※2015年4月にアップした旅行記です。
■2015.02.02 (八代)→熊本→佐賀→福岡→羽田
■建物のなかに建物を見学できる熊本
いつもだと日付が変わる頃に就寝となるのだが、今回、道の駅坂本には少し早めに着いたため、早朝4時には起床出来た。
二日目の今日は朝一で熊本、昼に佐賀を見て、夕方に北九州に寄ったあと、福岡に戻ってくる旅程だ。空港の配置を見ると天草に寄っても良かったのだが、天草は空港が開くのが7時頃。ササッと見てすぐに出ても、渋滞などのせいで熊本に着くのは10時頃になってしまうだろう。前回天草に行くのにかなり時間をくった記憶が強かったことと、今回はできるだけ下道で行きたかったこともあり、時間が不安でしょうがなかったから、天草に寄るのは断念し、朝6時から熊本に直行することにしていた。
4時過ぎに坂本を出て、国道3号線を北上、熊本空港へと向かった。車は少なかったが、メインの国道であるせいかトラックが目立つ。熊本までは意外と信号待ちが多い印象だった。
熊本空港周辺には5時過ぎには着けた。
熊本空港ターミナルの開館まではまだ一時間ほどあるだろうから、ひとまず道の駅大津で軽く二度寝して、6時頃に着くように空港へと向かった。
しかし、ターミナルの開館は6時半で、入口で少し待たされてしまった。夜間駐機は多い空港だが、始発便は8時前だから、まだまだ空港は寝ている状況だったようだ。
一旦車に戻って開館まで30分ほど時間を潰した後、館内をゆっくり見て回った。
熊本はランド側に拡張してから初めての訪問。拡張部分と新たに設置されたYS11を中心とした見学となった。
拡張部分は、既存の建物に継ぎ足したようにランド側に飛びださせている。館内では、元々の建物のランド側の壁が残っている箇所もあって、実際に見てみると面白かった。
古い建物を活用しつつ大屋根を付けた熊本空港。館内にもうひとつ建物があるように見えるエリアもあった。写真中央の柱が元々の建物の前面部分で、柱より左側が拡張区域になる。
■新設の国際線ターミナルは見学できない佐賀
熊本空港の見学はそれほど時間はかからなかったが、ゆっくりしすぎたせいか、空港を出たのは8時前だった。肥後大津駅で無料アクセスバスの様子を撮影するため寄り道したあとは、佐賀空港へと急いだ。
※熊本空港の無料アクセスバスは特筆すべきアクセス交通の一つだろう。言ってみれば、蒲田駅から羽田空港までのバスが無料、みたいなものだ。宮古空港が市街地ホテルとの間の無料アクセスに失敗しているけれど、熊本は地元タクシー会社と組んで、自治体から補助を受けているし、鉄道側も30分に1本程度は走っているので利用しやすいためか、長続きしているのかもしれない。今回も結構多くの人が利用していた。近隣空港と競争している空港(例えば出雲空港-荘原駅間とか、山形空港-さくらんぼ東根駅間、名古屋空港-味美駅とか)でやったら、効果的にお客さんを集めることができるかもしれない。
肥後大津からは、国道325号線、443号線を通り、菊地、山鹿、みやまなどを経由して柳川へ。そこから東進し、佐賀空港まで一気に到達する経路だ。さすがに山鹿温泉に寄るほどではないものの、時間に少しは余裕はありそうだったので、途中近くを通る道の駅に寄りながら進んだ。
利用した経路は、田舎道とはいえ、あくまでも下道。信号待ちも多く、みやまの手前と柳川〜筑後川を渡る辺りではノロノロの渋滞にもはまってしまった。
※筑後川の西側は田んぼしか広がっていないと言っても言い過ぎではないぐらい田舎なのだが、佐賀周辺や筑後川を渡る付近はいつも混雑している。長崎から熊本へと抜ける場合の経路上だし、川を渡る道が限られるので、交通が集中してしまうようだ。
佐賀空港は高速道路から離れた位置にある。空港に行くときはいつもここで時間を食われるので、ハラハラしてしまう。
柳川の駅前で見られた佐賀空港への看板。柳川は福岡県だが、佐賀空港が非常に近いので、こんな看板が出ている(佐賀空港から佐賀駅までと西鉄柳川駅までは似たような距離だ)。ただ、福岡空港の方が、飛行機の便数や定時運行の鉄道で行けるので便利に感じてしまう。佐賀の空港なので佐賀県も熊本県も積極的にはなれないだろうが、佐賀空港から柳川へもっと出易ければ、利用者を増やせるかもしれない。この市街地付近は信号も多く渋滞にはまりやすいので要注意。
佐賀空港には11時半ごろに到着した。
ちょうど春秋航空(CQH)とANAの二機が到着した時間帯で、館内も少し賑わいを見せていた。これまで佐賀では飛行機を二機同時に見たことがなかったので、とても違和感を感じてしまった。こうやって飛行機が賑わいを見せるのが好ましいことなのに、地方空港はそうではないから、ちょっと変な感じだ。
すぐに見学をはじめても良かったのだが、出発ロビーやカウンタは二往復分のお客さんが結構いっぱいいて写真を撮りづらい。出発するまでは辛抱と、まずはレストランで昼飯を食べ、それから見学して回った。
佐賀は一昨年末に国際線施設を増設している。国際線施設は保安検査後エリアのみが整備されたため、利用しない客は立ち入れない。そんななかで、旅客ターミナルビル3階の展示コーナー脇から国際線出発口への専用通路が設置され、国内線側からは、ガラス越しに国際線の搭乗待合室を覗けると聞いていた。少し期待していたのだが、展示コーナー脇から先には、出発客以外は入ることはできず、搭乗待合室の様子をうかがうことはできなかった。
その他、館内では、1階のカウンタ区域が大きく拡大していた。前回来たときには飛んでいなかったCQH(春秋航空日本も同位置)とティーウェイ航空(TWB)のカウンタが幅広く展開されていた。
佐賀は飛行機が飛んでいない代わりに空港美術館のように美術品の展示が多いのが特徴の一つだった。TWBカウンタ付近には数多くの展示物があったのだが、今回はきれいさっぱりなくなっていて、その行方が妙に気になってしまった。
なかなか来る機会のない空港だが、残念なことに管制塔と旅客ターミナルビル正面では、高所作業車で何かの作業が行われていて、ターミナル全景写真は写すことは叶わなかった。
ターミナルビルを見学したあとは空港公園で、熊本同様にYS11を撮影。そのあとは、福岡へ行くだけとなった。
※佐賀空港は館内や周辺に数多くの美術作品を展示する空港として有名だ。しかし、TWBカウンタ設置によって館内の美術作品がだいぶ減っていた。
国際線出発口へと続く通路の様子。ここから先は利用者以外立入禁止となっていて、正面にガラス張り空間があることは見えているのだが、残念ながら増築部を覗くことはできなかった。国際線への最後のお見送りはできません。
■建物のなかの檻も見学、あとわずかの福岡
14時頃に佐賀空港を出発。この時点で北九州に行くことはあきらめた。
福岡までは混んでいなければ、一時間程度と言われている。佐賀市の中心部付近に近づくまでは快適走行だったので、すぐ福岡に着けるやと、たかをくくっていたら、国道208号線を越えた辺りから、トロトロ渋滞にはまってしまった。この辺りは前回も渋滞にはまったところだ。北九州には行かないことにしていたので、焦ることはなかったが、こんな田舎で毎回渋滞とはなんとも情けない道路事情。鳥栖から太宰府付近までのバイパスはスイスイだったものの、バイパスに出るまでにかなりの時間を食い、福岡までは結局二時間ほどかかってしまった。
福岡空港の到着は日の入りに間に合ったので、取り壊しが近い第1を中心にそそくさと見学を始めた。
外観撮影はもちろん、檻のような展望デッキなど、恐らく今回で見納めとなるであろう館内をゆっくりと見て回った。
福岡で残念だったのは、案内板のパタパタが消えていたことだった。第二の出発口手前には西日本最大級の大きなパタパタが釣り下がっていたのだが、ついになくなってしまった。あのサイズのものがなくなるのは、かなりショックだった。
代わりのものは壁の一部に申し訳なさそうに設置された液晶モニタで、なんだか目立たない。今回は、鹿児島でもパタパタから液晶モニタへ変わっていた。パタパタが残っている空港は数少なくなり、なんとなく時代が変わったことを感じる旅になってしまった。
福岡からは予約のとおり搭乗で、無事帰路に就いた。
まだまだ帰りの電車がある時間帯だったが、昨日の朝、チャリを一時間ほどこいで蒲田まで来たので、帰りも蒲田から長距離チャリ。結局家に着いたときには24時近くになってしまっていた。
こうしてヘトヘトのまま久々の空港訪問旅が終了となった。
最後に乗ったANA270便はボーイング787型機。雰囲気はこれまでの飛行機とだいぶ違っていた。3-3-3って意外と狭いですね。
■実際の旅程
02/02 MON
道の駅坂本04:00(レンタカー)→05:15道の駅大津
道の駅大津05:45(レンタカー)→06:00[熊本空港]
[熊本空港]08:00(レンタカー)→08:15道の駅旭志
道の駅旭志08:30(レンタカー)→09:00道の駅七城
道の駅七城09:15(レンタカー)→10:00道の駅きくすい
道の駅きくすい10:15(レンタカー)→10:45道の駅みやま
道の駅みやま11:00(レンタカー)→11:30[佐賀空港]
[佐賀空港]14:00(レンタカー)→16:00[福岡空港]
[福岡空港]19:45(ANA270便)→21:25[東京国際空港]
[東京国際空港]21:30(京急線)→22:00蒲 田 駅
蒲 田 駅22:00(自転車)→23:00自 宅
2015年02月02日
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