■福島空港 大震災余波、風評被害でJJA中止のチャーター便をJALに変更し運航へ
福島空港は8日、今月中旬に予定していたチェジュ航空(JJA)による福島空港発着ソウルチャーター便を、日本航空(JAL)の運航に変更して催行すると発表しました。
運航会社が変更になるのは、3月18日〜20日にかけて運航を予定している福島空港発着ソウルチャーター便。JJAからJALに変更するとしています。
エイチ・アイ・エスなどが募集していたツアーですが、東日本大震災の福島原発事故の影響を危惧し、JJA運航乗務員の乗務拒否が相次ぎ、中止を決定。各種報道でも取り上げられるなど、非常に残念な話題になっていました。
福島空港の放射線測定量は3月8日6時現在で0.07μSv/h。運航先でJJAの地元である韓国のソウルの数値(0.09μSv/h)よりここ数年は低い状態が続いています。
また、飛行機で空を飛べば、地上よりも多くの宇宙線による放射線を浴びるとされていますが、韓国の地元紙朝鮮日報によれば、普段から多くの宇宙線による放射線を浴びているはずの乗務員からも「放射性物質に対する懸念の声が上がった」とされており、東日本大震災からまもなく6年になるにもかかわらず、とても残念な風評被害が続いています。
JJAはここ数年で日本路線を大幅に拡大中。震災で被害を受けた成田国際などには定期便を就航しています。そして、福島原発から約60キロの福島空港は拒否するも、なぜかほぼ同じ程度しか離れていない仙台空港(原発から約80キロ)であれば就航できるとするなど不思議な対応を続けていました。
福島空港では、平成25年にも韓国のアシアナ航空によるチャーター便が原発事故の余波で中止になったことがあります。
■韓国(ソウル)チャーター便の運航について(福島空港ビル公式サイト)
http://www.fks-ab.co.jp/info/news_detail.php?news=463
■韓国・チェジュ航空 福島便就航計画を撤回= 放射能懸念で(朝鮮日報公式サイト)
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/02/24/2017022402555.html
2017年03月10日
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