■SSN 定期遊覧目指す別府で機体損傷
せとうちSEAPLANES(SSN)は28日、24日に大分県別府市沖で離水しようとした際に機体を損傷し、航空事故に判定されたと発表しました。
損傷したのは、SSN所有の水陸両用機 クエスト式Kodiak 100型。24日に別府市沖で離水しようとした際に、波の影響で離水を中止したとしており、機体点検の結果、「フロートと胴体を結合する支柱の折損及び胴体の損傷などが発見」されたと発表。27日に国土交通省航空局より航空事故に判定されたとしています。
事故が起こってしまったのは、とても残念ですが、別府で発生したというのは、とても気になりました。
24日は、別府市の観光関係者が進めている誘致活動の一環で飛来していた模様です。
別府は、大正〜昭和初期にかけて、九州の玄関口として、水上飛行機の定期便が就航していた都市。このため、水陸両用機への関心度は高いと思われます。さらに、SSNが拠点とする尾道よりも人口が多く、大分空港は別府や県庁所在地の大分市から大きく離れているなど就航メリットは大きいとみられ、いきなりの航空事故は少し残念な事態となっています。
ちなみに、飛来した別府国際観光港は、大分空港とも結ばれていた元・ホーバーフェリーの発着場で、珍しい乗り物つながりがあるのもポイントの一つ。事故の影響で誘致活動の後退は避けられないでしょうが、早期の定期遊覧が実現するのか、注目されます。
■株式会社せとうちSEAPLANES 航空機機体損傷について(SSN公式サイト)
http://news.setouchi-seaplanes.com/2017/03/28/94
■平成29年3月24日に大分県別府市沖(別府国際観光港付近)で発生した株式会社せとうちSEAPLANES所属 クエスト式Kodiak 100型機(水陸両用機)の事故[離陸(水)時の機体損傷](運輸安全委員会公式サイト)
http://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail2.php?id=2176
■水陸両用機の遊覧飛行 別府市の観光関係者ら誘致(大分合同新聞公式サイト)
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/03/25/JD0055594229
2017年03月29日
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