2015年12月22日

羽田_コンテスト無選抜延長

■東京国際空港(羽田空港) 政策コンテスト枠 再募集はせずに無選抜で期間延長へ

国土交通省(国交省)は22日、東京国際空港(羽田空港)発着枠政策コンテストの評価結果を発表しました。対象となった三路線はいずれも評価され、期間延長することになりました。

国交省が発表したのは、羽田発着枠政策コンテストの評価結果。平成26年4月から来年3月までの期間で発着枠を付与した三路線(山形-羽田線、羽田-鳥取線、羽田-石見線)の実績変化などを元に評価しています。
山形線は「大変優れている」ランクA、鳥取線と石見線は「一定の効果が認められる」ランクBとなり、配分が終了する来年3月27日以降も、山形線は3年、鳥取線と石見線は2年期間を延長することが発表されました。

同枠をめぐっては、佐賀線も応募して落選しており、期間が終了する3月から再募集し、再挑戦するのか注目されていましたが、新規募集すら行うことなく延長が決まりました。

山形線は利用が急増しており、26年度は25年度比256.3%の79,004人、今年度も10月までの半年で25年度比284.5%の52,028人となっています。便数が二倍ですから、それ以上の増加で効果はあったと言えそうですが、人数は一往復あたり3万5千人程度と絶対数が少ないことが気になる結果となっています。
一方で、石見線は増加が限定的。山形線よりも多い利用があったものの、便数は二倍に増えているにも関わらず、26年度は25年度比148.3%止まりの105,199人、今年度も10月までの半年で25年度比157.5%止まりの72,803人と、目標値(26年度120,000人、27年度127,000人)には届きそうにありません。
鳥取線に至っては、26年度は326,492人(25年度比103.5%)、今年度も10月までの半年で213,866人(25年度比111.2%)とほぼ横ばい。25%も便数が増えたのに、増加はほとんどない状態でした。

昨年から今年にかけては、全国的に航空利用が増加傾向で、多少の増加は当たり前の状況です。しかも、落選した佐賀線は利用を伸ばしています。
それでも、有識者懇談会では、全路線が効果ありと判定されており、これはこれで議論を呼びそう。また、利用者を増やす大変さがよく分かる結果となりました。
※同じ施策でも良いわけですから再度三枠とも募集するか、鳥取は再募集、山形は大型化等の絶対量増加施策・石見は山形のようなダイヤ変更などの施策を提案の上一年だけ延長とするぐらいが妥当な気がしますが、、、。。

羽田発着枠政策コンテストに係る各提案者の取組の評価結果を踏まえた羽田発着枠の取扱いについて(国交省公式サイト)
http://www.mlit.go.jp/report/press/kouku04_hh_000123.html
posted by johokotu at 23:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京国際空港(羽田空港) | 更新情報をチェックする
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