※2016年6月にアップした2016年4月の旅行記です。
■2016.04.02 東京国際→奄美→喜界
■不便で焦る昼移動
旅行に行く時の初日は朝早い便に乗るのが定番で、早朝に家を出るのが普通なのだが、今回は残念なことに昼過ぎに羽田を出る飛行機なので、ゆっくり寝てから家を出た。
羽田には11時半頃到着。
まだ出発まで時間が一時間あるから、国際線ターミナルから利用しようと、一個手前の国際線ターミナル駅で降りた。
あまり知られていないが、国際線ターミナルには国内線チェックインカウンタがあり、特別な連絡バスで国内線への移動ができる。一応、国際線からの乗り継ぎ客用として開設されているのだが、利用を限定はしていないので、国際線からの乗り継ぎでなくても利用できるのだ。国内線ターミナルより比較的空いている(特に昼間は空いている)ので、使いやすい。
なかなか行くことのないエリアを覗けるので、せっかくの機会と、体験しに来たのだ。
深い地下から2階へと上り、5分ほどかけてカウンタに到着。さっさと預けて中に入ろうとしたら、なんと、JALのカウンタは11時半から昼の休憩に入ってしまっていた。
※ANAはほぼ全時間帯にカウンタが空いているのだが、JALは人が少ない時間帯は閉鎖されていて、今回はその時間帯にぶち当たってしまった。
これはマズい。
ここから第一ターミナルへ行くには、無料連絡バスで向かうしかない。しかし、バス乗り場に行く時間や荷物預けの時間などを考えると、あまり時間がなかった。
すぐに一階へ移動して連絡バスへと飛び乗ったが、第二ターミナルに寄りながら大回りしていくので第一ターミナルまでは15分ほどかかってしまった。そこからさらに2階南北のカウンタまで上がるのが遠い遠い。やっとチェックインロビーに着いたときには12時近くなっていた。
ヘトヘトになってロビーに着いてカウンターを見たら、なんと、手荷物預けに長蛇の列が出来ていた。土曜の昼なんて普通は空いているのに、春休みで人が多いようだ。しかも、家族連れが多いので、預ける荷物も多い人ばかりで、列がほとんど動いていない状況だった。
これはマズい。
とりあえず、手荷物預けとは対照的に利用者がほとんどいないチェックイン機で手続きして航空券受け取りを急ぐ。
しかし、乗り継ぎ先の奄美-喜界線がなぜかチェックインできない。焦りに焦って、とりあえず手続きできた羽田発のみ発行、、、と思ったら、ICで行けるので搭乗券は出てこなかった(つまり手続きしなくても良かったということだった)。
手続きはなんとか並ばずに済んだので、そのまま、手荷物はセルフバゲージでペッペと済ませようと思ったら、、、
セルフも長蛇の列になっていた。
これはマズい。
ANAなら空いている別のエリアのカウンタに行くことも出来るのだが、JALは中国四国以南行きは南ウイングでしか手続きできない。那覇とか大荷物が多い路線も一緒だから、一人一人も時間がかかりそうだ。
手荷物預けの列に並んでいたら、出発に到底間に合わない。
どうしようか悩んだ挙げ句、結局、乗り継ぎがあるのに手荷物は預けずに、持ち込むことで我慢することにした。
機内に持ち込めるギリギリサイズで、なおかつ大きさを潰せる鞄だったのでなんとかなったが、バカでかいスーツケースとかだったら、一発アウトだった。
バタバタしたまま、すぐに保安検査へ。
保安検査はたいした混雑はなくスムーズだったが、抜けたのは12時過ぎで、出発まで30分を切ってしまっていた。
搭乗は7番からで、南の端っこ。歩いていくのに5分ほどかかったものの、ヤレヤレ、なんとか乗り遅れは回避できた。
自動チェックイン機で喜界までの搭乗券を確保できなかったので、その後、搭乗口近くの有人窓口で手続きをした。
係員によると、予約が別々だと自動機では乗り継ぎ便の手続きが出来ないらしく、いちいちカウンタに行って係員による手続きが必要なのだそうだ。
加えて、搭乗券が、保安検査場で出てくる、ペラッペラでインクがすぐに薄くなるレシートタイプだったので、今からきちんとした搭乗券に変えることはできないか尋ねたみた。が、一度発行した物は変えられないらしく、結局行きはそのままになってしまった。航空券はICタッチだと出てこないので、カードを機械に入れる必要があったらしい。
結局、すったもんだの挙げ句、窓口で喜界までの手続きをしている間に、もう搭乗のアナウンス。搭乗待合室の中をゆっくり確認しようと思っていたのに、そんなことをできる時間は全くないまま、そそくさ搭乗になってしまった。
国際線の窓口が空いていればこんなことにならなかったのに、、、。
■窮屈で退屈な昼移動
機内は結構混雑していた。
昼過ぎの便だが、一日一便しかないのと、成田発のバニラエアより早く着ける便であるせいかもしれない。頑なに一日一往復を続けているので人気のない路線だと思っていたのに、意外な混雑だった。
3-3席だったし、窓側に空きはなく、奄美までの道中は、通路側で長時間、ひたすら寝て過ごした。
※自分の場合、オーディオ番組は興味がないし、機内誌も酔うので機内では読めないし、飲み物もいらないから、空の上では正直あまりやることがない。唯一の楽しみが空から眺めることだが、席確保で一番優先するのは通路への出入り。2列シートなら、連れがいるときは窓側も取れるものの、最近3列シートが増えてきているので、唯一の楽しみである空からの眺めがなかなか実現できない。LCCみたいに三席買いができるとうれしいところだ。
着陸直前に窓から見えた奄美空港。通路側の席だったが、望遠で撮影〜
奄美までは、所要時間が二時間超え。定刻よりもやや遅れての到着となった。
到着口を出てすぐにチェックインカウンタへ。邪魔なのに羽田で預けられなかった大きな手荷物を預け入れたあとは、約1時間時間があるので、ついでの空港見学を始めた。
前回奄美に来たのは2009年だから、実に7年ぶりの訪問だったが、売店・飲食店がそのまま入れ替わり、バニラエアのカウンタが設けられた程度で、外の空港公園以外はあまり大きな変化は見られなかった。屋上展望デッキ出口付近の展示も昔のまま。
このため、見学は予想より全然早く、30分程度で終了してしまった。
羽田でバタバタしたせいで確保できなかった昼飯や、早めの夕飯を食うにしても中途半端な時刻で、かつゆっくり食べるほどの時間がない微妙な状態。やることもないので、そのまま搭乗待合室へと入場し、喜界行きを待った。
※空港見学無しなら羽田便の到着から徳之島便・喜界便の出発までは1時間ほどの時間がある。食事をするのにちょうどよい時間なのかもしれないが、時刻はお菓子の時刻だから、ガッツリ食うには適さないかもしれない。
結構早く待合室に入ったつもりだったが、他の人たちも、結構前から待合室に入り込んでいて、待っている人数はあまり増えないまま搭乗開始となった。
直前の徳之島行きは5人しか搭乗客がいなかったが、喜界行は窓側がすべて埋まる位の利用があった。
喜界は、南北大東ほどではないものの、奄美からはすぐそこだ。
離陸の勢いと傾き、シートベルトサインがまだ残っている間に、いきなりポーンと音が鳴り、あっという間に着陸態勢へ。多少揺れてはいたものの、酔う暇もなく、気が付いたら地面へと戻っていた。
せっかくの雲が薄い日だったが、奄美の離陸は北側。離陸直後の旋回時に若干奄美空港が見えたものの、喜界の着陸は南側からで、空からじっくり喜界島を望むことはできなかった。
着陸直前に窓からわずかに見えた喜界島。一段高くなっている場所が見える。
■急ぎで困る昼移動
喜界空港は、今回ものんびり空間だった。
ターミナル前面に立派な屋根がついたのと、トイレがきれいになった程度で、バスターミナルのような雰囲気と狭さは相変わらず。見学はほとんど時間がかからずに終了し、すぐにレンタカー屋に直行できた。
レンタカー屋で手続き中、手続きをしてくれたおじさんは「バニラで来たのか」と聞いてきた。突然の質問に驚いてしまったが、JAL便であることを伝えて話を聞いたら、バニラエア(VNL)就航後、喜界に来る若い旅行者が目に見えて増えた(というより、いままでほとんど旅行者が来なかったのに新たに若い旅行者が来るようになった)という。
奄美の新聞などでも、VNL就航後の客増加に関する記事は多い。国内線LCC運航開始に伴う効果が最も出ているのが奄美群島なのかもしれない。
明日は昼の飛行機に乗るが、寝坊すると島を巡る時間がなくなる可能性がある。
そこで、日の入りまでまだ二時間弱ある今日のうちに、少しでも島を回っておこうと、早速島めぐりをスタートさせた。
まずは島一周道路を半時計回りに通って阿伝の石垣を見に向かった。
阿伝が近くなったら、左側に切り立った崖が見えてきた。島の中央部はかなりの高台になっているようだ。
阿伝を見た後、やや道を戻る形で南下して、この崖を急カーブの続く道で登った。この上に、島一番の高さを誇る百之台があった。高さが200mを越える断崖で、眺めは最高だった。
百之台でだいぶ日が落ちてきたので、今日の観光は終了。一番の繁華街である湾にあるホテルへと向かった。
奄美路線が昼便であるせいで、せっかくの休日も現地で楽しめたのは、二時間程度。なんだかバタバタしたまま一日目が終わってしまった。
※喜界島は「隆起の島」と盛んに宣伝されている。ずっと、なんのこっちゃいな、と思っていたのだが、外縁から崖を上って高台に行けば、その意味はすぐに分かる。
切り立った崖の上は、まっ平らな台地状。この高台部分は、海底で均されたあと、そのまま隆起した海岸段丘なのだ。前回は、チャリで空港周辺を巡っただけだったから、平坦な島だと思っていたのだが、この段差こそが喜界島の最大の特徴だった。「隆起の島」とは上手く言ったものだ。
この高台はサンゴ礁の岩盤で出来ている。南西諸島の島々は、珊瑚でできているところが多いので、陸側に珊瑚があることはそんなに珍しくはないのだが、海の侵食や沈殿でまっ平らになったところが隆起して出来たんだと、ここほど実感できる場所は日本にはなかなかないだろう。ダンサーがブラタモリしたら興奮しきりかもしれない。
隆起の島であることを実感できる喜界島最高地点。211.96m。
■今日の教訓!
・[羽田]国際線乗り継ぎカウンタは利用できない時間あり←JALだけ
・別々予約は自動機では乗継手続できない←有人カウンタである必要有
・奄美-喜界はあっという間←ベルトサインは消えません
・[喜界]隆起の島を体験できる←まっ平らな台地があります
■実際の旅程
04/02 SAT
自 宅 10:00(京急線等)→11:30[羽田空港]
[羽田空港]12:30(JAL0659便)→14:40[奄美空港]
[奄美空港]16:15(JAC3835便)→16:35[喜界空港]
[喜界空港]16:40(レンタカー)→17:00阿伝の石垣
阿伝の石垣17:30(レンタカー)→18:00百 之 台
百 之 台18:00(レンタカー)→18:30湾
(喜界第一ホテル泊)
2016年04月02日
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