国土交通省(国交省)は、1日、広島空港のアシアナ航空事故で運用を停止していた計器着陸装置(ILS)を仮設機材により仮復旧し、早ければ4日からILS(カテゴリーI)の運用を再開すると発表しました。これにより、滑走路を運用するための気象条件がさらに緩和されます。
国交省が発表したのは、広島空港のILSの仮復旧。
事故で運用を停止していたILSを仮設機材で仮復旧し、早ければ4日からILS(カテゴリーI)の運用を暫定再開します。これにより運航できる気象条件が緩和されるため、さらなる欠航リスクの減少が期待されます。
広島では、14日に発生したアシアナ航空機の事故で施設が破損しました。17日から暫定運用が再開されていますが、当初は有視界気象状態であることが運航するための気象条件となり、事故機を滑走路脇から撤去した26日以降は「滑走路方向の視程が1600m以上であること」に変更されています。
今回ILSはカテゴリーIのみの暫定再開ですが、これにより運航するための気象条件は「滑走路方向(滑走路10側)の視程が550m以上であること」にさらに緩和されることになりました。
気象条件が厳しくなったことから、通常であれば運航可能であった19日と20日に全定期便が欠航となるなど、広島発着便に大きな影響が出ていましたが、今回の緩和でさらに欠航リスクの減少が期待されます。
カテゴリーIIIの本格復旧は年内に運用を再開できる見通しと発表されています。
■広島空港におけるILS(カテゴリ−I)運用再開の予定について(国交省公式サイト)
http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku16_hh_000004.html
ラベル:広島空港