2016年05月01日

北陸3空港_27年度新幹線影響

■富山空港(富山きときと空港)・能登空港(のと里山空港)・小松飛行場 平成27年度利用は富山と小松は新幹線開業の影響で大幅減少、能登は影響受けず

ANAと日本航空(JAL)は4月28日までに、平成27年度の利用者数を発表しました。東京国際(羽田)からの北陸三路線(富山線・能登線・小松線)は、北陸新幹線の開通の影響を受け、富山線と小松線は利用が四割減となりました。

ANAとJALが発表したのは、平成27年度の路線別利用者数。
このうち、羽田からの北陸三路線(富山線・能登線・小松線)は、昨年3月に北陸新幹線が金沢まで開通し、その影響が注目されています。新幹線開業から一年分となる平成27年度の利用者数は、前年度比で、羽田-富山線は41.3%減、羽田-能登線は4.3%増、羽田-小松線は37.0%減となりました。

新幹線の開通区間に近い富山線と小松線は開通の影響を直に受け、利用者はほぼ4割減少していますが、新幹線から少し離れた能登線は、利用者が増加しています。
富山線と小松線は利用の減少幅がほぼ想定通りだったのか、機材の小型化により提供座席数も約4割減少させていることから、搭乗率はほぼ横ばいで推移しました。

しかし、利用者数減少から1年を経て、ついにANAは今夏ダイヤから富山線と小松線を減便することになってしまいました。
今後は、利用者減→減便→利用者減の、利用減のスパイラルにはまらないか、注目されるところです。

■羽田-北陸三路線 平成27年度利用状況 左から提供座席数、利用者数、搭乗率 ( )は前年比
富山線
 平成26年度 1,247,569席 780,764人(▲ 1.0%) 62.6%(▲ 1.1P)
 平成27年度 743,555席 458,648人(▲41.3%) 61.7%(▲ 0.9P)
能登線
 平成26年度 245,745席 141,803人(▲ 3.5%) 57.7%(▲ 1.7P)
 平成27年度 240,583席 147,871人(+ 4.3%) 61.5%(+ 3.8P)
小松線
 平成26年度
  JAL 1,159,843席 762,387人(▲ 2.1%) 65.7%(▲ 0.2P)
  ANA 1,384,475席 875,770人(+ 2.4%) 63.3%(+ 1.8P)
  合計 2,544,318席 1,638,157人(+ 0.2%) 64.4%(+ 0.8P)
 平成27年度
  JAL  843,255席 538,706人(▲29.3%) 63.9%(▲ 1.8P)
  ANA  743,690席 493,812人(▲43.6%) 61.7%(▲ 1.6P)
  合計 1,586,945席 1,032,518人(▲37.0%) 65.1%(+ 0.7P)

ANAグループ実績 2016年3月(ANA公式サイト)
http://www.ana.co.jp/group/pr/201604/pdf/160427.pdf

JALグループ マンスリー レポート 2016年3月(JAL公式サイト)
http://press.jal.co.jp/ja/release/201604/003771.html
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