25日、2015年度冬ダイヤ(10月25日〜平成28年3月26日)が始まりました。東京国際(羽田)で中国便の増枠が決まるなか、成田国際(成田)から羽田に路線を移す羽田シフトがさらに加速しています。
今冬ダイヤでは、中国との協議が整ったこともあり、羽田空港発着便は、中国便を中心に増便されます。これに伴う羽田シフトがさらに加速しています。
今回顕著に羽田シフトが出るのが、北京線と広州線。
北京線は、羽田発着はANAと日本航空(JAL)が各週7往復、中国国際航空(CCA)が週14往復を増便する一方、成田発着はANAとJALが各週7往復、CCAが週11往復減便して各社週7往復になります。
広州線は、羽田発着はANAとJALが各週7往復、中国南方航空(CSN)が週14往復で新設する一方、成田発着はJALとCSNは各週7往復減便して運休、ANAも週3往復を減便して一部曜日のみの運航に変更します。
このほか、羽田路線に変更がないものの、成田発着便で調整する路線も複数あります。
目立つのはANAの成田-パリ線の運休。ANAは、羽田発着枠配分に合わせて羽田-パリ線を開設しており、時間差での羽田シフトを敢行します。ANAが成田縛りを無視するのは、ロンドン線に続き2例目です。
また、ルフトハンザ航空(DLH)がすでに羽田発着便を開設しているフランクフルト線を成田発着は週3往復へ減便します。
DLHは羽田発着枠配分後、成田発着便はフランクフルト線1日1往復のみを残してすべて羽田へ移転しており、減便で日によっては成田発着便がなくなることになります。つまり、日によっては成田縛りを無視することになり、今までANAだけで収まっていた成田縛り無視が、ついに外国航空会社にも広がる兆しを見せています。
今後の動きに注目です。
ラベル:成田