スカイマーク（SKY）は28日、東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行ったと発表、経営破綻しました。
SKYが28日に申立てを行ったのは民事再生手続開始。業績悪化を受け、「自主再建は極めて困難であり、当社事業の再生のために資金支援等を受けることが不可欠であるとの判断」に至ったとしています。
SKYは、新機材導入と急激な円安に対応できず、業績が急速に悪化しており、平成27年3月期の第2四半期には会計監査人による四半期レビュー報告書で継続企業の前提に疑義がある旨付記されていました。
当面は投資会社インテグラルの支援を取り付けた模様で、「所要の手続きを経た上で、インテグラルによる資金支援、収支改善支援及び運営支援等を受けつつ」事業再生を進めるとしています。
利用者として気になる運航は継続するとしており、混乱なく粛々と再生手続が進むことを願いたいところ。
一方、株式は「東京証券取引所が定める規程により所定の期間を経た後
に上場廃止となる見込み」と発表されています。
SKYは平成8年設立。規制緩和の流れの中で誕生したいわゆる新興航空会社のひとつです。
大手より格安な運賃を武器に拡大してきましたが、ここ数年はより格安を掲げる格安航空会社の参入もあり、厳しい状況が続いていました。
他の新興航空会社が経営に行き詰まり、次々にANA傘下に収まるなか、独立運営を維持してきましたが、ついに経営破綻してしまいました。
■民事再生手続開始の申立て及び資金支援等に関するお知らせ（SKY公式サイト）
http://www.skymark.co.jp/ja/company/investor/150128_ir_2.pdf
ラベル：sky
