがなんとなく、中国山地のイメージになっている。ツーリングマップルによれば、国内で唯一残存するたたら場がある他、吉田の中心部と、そこからさらに山奥に進んだ先の二か所に、鉄に関する博物館があるらしい。せっかくの機会だし、国内唯一と言われると、これは外せない。それぞれの施設が離れているのが気になるが、まずはたたら場を見学してみることにした。

広島空港のガソリンスタンドが現金のみらしく、ガソリンも結構減ってきていたので、カード払いでポイントがためられる木次で満タン給油したあと、国道54号線を進んだ。
ツーリングマップルに、この先、国道沿いにある道の駅掛合の里が道の駅の元祖だとの記載があったので、どんなもんかとまず寄り道したものの、店舗も開いておらずに閑散としていてほぼ素通り状態だった。

道の駅掛合の里から少し進んだところで、吉田方面は左折とする標識が出たので、県道38号線に入った。
吉田の道の駅は、新しい道の駅なのか、手元のツーリングマップルもナビもまだ載っておらず、正確な位置が分からない。本当は、まずは吉田の道の駅に寄りたかったが、まだ先のようだったので、道の駅での情報収集はあきらめ、とりあえず吉田の中心部に行けば、たたら場のことも分かるだろうと町に直行することにした。

県道38号線は、狭い道になるかと思ったら、吉田掛合インターへのアクセス路で走りやすい。しばらく走ったら、道の駅たたらば壱番地の看板が出てきた。これが探し求めていた吉田の道の駅だ。
道の駅は、国道54号線沿いにあると思っていたのだが、国道54号線沿いではなく、すこし東側の山の中にあったのだ。同じく国道54号線沿いにあると思っていた雲南吉田インターも、こっちにあり、同じ位置にあった。

吉田の中心部に直行してもよかったのだが、少し横道に逸れるものの、せっかく道の駅があるなら、情報収集は町のPR施設である道の駅に進むべきだ。しかも今回は名前がたたら場。これはバラバラに分かれている施設のことが色々分かりそうだと、矢印に沿って進み、まずは道の駅に寄り道した。

道の駅は、雲南吉田インターの入口横にあるプチパーキングエリアのような感じだった。
早速、町の情報をゲットしようとしたのだが、イラスト図はあるものの、正確な地図がどこにもない。博物館もどれに行けばよいのか分からない。博物館はあとから作った施設だろうし、見るなら本物のたたら場。そこで、ツーリングマップルを頼りに菅谷のたたら場に行ってみることにした。

※吉田は鷹の爪団の吉田くんの故郷とされており、道の駅ではそのPRに余念がなかった。「たたらば壱番地」ってどっかで聞いたことあるような、と思っていたら、吉田くんの住所なのでした。

道の駅から吉田の中心部までは車で10分ほど。どうも、たたらで栄えた町らしく、中心部は古い町並みが残っているらしい。これは少し時間をかけたい。
ひとまず町にはあとで寄ることにして、今はとりあえずたたら場へと向かった。

中心部から急坂を10分ほど登った先に目的の場所があった。たたら場がある集落は少し坂を下ったところにあるようなのだが、駐車場は高台の小さな資料館脇にしかないらしい。車をそこに止めて、まず資料館を見学し、その後畑道を下に下りた。
資料館脇には上からたたら場集落を一望できる場所があったのだが、奥の方で大きな建物の工事をしている。外装の工事中なのだろうか。その脇にはいかにもたたら場らしい雰囲気の古い家々が並んでいた。
ひとまず下へ降り、町並みとたたら場を見学しようと思ったら、なんと、たたら場は建て替え中で見学できなくなっていた。さらに、家が並ぶ一角に資料館らしき建物があったものの、なかに入れど誰もおらず。結局、何も見ることが出来ずに日本唯一の場所から去ることになってしまった。

201409g.jpg
上から眺めた菅谷たたら。工事中の建物が建て替え中のたたら場(高殿)の建物。一期工事は11月30日に終わるらしく、それ以降はたたらが見られるそう。なんということでしょう、、、。

■フルーツ通ってフライトへ
残念なまま吉田町の中心部に戻り、鉄の歴史博物館を見学。昔ながらの風情を残した町並みを少し楽しんだものの、メインのたたら場を見られなかったショックは大きく、さらに町の奥に鉄の未来科学館があったことをすっかり忘れてしまい、そのまま雲南吉田インターから松江道に乗り、南進を再開してしまった。

無料高速の松江道は、平日の昼間にもかかわらず、車も少なく、快走できた。
並走する国道54号線は、ひと山越えた谷を通っているので、大通りと合流もなく、車は少ないままだった。
吉田を過ぎると、山奥というよりは少し高原的な地域を通った。小学校のとき、中国山地が比較的なだらかと習ったのを思い出した。

三次東を過ぎて尾道道に入ったら少し車が増えたものの、快走には代わりがなく、吉田を出てから小一時間であっという間に開通区間の終点、吉舎に着いた。ここからは一般道で、ナビに従って国道184号線を南下する。

しばらく走ったら、「←品の滝」という、いかにも自然観光地的な看板が出てきた。ツーリングマップルにも載っていないが、この先道路沿いに名所はないし、時間も多少あるからと横道にそれた。
5分ほど走ったら品の滝駐車場があったのだが、立っている看板を見ると、ここから1.5キロほど歩くらしい。石見空港に行ったときに見た奥匹見峡みたいなところなのだろうけど、1.5キロの滝登りは、往復で小一時間はかかるだろう。そこまで時間はないから、見に行くのは断念した。

広島空港へはこのあとフルーツロードとやらに斜め右折し、そのまま広島空港フライトロードへと進む経路になりそうだ。
ナビに従い国道184号線を南下していたのだが、なぜかいつまでたってもフルーツロードへ入る指示が出てこない。ふと気付くと世羅の町に近づいていた。
何かおかしいと車を止めてナビを確認してみたら、世羅から遠回りして高速を進むルートが検索されていた。高速に乗る気は全くなかったので、地図を確認し、少し戻って広域農道に出て、フルーツロードへと合流した。
国道184号線はやや車が多かったものの、フルーツロードに入ってからは車も少なく、あっという間に日本一の長さを誇るアーチ橋広島スカイアーチを通過して、15時には広島空港へ到着できた。スカイアーチは前回来た時はまだ工事中で、やっと工事が完了した印象だった。

※広島空港に唯一出店している店でガソリンを給油したのだが、なんと値段はリッター179円だった。朝に木次で入れたときはリッター159円で、今日走ってきた相場も160円前後だったから、ボッタクリ価格のバカ高い値段だ。木次のときはクレカ払いでポイントも貯まった上、もう使えないけど次回割引券まで付いてきたが、ここは現金払いでしかもセルフ。さらに、性能の悪い機械で二度入れざるを得ないなど、サービスは何もなく、旅の最後になんとも印象を悪くする出来事に遭遇してしまった。

レンタカーを返却したあとは、広島空港の見学。
春秋航空日本(SJO)のカウンタができ、店舗もリニューアルされていたが、全体的には大きな変化はなく、1時間程度で調査を完了できた。

最後はANAでの帰京。
ドリンクサービスがなかなか来ないままトイレに立ったら、いつの間にかサービスが終わっていて、その後も声かけされることもなく着陸。行きのSJOとたいして変わらないサービスしか受けないまま、久々の空港巡りは気が付いたら終了してしまった。


■今日の教訓!

[美保]SKYを使えば安くキタロウ←撤退危機に陥っていますがなんとか維持してもらいたいところ。
[出雲]隠れハートを探すべし←狭いが日本一楽しい空港かも
[出雲]空弁を上手に確保しよう←さすが美味しいです
出雲の前に雲南吉田へ←たたらで雰囲気を楽しむべき。ただし菅谷高殿は11月再開です。
[広島]ガソリン給油は事前に済ませよ←空港給油は現金払いの上バカ高いです。
大手でも油断をすればサービスなし←毛布と飲み物しかないですけどね。


■実際の旅程

09/09 TUE
道の駅あらエッサ05:30(レンタカー)→06:00[米子鬼太郎空港]
[米子鬼太郎空港]07:00(レンタカー)→08:30[出雲縁結び空港]
[出雲縁結び空港]10:00(レンタカー)→10:30道の駅さくらの里きすき
道の駅さくらの里きすき10:30(レンタカー)→11:00道の駅掛合の里
道の駅掛合の里11:00(レンタカー)→11:30道の駅たたらば壱番地
道の駅たたらば壱番地11:30(レンタカー)→11:45菅谷高殿
菅谷高殿12:00(レンタカー)→12:15鉄の歴史博物館・雲南市吉田
雲南市吉田12:45(レンタカー)→13:00雲南吉田インター
雲南吉田インター13:00(レンタカー)→14:00吉舎インター
吉舎インター14:00(レンタカー)→15:00[広島空港]
[広島空港]20:40(ANA688便)→22:05[東京国際空港]
[東京国際空港]22:30(京急線など)→24:00自宅
(宿泊なし)

posted by johokotu at 18:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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