米国運輸省(U.S. DEPARTMENT OF TRANSPORTATION=DOT)は1日(現地時間)、冬ダイヤから変更になる東京国際空港(羽田空港)を発着する米国線枠のうち、米国側の配分を確定したと発表しました。昼間時間帯に4社4路線5往復、新路線としてミネアポリス線が設定されます。
昼間時間帯運航として新たに示されたのは、アメリカン航空ロサンゼルス線、デルタ航空(DAL)ロサンゼルス線とミネアポリス(セントポール)線、ハワイアン航空(HAL)ホノルル線、ユナイテッド航空サンフランシスコ線の4社4路線5往復。このうち、ロサンゼルス線、ホノルル線、サンフランシスコ線は深夜時間帯からの移動で、ミネアポリス線のみが新規路線となります 。
これらの候補路線は既に7月に発表済で、今回、そのまま確定となりました。
羽田を発着する米国線枠は、10月30日から8枠(全て深夜早朝時間帯)から、昼間時間帯は日本側5枠米国側5枠(+10枠)、深夜早朝時間帯は日本側1枠米国側1枠(△6枠)に変更となります。
なお、運航開始日は明確になっておらず、10月30日以降に開設可能とされているのみとなっています。
既に日本側は配分を確定済で、今回の発表で冬ダイヤ以降の羽田発着米国路線が確定しました。
現在も深夜早朝便で運航している路線のほとんどは昼間時間帯から移転するだけとなることで確定。このため、日本側も含めた新規路線は、DALミネアポリス線のほかにANAシカゴ線、ANAニューヨーク線、HALコナ線の全部で4路線のみとなります。
また、各社とも、羽田昼間便開設と同時に成田発着便を減らす成田切りが行われるかどうかも注目されています。既にANAの新規二路線(シカゴ線、ニューヨーク線)は成田切りが確定済となっています。
これらを踏まえると、羽田発着として見れば4路線が増えますが、実質的な純増はHALコナ線のみ(DALミネアポリス線はまだ成田切りになるか不明)に。
深夜早朝では時間帯が悪く北米の東海岸や内陸路線が採算に乗らずに開設できないから昼間を開放しろと、大モメした割りには、東海岸や内陸路線の設定も少なく、残念な増枠となりそうです。
■羽田発着米国線変更予定
× 同時に成田発着便を減らす成田切りが既に決まっている便
△ 夜→昼に移行するだけの便
○ 東京(成田・羽田)発着が純増することが既に決まっている便
◆ 成田切りか純増か今のところ不明の便
・今夏ダイヤ(〜10/29)
ホノルル:JAL夜7、ANA夜7、HAL夜7
サンフランシスコ:JAL夜7、UAL夜7
ロサンゼルス:ANA夜7、AAL夜7、DAL夜7
・冬ダイヤ(10/30〜、一部便は期間中に開設)
ホノルル:JAL昼7△、ANA昼7△、HAL昼7△夜4◆
コナ :HAL夜3◇ NEW!
サンフランシスコ:JAL昼7△、UAL昼7△
ロサンゼルス:ANA夜7、AAL昼7△、DAL昼7△
ミネアポリス:DAL昼7◆ NEW!
シカゴ :ANA昼7× NEW!
ニューヨーク:ANA昼7× NEW!
■News Digest DOT 111-16 DOT Finalizes its Haneda Selections.(DOT公式サイト=英語)
https://www.transportation.gov/briefing-room/news-digest-dot-111-16
■参考記事:東京国際空港(羽田空港) 米国線増枠分の配分案発表、新就航は全部で4路線
http://johokotu.seesaa.net/article/440283268.html
ラベル:羽田