■宮古空港 相変わらずSKY低迷、大手は堅調 12月実績出揃う
宮古空港に就航する日本トランスオーシャン航空(JTA)、ANA、スカイマーク(SKY)の3社は、3日までに12月の搭乗実績を公表しました。引き継ぎSKY3往復化が影響した結果になっています。
SKYが運休した途端、大手2社に事前購入型運賃を大幅に値上げされたため、地元が強く要望し宮古島市も協力すると明言して、SKY再就航となった那覇-宮古線。再び格安競争が勃発し、実際の利用がどうなるか注目されています。
今冬はSKYが2往復から3往復に増便し、その影響が注目されています。大手の事前購入型運賃の値下げは、SKYの運航時間帯を狙い撃ちした値下げになっており、SKYが昼便を運航開始したことで、大手が格安になる便が増えているからです。
SKYは利用者数を伸ばしたものの、増便分ほどの大きな伸びはなく、搭乗率は4割台と低迷しました。3往復化が徐々に定着したのか、8月以降搭乗率の減少幅が少しずつ改善してきていましたが、12月は実績を伸ばせませんでした。
一方で、大手が堅調で、搭乗率はJTAが七割台、ANAが五割台となっています。
これまでSKY参入の影響を見るため、毎月利用状況を確認してきましたが、今年3月末でSKYの撤退が決まりましたので、今回で毎月の確認は終了します。
個人的には宮古はSKYも安定しつつあっただけに撤退は非常に残念です。今後は運賃値上げとともに利用者減少はほぼ確実でしょうから、離島の移動が不便にならないことを願いたいところですね。
■那覇-宮古線 12月搭乗実績(左から旅客数(昨年比)、搭乗率(昨年比))(JTA8、ANA5、SKY3)
JTA 47,026人(▲ 2.7%)、70.7%(+ 0.9P)
ANA 22,552人(+ 2.1%)、54.4%(▲ 0.1P)
SKY 13,277人(+12.9%)、40.3%(▲13.3P)
2015年02月03日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック