■2017.03 成田国際・広島・神戸・関西国際・大阪国際・八尾の旅行前
■関空までLCCターミナルを見に行こう!
今回の旅の時期は、三月のはじめを考えていた。
年度末も近く、大連休をとるのは無理なので、金曜か月曜に有休を入れ、一日予備日を含めて、金土か土日で行くことを想定し、検討に入った。
目的地候補として、増築が完了した函館や関西国際(関空)、コナン装飾になってからまだ行けていない鳥取など大きな変更のあった空港がいくつかあった。北の方や日本海側は雪が怖くて行けないし、お金を節約したかったので、LCCで行けて、かつ複数空港に寄れる関空を第一候補とした。
東京圏-大阪圏間は選択肢が豊富だ。LCCの成田国際(成田)-関空利用をはじめ、成田・羽田・百里(茨城)-伊丹・関空・神戸と、多くの路線が候補になる。
そこで、大手も含めて、できるだけ費用対効果の高い便を使うべくじっくりと検討を進めた。ただし、成田の第3が開業してから、まだ保安検査後エリアを見られていないので、それほど変わらない値段なら、成田を絡められるジェットスター・ジャパン(JJP)、春秋航空日本(SJO)、バニラエア(VNL)を優先して探すことにした。
飛行機の予約はまず安さ優先だが、往路(成田発)は昼位までの出発、復路(関空発)は夕方以降の出発にしないと、現地滞在時間が短くなる。ダイヤの条件は、できるだけ往路は朝便、復路は夜便としたかった。
金土日の成田発朝便や土日月の関空発最終便は高値であることが多い。各社とも最安値での確保は難しいことは分かっていたので、あとは、ダイヤと安さとをにらめっこし、許容できる値段の便を探ることにした。
成田-関空線は、昨年秋にSJOが就航。VNL就航からもほどなくというタイミングで、安い運賃が大量に出回っているであろうと踏んでいた。往復五千円位かな、と思ってはいたものの、意外と値がはり、ダイヤを考慮した底値は片道4000円弱だった。ここに空港使用料や決済料金が加わる上、自分の場合は座席指定だけはしておきたいので、片道6000円前後は覚悟しないといけなさそうだ。
値段が少し高く出る傾向にある復路を中心に、新参者のVNLが底値を出していることが多いものの、よく見たら、VNLは朝昼の運航で、復路では使いたくないダイヤだった。
往路は、朝一便は値段が高い便ばかりで、順当に選べば、昼過ぎ便になりそうだった。しかし、よく考えてみると、三月に入れば、JRの青春18きっぷも使用できる。ムーンライトながらが今の時期は運行していないので、大阪に朝九時に着くといった芸当は無理だが、東京から始発電車に乗れば14時前には大阪に着ける(しかもそのまま大阪圏内の現地移動に18きっぷを使える)。
値段が電車の二倍ほどである5000円もするのに関空に着くのが昼過ぎてしまうのであれば、わざわざ成田経由の飛行機で行く意味はなく、頭を悩ますことになってしまった。
ここまで、東京-大阪間だけをみて、色々なパターンを考えていたが、調査旅行用にせっかく二日間を確保している。18きっぷを使えば地上移動をしやすいので、飛行機の値段が大きく変わらなければ、少し遠出や寄り道も出来そうだ。LCC就航空港だけで考えて見ても、中部国際経由、広島経由、高松経由、福岡経由などで大阪へ向かうことが出来そうだった。
アクセスの予約(航空便)
色々と頭を悩ませた挙げ句、日程は3月3日と4日の金土の日程に決定。
往路は関空便から値段が千円ほど追加になるものの、朝から現地入りが可能な広島便を選択した。広島は昨夏にリニューアルしている上、大阪へ向かう途中で、国内唯一の水陸両用機の旅客便が発着するオノミチフローティングポートにも寄れるからだ。
復路は、最安値が出たVNLは昼便なので諦め、若干値段が上がるものの、次の最安値を示したJJP関空-成田線の最終便を選択した。
まず一日目は、朝一便で成田→広島と空を飛び、その後鉄道で大阪へ移動。広島→大阪の移動途中で尾道に寄り道することにした。
最初の目的でもあった大阪都市圏四空港は二日目に回ることに決定。往復ともに成田第3を見学できる行程とした。
往路はSJO621便(成田07:05→広島08:45)、復路はJJP210便(関空20:05→成田21:25)で、飛行機の予約はすぐに済ませた。
現地移動の予約(鉄道)
現地での移動は、青春18きっぷを二回分活用したJR線移動を基本とした。
1日目、広島空港から大阪への移動は18きっぷ1回分を使う。JR線がない、広島空港-白市駅間と松永駅-オノミチフローティングポート間は路線バスで移動する。
2日目は、大阪圏内の移動は基本18きっぷ使用のJR。神戸関係施設へのアクセスでバスとポートライナー、大阪国際空港へは阪急、八尾空港へは大阪市営地下鉄を使う。18きっぷは成田に戻ってからも成田空港-自宅間のJRで使用することとした。
宿泊の予約
広島便は成田7時5分発(=搭乗手続締切時刻6時半)で、当日始発に乗っても成田入りが不可能なダイヤだ。そこで成田野宿を活用して、前日深夜に成田へ向かうことにした。さらに、せっかくなので、必要な大阪での宿泊も関空野宿をして、深夜の実態を比較して調べてみることにした。
ということで、ホテル等の予約はなかった。
■運賃比較
参考までに、今回予約時(2月19日に表示)の往路の航空運賃を下表にまとめてみた。
一応、スカイマーク(SKY)や大手も調べてはみたものの、大手は安い運賃がなくなる1か月前を切っていたこともあり、LCCの二倍ほどで論外だった。SKYは、東京駅から500円で行ける百里(茨城)-神戸線が健闘はしていたものの、乗りたい時間帯の便は大手の羽田便とあまり変わらない値段だった。時間帯が悪い最安値は、SJO広島便などとほとんど変わらない状態だったので、今回は、いいところまでは行ったものの、残念ながら脱落した。
それにしても、値段が安くなると、付加される各種料金のインパクトが大きく、表示価格よりぐんと上がってしまうのは、なんとも分かりにくい。
説明しやすい例を抜粋してみる。
区間は異なるが、新興のSKY茨城-神戸線と、JJP成田-高松線を見比べてみると、いわゆる表示価格はSKYが6,600円で、JJPが5,590円で、千円・約2割ほどJJPの方が安い。普通の客は、これだとJJPに飛びつくだろう。しかし、SKYは座席指定料金や支払手数料、空港利用料、無料範囲の手荷物手数料も含まれた全部コミコミの総額表示。一方のJJPは、これら付加料金が一切含まれていない料金だから、座席指定をすると、表示価格に座席指定料金と支払手数料、空港利用料がプラスされ、総額は6,930円に跳ね上がり、SKY以上の値段になってしまうのだ。
同じLCCどうしだと、Peach Aviation(APJ)とVNLの成田-関空線が比較しやすい。表示価格は同じ4,490円だが、座席指定料金と支払手数料、空港利用料が異なるため、総額ではAPJが6,130円、VNLは5,970円と差が出てくる。
本当に安いのはどれなのか、大手・新興とLCCの比較ならある程度は一目瞭然だが、値段が近接しているときは微妙だし、LCCどうしでは簡単には分からないことが表からは読み取れるだろう。
会社 | 区間 | 運賃 | 座席 | 支払 | 空港 | 合計 | 発時 | 持込 |
JJP | NRT-KIX | 4,290 | 460 | 500 | 380 | 5,630 | 13:05 | 7s |
SJO | NRT-KIX | 4,990 | 400 | 430 | 380 | 6,200 | 13:35 | 5s |
APJ | NRT-KIX | 4,490 | 400 | 440 | 800 | 6,130 | 13:40 | 10s |
VNL | NRT-KIX | 4,490 | 500 | 600 | 380 | 5,970 | 12:15 | 10s |
SKY | IBR-UKB | 6,600 | 0 | 0 | 100* | 6,600 | 15:30 | 10s |
SKY | HND-UKB | 8,990 | 0 | 0 | 290* | 8,990 | 08:40 | 10s |
SFJ | HND-KIX | 11,990 | 0 | 0 | 290* | 11,990 | 10:35 | 10s |
ANA | HND-ITM | 11,490 | 0 | 0 | 290* | 11,490 | 08:10 | 10s |
JAL | HND-KIX | 12,090 | 0 | 0 | 290* | 12,090 | 08:40 | 10s |
SJO | NRT-HIJ | 4,990 | 400 | 430 | 380 | 6,200 | 07:05 | 5s |
JJP | NRT-TAK | 5,590 | 460 | 500 | 380 | 6,930 | 16:30 | 7s |
APJ | SDJ-KIX | 9,890 | 400 | 440 | 360 | 11,090 | 16:40 | 10s |
項目は左から「最初の表示運賃」「路線区間」「座席指定料金」「支払手数料(最安のカード払い)」「空港使用料」「合計運賃」「出発時刻」「持ち込み手荷物の制限重量」
各路線ともその時に購入できた最安値の運航便を選んでいます(搭乗15日前)。
「合計運賃」は、今回利用する座席指定料金を含み、今回利用しない受託手荷物料金は含みません。
SKY、SFJ、ANA、JALは「最初の表示運賃」が総額表示です。空港使用料の*項目は最初の表示運賃に含まれています。
■ここまでの教訓!
・LCCは最初の表示運賃に騙されるな←手数料などで大きく差が出る
・18きっぷを賢く利用すべき←遠出した方が安く済む場合も!
■今回の予定旅程
03/02 THU
自宅20:00(JR線など)→21:00東京駅21:00(京成バスor平和交通)→23:00[成田国際空港(成田空港)]
(成田空港内 泊)
03/03 FRI
[成田国際空港(成田空港)]07:05(SJO621便)→08:45[広島空港]10:05(芸陽バス)→10:19白市駅10:35(JR山陽本線)→11:03三原駅11:14(JR山陽本線)→11:36松永駅12:30(鞆鉄道沼南線)→12:48[オノミチフローティングポート]15:20(鞆鉄道沼南線)→15:38松永駅15:54(JR山陽本線)→18:43姫路駅18:56(JR山陽本線)→19:58大阪駅20:09(JR阪和線・関西空港線)→21:20[関西国際空港(関空)]
(関空内 泊)
03/04 SAT
[関西国際空港(関空)]05:57(JR阪和線・関西空港線)→07:02大阪駅07:15(JR東海道本線)→07:44京都駅09:00(JR東海道本線・山陽本線)→09:51三ノ宮駅(神姫バス)10:10(神姫バス)→10:38神戸インキュベーションオフィス11:00(徒歩)→京コンピュータ前駅11:14(ポートライナー)→11:18[神戸空港(マリンエア)]13:00(ポートライナー)→13:18三宮駅13:25(JR山陽本線)→13:52大阪駅14:01(阪急線)→14:20蛍池駅(徒歩)→14:30[大阪国際空港(伊丹空港)]15:30(徒歩)→蛍池駅(阪急線)16:00→16:15大阪駅16:25(JR大阪環状線)→17:32[関西国際空港(関空)]20:05(JJP210便)→21:25[成田国際空港(成田空港)]22:19(JR成田線・総武本線)→23:41東京駅(JR線など)→01:00自宅
※途中名所や八尾空港に寄れれば見学予定。