静岡県は13日、静岡空港(富士山静岡空港)の平成28年12月利用者数を発表しました。利用が減っている傾向は変わらず、平成28年(1月〜12月)の年間利用者数は60万人を辛うじて上回った程度にとどまりました。
一昨年に中国便が大幅増便したことにより利用者が急増し、注目されている静岡空港。今年は一転して中国便の減便が相次ぎ、12月も国際線利用者数は18,382人(昨年比 ▲2,910人/▲13.7%)と昨年を下回る状況となりました。
今回の発表で平成28年(1月〜12月)の年間利用者数が確定しましたが、609,400人と辛うじて60万人を上回った程度にとどまりました。
中国便減便が特に響いているようで、昨年は国内線利用者をほぼ上回っていた国際線利用者が、減便の進んだ夏以降は毎月国内線を下回る状況が続いています。
静岡県は、静岡空港の年度利用者数目標を70万人に設定しています。利用者増加も見越して、旅客ターミナルビルの増築工事を開始済み。
中国便増便前にあたる三年前の水準は上回っているものの、目標はおろか、60万人も下回る可能性が出てきています。
自転車ユーザーの利用を探ったり、東京・渋谷への直行バスが運行開始になったりするなど、テコ入れ策を進めており、これらの利用促進が今後、うまく機能してくるのか注目されます。
■平成28年の静岡空港利用者数 左から提供座席数、利用者数、利用率
1月 84,552席 46,229人(国内22,449人・国際23,780人) 54.7%
2月 84,528席 50,916人(国内24,080人・国際26,836人) 60.2%
3月 87,272席 57,649人(国内31,855人・国際25,794人) 66.1%
4月 82,948席 48,136人(国内23,005人・国際25,131人) 58.0%
5月 88,107席 47,995人(国内26,229人・国際21,766人) 54.5%
6月 86,668席 47,118人(国内23,100人・国際24,018人) 54.4%
7月 89,894席 57,016人(国内27,114人・国際29,902人) 63.4%
8月 93,444席 69,101人(国内37,399人・国際31,702人) 73.9%
9月 79,822席 47,405人(国内30,181人・国際17,224人) 59.4%
10月 82,027席 48,117人(国内30,273人・国際17,844人) 58.7%
11月 75,857席 46,293人(国内28,072人・国際18,221人) 61.0%
12月 78,425席 43,425人(国内25,043人・国際18,382人) 55.4%
合計* 1,013,544席 609,400人(国内328,800人・国際280,600人) 60.1%
*合計は単純足し算で算出。
■平成28年12月の富士山静岡空港利用状況(静岡県公式サイト)
http://www2.pref.shizuoka.jp/all/kisha16.nsf/9f1acbc926670f74492568010000c977/bdd4743acd6e3fe44925809e00047495?OpenDocument
ラベル:静岡空港