2015年05月14日

三宅島_26年度就航率3倍

■三宅島空港 平成26年度、航空会社変更で運航率・利用者とも三倍

国土交通省(国交省)東京航空局は14日、平成26年度の東京航空局管内空港の利用概況と26年度下半期のコミューター航空旅客輸送実績を発表しました。三宅島空港では、運航率、利用者ともに約三倍となりました。

三宅島空港では、平成26年4月に、大手航空会社(ANA)が撤退。代わりに就航したのは、コミューター航空会社(新中央航空=NCA)であったこともあり、安定運航できるのか不安の声がありました。4月以降は航空ファンの関心も薄れたのか、ネット検索でも最新情報がなかなか引っ掛からなくなってしまっているほど。そんななか、最終結果は大成功でした。

まず、就航率が大幅に改善されました。
今回発表された下半期の就航率は87.1%でした。上半期が92.9%だったことから、通年では、ほぼ九割の就航率を達成しました。
平成25年度のANA東京国際-三宅島線の就航実績は、就航率として数値は発表されていませんが、56人乗りの飛行機で1日1往復運航の中、輸送人員の年度計が15,007人だったことから、268便運航の就航率36.7%程度だったとみられます。就航率が三倍弱の伸びをみせ、利便性が大きく改善したことが明らかになりました。

就航率の向上とともに利用者も急増しました。
三宅島空港の年度の利用者数は、昨年度の約3.7倍(昨年比275.6%増)の20,661人(平成25年は5,501人)となりました。
三宅島空港は、東京航空局管内の定期便が運航する空港ではこれまで最低の利用者数でしたが、平成26年度は奥尻空港の利用者数を超過、神津島空港の利用者数にも肉薄しました。まだ結果は出ていませんが、大阪航空局管内の北大東空港や粟国空港の利用者数を超えたのも確実とみられます。
それでも下半期の利用率は57.2%で、まだまだ伸びしろはあることから、2年目の平成27年度はさらなる利用者増加に期待が高まっています。

全国で利用者維持に悩む離島空港が多い中、ひとつの成功事例として注目です。

管内空港の利用概況集計表について(平成27年3月分、平成26年度)(国交省公式サイト)
http://www.cab.mlit.go.jp/tcab/img/information/saisin/20150514.pdf

東日本におけるコミューター航空旅客輸送実績速報について(平成27年3月分及び平成26年度下半期分)(国交省公式サイト)
http://www.cab.mlit.go.jp/tcab/img/information/saisin/20150514ks02-1.pdf
posted by johokotu at 22:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 三宅島空港 | 更新情報をチェックする
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