■3国際空港 海外乗り継ぎ時も液体物購入制限を緩和へ
国土交通省(国交省)と、成田国際空港(成田空港)、中部国際空港、関西国際空港を運営する新関西国際空港(新関空)の3社は、27日から3空港の国際線出発制限エリア内免税店で不正開封防止袋(STEBs)を導入すると発表しました。
これにより、海外のSTEBs導入空港で乗り継ぐ客へも液体物の販売を可能にするとしています。
3社が導入するのは、出国制限エリア内の免税店での購入品を入れる専用の袋STEBs。この導入に伴い、これまで自粛してきた海外空港での乗り継ぎ客への液体物販売を緩和すると発表しました。27日から、3空港の出国制限エリア内の免税店で導入するもので、成田35店舗、中部6店舗、関空20店舗が対象となるとしています。
液体物の量的制限規制は、ほとんどの国が100ミリリットルです(日本は国内線のみはそれ以上でも検査を通過できる特殊な国です)。このため、日本出発時に免税店で100ミリリットルを超える酒などを購入した場合、日本からの機内に持ち込めても、乗り継ぎがある場合には、乗り継ぎ地の液体物検査で没収されてしまいます。
STEBsが未開封であることが確認できれば、100ミリリットルを超える液体物であっても乗り継ぎ空港での検査を通過できるようになるため、各空港で自粛してきた液体物の販売を緩和するとしています。
なお、目的地に到着するまでに袋を開けると痕跡が残るようになっており、その場合には、液体物の安全性が確認できないことから、乗り継ぎ空港での没収の対象に。乗り継ぎ空港がSTEBsに対応していない場合も没収の対象となります。
また、そもそもの諸外国の入国の際の持ち込み制限量が緩和されるわけではないので、購入し過ぎには注意が必要です。
3空港以外での導入は発表されておらず、ソウル乗り継ぎなどの需要が多い地方空港などにも導入が拡がるか注目されます。
■空港内免税店における液体物の取扱い変更について(国交省公式サイト)
http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku09_hh_000073.html
■10月27日より成田空港免税店に液体物の不正開封防止袋(STEBs)を導入します!!(成田空港公式サイト)
http://www.naa.jp/jp/press/pdf/20151020-stebs.pdf
■国際線免税店における乗継予定のお客様に対する液体物販売の取扱い変更について(中部国際空港公式サイト)
http://www.centrair.jp/corporate/release/__icsFiles/afieldfile/2015/10/20/CentrairGroupNews151020.pdf
■関西国際空港内の免税店でSTEBsの取扱いを開始します〜海外の空港で国際線を乗り継ぐお客様も、お酒、化粧品等の液体物が空港内免税店で購入できるようになります〜(関空公式サイト)
http://www.nkiac.co.jp/news/2015/2278/stebskix.pdf
2015年10月21日
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