※2017年4月にアップした2017年3月の旅行記です。
■2017.03.04 関西国際→(京都)→神戸→関西国際→成田国際
■T2を深く調べて関空内を西へ、東へ
いよいよ最終日。
今日は、京都シティ・エア・ターミナル(京都CAT)跡地、神戸シティ・エア・ターミナル(KCAT)跡地、神戸空港、大阪国際空港(伊丹空港)、八尾空港の順に回ろうとしていた。神戸ではアクセスしづらい西緑地などを中心に見学する予定だ。
また、関空に戻った際に再度T2まで行かなくても良いように、外観も含め、朝のうちに一気にT2を見て回りたい。暗い間にT2館内を撮影し、明るくなると同時に外を回り、出来るだけ早く関空を出て、関西府県を飛び回る計画を立てた。
T2へは、深夜時間帯は1時間に1便の割合で連絡バスが運行している。5時のバスだと人が増えている可能性があるので、4時のバスに乗ることにした。
起床は3時。4時のバスに乗るには早すぎる時間帯だが、昨日の汗を流していないので、シャワールームに寄り道するために早起きした。
関空の保安検査前エリアのシャワールームは、T1のKIXラウンジと、エアロプラザの待合スペースに併設されている。今回はT2に近いエアロプラザのシャワールームを利用してみたのだが、ここはあまりお勧めできるものではなかった。
※エアロプラザのシャワールームは、待合コーナーに5ブースを併設したもので、ルームと言うよりは、ブースコーナーといった感じだった。シャワー機械自体に1回100円玉5枚を入れて15分間分(5分使わないと自動で使用時間が減り始める)お湯が出るタイプだ。付属の脱衣スペースには何分居ても良いので、長々使う輩がいると塞がってしまうという、ちょっと残念なブースになっていた。で、500円も取るのに、備え付けは、液体石鹸とシャンプー、受付貸出のドライヤーだけで、タオルはない(タオル自販機が入口にあって一個200円)。脱衣区画には服を掛けられるフックや棚すらなく、地べたに小さなかごが一つ(=リュックサックとかがあったら服も入れられないサイズ)と足拭きマットが置かれているだけだった。
15分もお湯を使わないカラスの行水タイプの自分の場合、5分もあれば出られるのだが、15分分使いきるまでメーターは回り続けるので、10分ほど無駄にブースに籠ることになってしまった。
そして、なにより一番気になったのは、利用の管理がほぼ利用者任せなところだった。利用ごとに清掃が入るわけではないので、前に使った人の髪の毛が落ち放題でとにかく汚い。シャワーブースに入って最初の1分は、お湯をかけてブースの掃除に費やした。しかし、脱衣スペース側は掃除ができない。普段、銭湯などではほとんど気にしない方だが、かごが地べたに置かれているので、その中にまで髪の毛が落ちていたのには流石に参ってしまった。
使うならKIXラウンジ付属のブースの方が良いのかもしれない。
シャワーブースで予想以上に時間を食ってしまったので、すぐに4時を迎えてしまい、少し急いでT2へ向かうことになった。
バスには4人が乗っただけだった。成田に比べて動きが少ないなあ、と思っていたら、T2館内も、ベンチが少ないせいか、あまり人が見られなかった。
T2は1月に広くなったばかりだ。見学に時間がかかるのではないかと不安だったが、外資系らしく、保安検査前エリアは簡素に造ってあって店がほとんどなく、人も少ないから撮影はサクサク進み、館内の調査はあっという間に終了してしまった。
外が明るくなるまでまだ一時間位あるので、ベンチで一眠り。6時頃に明るくなり始めてから、外回りの撮影を始めた。
そらぱーくなどもじっくり回り、少し遠くまで歩き回ったせいか、再び関西空港駅に戻ってきたときには、もう7時過ぎていた。
ベンチがあまり見られないT2。大きなサインが特徴だ。4時頃は利用客はあまり見られなかった。
■名所に全く寄らずに関西を東へ、西へ
ここからは、青春18きっぷを使って、京都、神戸、大阪、八尾と回っていく。
ホームに降りるとちょうど大阪環状線方面への直通が出発したばかりで、少し時間をロス。次便は日根野止まりで、日根野乗り換えで大阪、大阪からは新快速で京都へと向かった。大阪までが約1時間、京都までは2時間ほどの時間がかかった。
※大阪では関空から梅田への新線整備が議論されている。関空から天王寺までは40分位で行くことが出来るのだが、大阪環状線が各停だから、大阪駅までは一時間ほどかかってしまう。ダイヤの構成が難しいとは思うものの、可能であれば、環状線内も快速運転して、既存線活用で速達化を図ってもらいたいところだ。
関空を出るのがだいぶ遅かったのと、元々関空-京都は1時間強位のイメージで計画をたてていたから、今はとにかく時間がない。せっかく京都に来たのに名所に全く寄らずじまい。というか名所の一つである京都駅すらも30分ほどしかいないという、なんとももったいない滞在になってしまった。
京都駅では、京都CAT跡地である地下中央口だけを確認。すぐに乗ってきた東海道本線を引き返した。
京都CATの跡地は、ほぼそのまま地下中央口になっている。写真には写っていないが、改札口内には使用されていない特急はるか専用の案内板が残っている。
京都からは新快速で一気に神戸方面へ進んだ。三ノ宮には、小一時間後の11時前に到着できた。
先月やっていたブラタモリで、兵庫と神戸、三ノ宮辺りの街の違いを深く知ることができ、時間があれば寄りたいところだった。しかし、今はとにかく時間がない。三ノ宮からは、すぐにKCAT跡地である神戸インキュベーションオフィス(KIO)へと向かうことになった。
KIOは、神戸空港へ向かう途中のポートアイランドにある。便利な場所にあるように感じるのだが、ポートライナーが唯一通っていない島南東部にあり、医療センター駅や京コンピュータ前駅、南公園駅のいずれからも15分ほど歩かなくてはならない不便な場所にある。このため、バスで行くことを考えていた。
しかし、調べてみると、KIO前まで行くバスは昼間は1時間に1本だけ。次のバスの出発は半時以上先だったので、ポートライナーで医療センター駅まで行き、そこから歩いて向かうことになってしまった。
KIOは、KCATで使用していた建物をそのまま使っている施設だ。現在はビジネス拠点として貸オフィスとなっている。
KCAT当時からアクセスに難があったのか、建物の前には広い駐車場跡地もあり、一部はフットサルコートやバス置き場に使われていた。元々船舶ターミナルではあるものの、海港ターミナルの印象は薄く、佇まいといい、サイズといい、ちょうど小中規模の地方空港のような感じだった。
喫茶店もあるようだったので、中に入って雰囲気だけでも楽しもうと思っていたのだが、なんと土休日は閉館で、外側だけの見学になってしまった。
KIOからは、KCATの名残りでもあるCATパークと名付けられた公園を横切って、京コンピュータ前駅まで歩き、再びポートライナーに乗って神戸空港へ。空港に着いた時にはもう正午近くなっていた。
CATパークから眺めたKIOの建物。手前側の空間が駐車場だった部分に当たる。大きなクレーンが多数見えることから、港湾施設であることがよく分かる。
■深く調査に神戸空港島を西へ、東へ
大阪圏にはここ数年も何度か来てはいたが、なかなか神戸まで足を運べていなかった。神戸空港に来るのは実に7年ぶりだった。来ていない間に、AIRDOやソラシドエアが就航、店舗もいくつか入れ替わっていた。
今回は、ターミナルではなく、空港島内の観光スポットの調査を主に行うことにしていた。無料の連絡バスが走る西緑地のほか、中央緑地、北親水護岸、さらに東端にあるという東緑地に行く予定だった。調べてみると、かなり距離がある西緑地行きのバスが1時間に1本あり、ちょうど次便の出発まで10分くらいだったので、まずは西緑地に向かうことにした。
西緑地行きのバスは、海上アクセスターミナルを経由しながら、ターミナル地区をぐるぐる回り、10分ほどで西端へと進んだ。
西緑地は、神戸空港島の中でも西外れの辺鄙な場所、放置された分譲用地の横を延々進んだ先にある。車で来るのもひと苦労の場所だが、人工海浜(アカエイがいるせいで遊泳禁止)が造られ、それを借景に結婚式場が整備されていた。
島の外れの外れだが、遊びに来る人はそれなりにいるようだ。土曜日の今日は、式場にも正装をした人々がたくさん来ていて、式場の駐車場は車で埋め尽くされていたほど。緑地側は、何組かが遊びに来ていて、のんびりした時間を過ごしていた。神戸空港島の中で最ものんびり過ごせそうな空間だろう。
結婚式場の敷地にはさすがに入れないので、人工海浜側のみを見学。すぐにスカイマーク機が下りてきたので、撮影はあっという間に終了となった。
ここから再びターミナル地区へ戻らなくてはならない。無料の連絡バスは1時間に1本なので、次の便は一時間近く後になる。緑地には売店みたいなものはなく、待っているのも面倒なので、歩きで戻ったが、ターミナル地区までは20分以上かかってしまった。
西緑地からの帰り道、ヒラタ学園の駐機場に水陸両用機がとまっていた。尾道を見てきた翌日にこのような飛行機を見るとは、、、。
ターミナル地区に戻ったら館内を軽く見学。変化したところを中心によく見てまわり、昼飯を食べてから、再び外に出て、今度は北親水護岸へと歩いた。
北親水護岸は、海上アクセスターミナルの北西側に広がる護岸地帯だ。こちらは、釣りなどを楽しむ人がかなりたくさん見られた。旅客ターミナル・空港駅から近いのもあってか、神戸空港島内では一番気軽に親水を楽しめる場所のようだった。
北親水護岸を見た後は、すぐ東側の海上アクセスターミナルへ。ちょうど関空からの便が到着、関空行きが出発する時間帯で、館内はかなり混雑していた。その多くが外国人。神戸は、関空救済策で大いに制限された完全な国内線空港だから、非常に多くの外国人が集まっていたのは少し不思議な感じだった。
KCATが運用されていた当時、乗り場まで行くのがひと苦労だったのだろうが、今は駅からすぐだからとても便利。関空まではここから30分だから、神戸周辺から関空に行くのなら使わない手はないのかもしれない。
船の出発を見送った後は、中央緑地に寄りつつ、島東端の東緑地へと向かった。西緑地ほど離れてはいないものの、東緑地までも結構歩かされる。海上アクセスターミナルからは、15分ほどかかった。
こちらの緑地は、行くまでの道路(車道)が途中で途切れていて、駐車場もないため、最後は歩いて行くしかアクセス方法がない。海側の先端部分は断崖のような高い岸壁で、手前側の水面は全く見えず、さらに背の高いフェンスに囲まれていた。
一番驚いたのは、遊具がいくつか設置されていたのに、その区画は柵で覆われて入れなかったことだ。東緑地全体のうち、開放されていたのは中央付近のみで、遊具がある北側三分の一ほどと、モニュメントのようなものが遠くに見えた南側三分の一ほどは立入禁止になっていた。
神戸空港は原則的に西側での離着陸なので、こちらからは飛行機の様子もあまり見られない。さらに立入禁止でアクセス不便となれば当然利用はほとんどなく、訪れたときも一組の男女がのんびりしていただけだった(この人たちは手前の途切れた道路に車を置いて来ていたようだ)。
なぜか遊具がある一帯はフェンスで囲まれていた。左側は空港内で最も目立つ建物である上組の倉庫、その奥に神戸空港連絡橋(神戸スカイブリッジ)が見える。
■JJPの手続き開始時間は複雑
これで神戸空港の見学は終了、テクテク歩いて旅客ターミナルへと戻り、お土産を物色した後は、三ノ宮へ引き返した。
このあとは伊丹、八尾に行く予定だった。しかし、三ノ宮に戻った時点で15時すぎ。伊丹に行くと、行きだけで一時間、伊丹-関空間は一時間半はみないと難しい。20時過ぎの便で最悪19時くらいまでに関空に着ければ良いのだが、今回は座席指定をしなければならなかったので、伊丹、八尾の訪問は断念。まっすぐ関空へと向かった。
神戸空港からなら、さっき見た海上アクセスのベイ・シャトルが便利だが、今回は青春18きっぷ利用だから、淡々とJRの鈍行で向かった。神戸空港から三ノ宮と、三ノ宮から大阪がそれぞれ30分ほど、大阪から関空までは約1時間で、船なら30分のところ、2時間かけてのアクセスになってしまった。
関空に着いたのは17時過ぎ。ジェットスター・ジャパン(JJP)は三時間前から手続き開始で、既に三時間前を過ぎていたので、窓口に直行した。
空港が持っている席を指定するようお願いしたら、自動機でのチェックインは3時間前からだが、窓口は2時間前からと言う。空港持ち席が2時間前から開放されることと自動機では希望座席を指定できないことを確認していったん窓口を離れた。
お土産の物色して時間を潰し、二時間前に一番乗りで窓口へ。無事希望していた席の指定が完了できた。
関空には昨春にも来たばかり。そのときに搭乗待合室内もよく見ておいたから、今回は一時間前位に入り込めれば良い。保安検査前エリアを少し見てまわってから搭乗待合室に入り、こちらはそれほどウロチョロせずにゆっくりと過ごした。
※JJPはチェックインカウンタが南側にあるものの、出発口(北)からでも搭乗待合室へ入場できた。
成田拠点のLCCは、成田門限の影響で離着陸できずに欠航となることがあるので、この時間の成田行きはとにかく遅れが怖い。ビクビクしながら飛行機の準備を待っていたが、今回は定刻通りの運航で済んだ。
機内に入ると、座席はほぼ満席近く埋まっていた。直前の座席指定だったにもかかわらず、通路側をすんなり確保できたが、座席指定がうまくいってなかったら、トンでもない席になるところ。ちょっとドキリとしてしまった。
機内ではとにかく爆睡で過ごした。
成田には定刻で着けた。
今回の旅はここでほぼ終わり、
でないのが、今回の旅のきついところだ。
JJP搭乗後は、成田第3の到着関係施設の見学が待っていて、さらに成田から家までがひと旅行だった。
往路のようにバス輸送になってしまわないか心配だったが、無事サテライト側のスポットに到着。到着ルートでも第3ターミナル名所のオーバークロスを撮影できた(普通の旅行者だったら面倒な移動だと思うだろう)。
今日は、朝から使っている青春18きっぷがまだ使えるので、ここからの帰りはJR利用。第3から連絡バスで第2へ移動し、成田空港第2ビル駅に着いたものの、この時間は便数が少なくて1時間に1本しか運行されておらず、30分以上待つ羽目になってしまった。
結局、自宅最寄り駅に着いたのは、日付が変わってから。最後はダラダラ帰宅となって、クタクタになって旅行が完了した。
※もしも、成田空港をバスですぐ出ていれば、30分くらいは早く着けていたかもしれない。それでも東京に着くのは23時過ぎ頃。埼玉県民や神奈川県民だと、日付が変わってからの帰宅は覚悟しなければならないだろう。
(JJPの最終便に乗るためにはもっと早く出なければならないけれども、)新幹線なら大阪駅をJJPと同じ20時に出たとしても品川に22時半にはたどり着く。神奈川県民は小田原や新横浜からも帰れるので、成田を利用したときほど帰宅は遅くならない。さらに、羽田利用なら、22時台に羽田に着陸しても、電車は10分に1本くらいはまだまだ走っていて、成田ほど不便ではない。
そう考えると、アクセス交通が与える影響の重要度が大きいことはよく分かる。成田の利用は、千葉県内ならまだしも、神奈川県民を中心にアクセス交通の不便さが際立っていると言えそうだ。格安バスの運行とLCCの就航で成田の利用頻度が高まっているからこそ、最後の最後に、より成田の不便さを実感できる旅行となってしまった。
■今日の教訓!
・[関空]朝のT2は意外と利用客が少ない←4時前後はガラガラです
・[神戸]護岸緑地は上手に使い分けよう←ゆっくりしたいなら西緑地、気軽に利用するなら北親水護岸、静かに過ごしたいなら東緑地
・[JJP]チェックイン開始時刻は要注意!←自動機は3時間前、有人は2時間前と異なります
・[成田]夜の帰宅はバスが便利←鉄道は便数が少ないです
■実際の旅程
03/04 SAT
[関西国際空港(関空)]07:34(JR関西空港線)→07:44 日根野駅
日根野駅 07:46( JR阪和線 )→08:42 大阪駅
大阪駅 08:45(JR東海道本線)→09:14 京都駅
京都駅 09:45(JR東海道本線)→10:36 三ノ宮駅
三宮駅 10:50(ポートライナー)→11:03医療センター駅
医療センター駅11:05(徒歩)→11:15神戸インキュベーションオフィス
神戸インキュベーションオフィス11:20(徒歩)→11:30京コンピュータ前駅
京コンピュータ前駅11:34(ポートライナー)→11:38[神戸空港(マリンエア)]
[神戸空港(マリンエア)]14:50(ポートライナー)→15:08 三宮駅
三ノ宮駅 15:38(JR山陽本線)→15:58 大阪駅
大阪駅 16:10(JR大阪環状線・阪和線)→17:16[関西国際空港(関空)]
[関西国際空港(関空)]20:05(JJP210便)→21:25[成田国際空港(成田空港)]
[成田国際空港(成田空港)]22:19(JR成田線・総武本線)→23:41 東京駅
東京駅 00:00(JR線など)→01:00 自 宅
2017年03月04日
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