この旅行記は2014年11月に公開したものです。
■2013.02.17 自宅→(東京)→百里→(東京)→自宅
■とても快適なアクセスバス
朝一8時10分発のバスに乗るため、今日は少しだけ早起きして、朝からまずは東京駅に移動だ。
百里飛行場(茨城空港)行きのバスは東京駅八重洲口から出ている。のりばを詳しく調べて来なかったものの、駅出入口を出て目の前の5番のりばに茨城空港行の表示が出ていて、すんなりのりばを見つけられた。
※東京駅前からは千葉や茨城方面行きを中心に高速バスが多数発着している。JRのバスがメインなのだが、常磐線や総武線、内房・外房線と被った行き先のところも多く、意外と利用者も多い。千葉方面は成田空港行きもJRは便数が少なく不便だけど、その分鉄道(鈍行)の本数増加や速達化を図ればいいのに、ととても不思議だった。
バスは出発数分前に到着。お金は窓口支払いではなく、バス入口で支払いをしての乗車となった。
乗車したバスは、それなりに利用者はいたものの、次便が満席という割には、空席も目立つ便だった。
利用者は中国人とみられる客がほとんどで、日本語はあまり聞かれない。そのためか、バスには、なんとコンシェルジュが乗車しており、中国語や韓国語でも相談ができるらしい。バス自体もトイレも付いている本格派で、格安なのにかなり快適にアクセスできた。
東京駅を出たあとは、すぐに首都高に乗り、スイスイと常磐道に到達。渋滞もなく、石岡までは約一時間程度とあっという間だった。しかし、問題はこの先で、石岡インターを降りてからは信号待ちも多く、ノロノロと一般道を30分ほど走らねばならなかった。
この分が少しでも短縮できれば、かなり便利になるのだが、高速道路から空港までは結構離れていて、新しい道路を造るわけにもいかないから、簡単にはアクセスできなくなっている。
地方に行くと、小美玉位の田舎になれば、信号なんてほとんどないのが普通なのだが、茨城空港周辺は意外と信号が多い。これらに加え、朝一のバスは、石岡に来るのが、多くの人が仕事が始まり動き始める9時頃となるので、交通量も多め。渋滞遅延も充分に考慮したい。ちなみに、休日は、一般道の混雑は回避できるかもしれないが、行楽地へ向かう車での高速の渋滞リスクが高くなるので要注意だ。
一般道でトロトロだったものの、茨城空港には9時半ごろには到着し、予定時刻よりも早着できた。
東京駅で出発を待つ茨城空港行のバス。駅前から出発するが、支払いは窓口ではなく、乗車時だった。
■見学者も集まる茨城
茨城には、東日本大震災の半年後に一回来ているが、今回は、店舗の一部が入れ替わったのと、周辺の茨城空港公園の整備が進んだので、その確認はしなければならない。
さらに、道の駅を設置する計画が進んでいると聞いていて、工事の様子が見られるか少し期待していったのだが、見た感じ、公園内では整備工事をしている様子は見られなかった。
旅客ターミナル内は、店舗の動きが多めだった。
2階では、「すぎのや」奥にあった自販機コーナーに新たにカフェがオープンしたほか、ソウル線がなかなか復活しない中で韓国関係の店が新たに出店。この影響で茨城県のインフォメーションコーナーが脇の方に移転していた。
さらに、中国人利用者が多いせいか、1階に家電店(消費税免税店)がオープンしていた。
中国人利用者の増加に一役買っているのが、春秋航空の上海線だ。徐々に定着が図られてきている印象で、搭乗率も安定しているらしい。この日も、チェックインがまだ始まっていないにも関わらず、同じバスで来ていた外人が早くも列を作り始めていた。
しばらく見学を続けていたら、徐々に館内のお客さんが増えて賑わってきた。
見た感じ中国への旅行者ではない。
実は、この空港は、航空便の送迎客だけでなく、見学者が結構多い。
空港の開港当初は、航空専門家にもコメンテーターにも、絶対失敗すると扱き下ろされ、バカにされ、期待する声はごくごく少数派だった。しかし、スカイマークと春秋航空しか就航していないものの、路線数は徐々に増加。見学者が多いことでターミナルは土日を中心に賑わっているらしい。この日も1階の到着ロビーで地元産品の仮設売店が設けられ、多くの人が買い物をしている様子が見られた。
来館者が多くてにぎやかなターミナルは、地域の拠点として大きな役割を果たしている印象で、今後は、空港公園に道の駅を整備する計画が進んでいるので、人が集まる場所として、期待されるところだろう。
道の駅は整備しているようには見えなかったが、ターミナルの南側は、茨城空港公園がさらに整備され、航空広場が登場。自衛隊機材の展示コーナーが新設されていた。見学者もかなり多く見られた。
ターミナルに戻ると、ちょうど東京駅を9時過ぎに出るバスが到着。満席だったバスがどんなもんかと眺めていたら、ほとんどが中国人だった。
※東京駅発のバスは中国人の利用が多いらしく、予約をしないと乗れない日もあるのだそうだ。空きがあれば、当日でもOKだが、予約便があって確実に乗りたいなら予約は必須だろう。
空港の見学はそれほど時間がかからずに終了。「すぎのや」で軽く食べたのち、11時40分のバスで東京へと戻った。
帰りのバスは、まだ春秋航空便到着前、さらに、国内線のスカイマーク(SKY)も11時ごろに到着するものしかなく、ダイヤが全く連動していないこともありガラガラだった。SKY利用者で利用していた人も数人いたものの、どちらかというと地元民が空港に駐車して東京へ行くためのバスといった印象だった。
バスはやっぱり石岡インターまではトロトロ。小川駅付近から石岡駅付近までは真横をバス専用道が通っているものの、そっちは通らず、一般道で信号につかまりつかまり進むので、行き同様に高速に乗るまで30分ほどロスしていた。
石岡駅付近で上空を通過したバス専用道。この交差付近で専用道に入れれば、長い距離を一般車の渋滞に巻き込まれず済むのだが、国道との接点はかなり空港寄りになるので、東京駅行のバスは使えない専用道になっている。
■渋滞なければかなりの早着
茨城空港-東京駅間のバスの面白いところは、所要時間が、空港行きは1時間半なのに対し、空港発は2時間半に設定になっている点だろう。東京に向かう便はやはり渋滞による遅延が気になるところで、所要時間もそれを折り込み済みの設定になっている。今日はそれほど混雑している様子はないのでスイスイ行きそうだが、連休最終日とかは遅れがひどそうだ。
このため、八潮パーキングエリアで降りてつくばエクスプレス八潮駅に乗り換えることもできる高速バス&TXライド社会実験が行われていて、車内でも案内パンフが置かれていた。運転手かコンシェルジュに一声かければ、八潮で下ろしてもらえるそうだ。
今日は渋滞情報もなく、申告した人もいなかったので、八潮は素通りしていた。
東京行のバスは、6号線を通って東京駅へと向かう。東京に近くなれば、車窓に隅田川やスカイツリーも見え、その後は高層ビル群と、東京に来たことをとても感じられるバス移動。おそらく外人にはうってつけのアクセスバスかもしれない。
途中TCATのある箱崎も通過していたので、東京駅発着ではなくTCAT発着になれば、TCATに新しい空港アクセスが生まれそうだが、東京駅の方が便利だから、仕方がない状況なのかもしれない。
所要時間は2時間半設定のところ、1時間40分とかなりの早着。渋滞がなければ全く問題ないアクセスバスであることが分かった。
こうしてちょっと空港を覗きに行く旅は早々と終了となった。
車内から見えたスカイツリー。これだけ近くで見れただけでもお得かもしれない。
■今日の教訓!
・[百里]東京駅バスは格安快適←渋滞が”なければ”便利です。
・[百里]航空利用だけじゃない←休日はイベント盛りだくさんです。
■実際の旅程
02/17 SUN
自 宅06:30(JR線など)→07:30東京駅
東京駅08:10(関東鉄道)→09:50[百里飛行場]
[百里飛行場]11:40(関東鉄道)→13:20東京駅
東京駅14:00(JR線など)→15:00自 宅
2013年02月17日
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