■新石垣空港(南ぬ島石垣空港) JTA羽田線機材大型化が影響 8月実績出揃う
新石垣空港(南ぬ島石垣空港)に就航する日本トランスオーシャン(JTA)グループ、ANAグループ、スカイマーク(SKY)は、9日までに、8月の利用実績を公開しました。
今年は、Peach Aviation(APJ)那覇線が計画欠航で運休、ANA東京国際(羽田)線が臨時便を使い2往復化しているほか、JTAが羽田線の機材を大型化しています。
結果は、JTAの羽田線の機材大型化が大きく影響したものとなりました。
那覇線
那覇線は、JTAが利用者を大幅に落としました。JTAは羽田線利用者が大幅に増えているため、その影響が大きく出たものとみられます。一方で、羽田線の2往復化で利用減少が懸念されたANAは数値を延ばしています。APJの運休からSKYとANAに利用者が流れていると思われる結果となっています。各社とも搭乗率七割前後で、観光需要は利用意向が平均化されてきているようにもみえます。
羽田線
羽田線は、ANAが2往復化したことで利用者数はJTA超えを達成。JTAも機材大型化し提供座席数が約2.9倍となったため利用数が約2.7倍増と大幅増加しています。利用者数が増えたため、搭乗率の下落幅は小さく、2社とも七〜八割台と高い水準を維持しています。
※SKY那覇経由便の利用実績は公開されていません。
関西国際(関空)線
関空線は、JTA、ANAとも昨年とほぼ同等の利用。利用者は増え、搭乗率は減っています。昨年と比較し状況に大きな変化がないため、利用動向にも大きな変化は生じていないようです。
■3社競合区間の8月搭乗実績(左から旅客数(昨年比)、搭乗率(昨年比))
(1)那覇-新石垣線(JTA10、ANA9、SKY4)
JTA 10往復→10往復 48,887人(▲17.7%)、74.3%(+ 2.5P)
ANA 8往復→9往復 60,053人(+20.6%)、77.1%(+ 0.7P)
SKY 4往復→4往復 30,424人(+10.2%)、69.3%(+ 3.7P)
(2)羽田-新石垣線(JTA2、ANA2)
JTA 2往復→2往復* 19,339人(+169.4%)、76.8%(▲ 4.9P)
ANA 1往復→2往復* 24,344人(+64.6%)、89.5%(▲ 1.8P)
*JTAは機材大型化を実施、ANAは1往復臨時便として運航
(3)関空-新石垣線(JTA1、ANA1、APJ1)
JTA 1往復→1往復 8,309人(+ 4.3%)、91.0%(▲ 4.9P)
ANA 1往復→1往復 8,312人(+ 7.9%)、76.2%(▲ 0.7P)
APJ 1往復→1往復 ※公表なし(全便運航した場合の提供座席数は180×62=11,160席)
2014年10月10日
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