2016年08月10日

FFC_再開は来夏に?

□FFC 公共路線の粟国線再開は来夏に?

沖縄県の地元紙沖縄タイムスは9日、昨年8月に発生した滑走路逸脱の事故以降運休している第一航空(FFC)の那覇-粟国線について「来年7月再開打診」と報じています。

9日付の沖縄タイムスは、FFC那覇-粟国線について「運航会社の第一航空(大阪府)が来年7月にも運航を再開したいとの意向を県や粟国村に伝えていたことが8日、分かった。」と報道。昨年12月に就航する予定だった新石垣-多良間線、新石垣-波照間線についても言及があり、「訓練を考えれば2年後以降の就航見通し」と報じています。

昨年8月の事故で運休してから、再開まで、まだ一年程度の時間がかかることになりそうです。

離島の航空路線は、島の生命線であることもあり、粟国線の運休は、人や物資の輸送に大きな影響が出て、早期の再開を求める声があります。一方で、再開を急ぐことへの不安も根強く残っています。

事故調査は、意見照会の最終段階に入っており、近々報告が出る可能性が高い状況です。今後は、報告が出次第、対策を構築して乗務員を訓練することになるので、まだ一年程度が必要になるということでしょうか。

事故調査報告書が出る前にこのような報道が出たことで、再開に影響が出ないか心配されるところ。
同じ時期に墜落事故があった調布では、原因究明前から運航再開を急ぐ動きが見られたことで、地元の反発も出ています。粟国は、 丁寧に、一年間という長い時間をかけて対策を進めていくといったところなのでしょう。

昨年の事故は、会社全体の乗務員訓練の問題が既に指摘されており、FFCは業務改善命令を受けています(すでに改善内容を提出済)。必ずしも機体の問題だけで事故が起きたとは限らず、乗務員の問題である可能性もあるわけですが、なぜか八尾では、別の機体であるせいか、遊覧飛行が継続されています。しかも、7月上旬からは、50周年記念イベントと称し、遊覧飛行を特別価格で提供するキャンペーンが行われ、第二弾に突入しているほどです。
沖縄の定期チャーター便はいつまで経っても運休が続き、公共交通機関に大きな影響が出ている状況であるのに、チグハグな状況が続いています。

第一航空、粟国便の来年7月再開意向を打診(沖縄タイムス公式サイト)
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/56669
posted by johokotu at 22:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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