2015年10月29日

北陸3空港_新幹線影響

■北陸3空港 新幹線開業半年、羽田線は能登は増加、富山・小松は四割減

ANAと日本航空(JAL)は28日までに、今年度上期(4月〜9月)の利用者数を発表しました。北陸三空港(富山・能登・小松)発着の東京国際(羽田)路線は、富山と小松が四割減となった一方、能登は二割弱の増加となりました。

ANAとJALが発表したのは、今年度上期の路線別利用者数。北陸新幹線の開通の影響を受けると見られていた北陸三空港発着の東京国際(羽田)路線は、富山と小松が四割減となった一方、能登は二割弱の増加となっています。

羽田-富山線は、42.8%減と三空港の中で最も高い比率で利用が減少しました。ただ、新幹線の影響を見越して提供座席数も約四割減少していることから、搭乗率はほぼ横ばいとなっています。
運航するANAは全便ボーイング737型機に小型化済みで、さらなる小型化は難しいことから、利用者が下げ止まらなければ、減便も考えられる水準になっています。

羽田-能登線は、16.8%の増加。月により大きな変動があるものの、増加の傾向は明らかです。
やや離れた位置にある能登空港が北陸新幹線開通の影響をどれほど受けるのか注目されていましたが、相乗効果が出たものとみられます。

羽田-小松線は、36.7%減。富山と似たような状況で、提供座席数も約四割減少していることから、搭乗率はほぼ横ばいとなっています。
運航機材は、JALが一部便で大型機運航を続けており、便数減より先に小型化が検討されるものとみられます。

いずれの空港も新幹線開業の影響が良くも悪くも出ている形で、今後、便数が維持されるのか注目されます。

北陸三空港発着の羽田線 上期(4月〜9月)利用状況
 左から提供座席数、利用者数、搭乗率 ( )内は前年比。
富山 379,030席(▲42.7%)、236,454人(▲42.8%)、62.4%(▲ 0.1P)
能登 120,901席(▲ 3.5%)、 79,098人(+16.8%)、65.4%(+ 6.3P)
小松 799,326席(▲39.0%)、524,223人(▲36.7%)、65.6%(+ 2.4P):JAL427,954席・ANA371,372席、JAL270,110人・ANA254,113人、JAL63.1%・ANA68.4%

ANAグループ実績 2015年9月(ANA公式サイト)
https://www.ana.co.jp/pr/15_1012/pdf/151028.pdf
JALグループマンスリーレポート 2015年9月(JAL公式サイト)
http://press.jal.co.jp/ja/release/201510/003539.html
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