第一航空(FFC)が28日、粟国空港で滑走路逸脱の事故を起こしたことが報道されています。怪我をされた方もいるとのことで、お見舞い申し上げます。
各種報道によりますと、FFCが事故を起こしたのは粟国空港。那覇-粟国線で運航されていたDHC6-400型機が粟国到着時に滑走路を逸脱、外周フェンスを突き破り、機体が破損した模様です。
事故機が滑走路脇に停止していることもあり、粟国では空港自体の運用にも影響が出ています。
琉球新報によりますと、「国土交通省は機体の損傷程度が大きいとして「重大インシデント」から「航空事故」に格上げ」と報じられており、今月2日に運航を始めたばかりの新機材の運用に、今後、大きな影響が出そうです。
FFCは、事故を起こしたバイキングエアDHC6-400を2機しか保有していません。1機は那覇ベース、1機は新石垣ベースで運航されるものとみられており、1機が破損したことで、秋にも予定されていた多良間-新石垣線と新石垣-波照間線の再開時期が先延ばしされる可能性も出てきました。
今のところ、FFC公式サイトが閉鎖され、運航状況も不明な状態となっています。
離島路線は利益が出にくく、運休が長期化すれば、路線維持が難しくなる可能性も。せっかく光が見え始めた離島の翼に暗雲がまた出た状況で、今後の動きが注目されます。
■粟国空港で滑走路外れ、フェンス衝突 那覇発の第一航空機(琉球新報公式サイト)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-247998-storytopic-1.html
■副操縦士が訓練飛行中、粟国事故 運輸安全委、事故調査官派遣へ(琉球新報公式サイト)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-248027-storytopic-1.html
ラベル:FFC
地元紙の沖縄タイムスで、就航延期の記事が出ました。
今年中の波照間再開には難しくなったでしょうか。日本の航空業界の今年最大のニュースになり得ただけに残念でなりません。
原因究明まで残りの1機も使えないとなると、粟国線にも影響が出ますね。
第一航空にはかなりの重荷になりそうで、このまま沖縄撤退とならないことを願います。
※昨日の会見で明らかになっていたようですが、全国紙はどこも取り上げていませんね。
■沖縄タイムスの記事
第一航空の波照間・多良間就航再延期へ 操縦士訓練に遅れ
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=130663