2017年05月27日

維新を感じに萩・石見へ(2日目)

※2017年6月にアップした2017年5月の旅行記です。


■2017.05.27 (萩)→石見→(津和野)→東京国際

■残念なまま萩を出発
二日目は、昨日行けなかった松陰神社付近を回り、その後津和野を訪問。ついでに、石見空港見学を済ませる予定だ。
帰りは山口宇部空港を20時過ぎに出発する飛行機。宇部には19時に着ければ充分なので、9時にホテルを出たら、昨日より三時間ほど長い時間を取れる計算だった(昨日は空港11時発ホテル18時着)。ただし、移動距離は昨日の約三倍。ほとんどの区間が一般道で時間を読みづらいので、少し急ぎ気味での移動になった。

ところが、いきなりスタートでつまづいた。ホテルでゆっくりし過ぎて、出るのが10時過ぎになってしまったのだ。
少し焦りながら、まずは松陰神社へ行き、その後、吉田松陰生誕地を訪問した。

萩を10時には発とうと思っていたので、萩反射炉、恵美須ヶ鼻造船所跡、大板山たたら製鉄遺跡の残りの世界遺産は泣く泣くパス。11時過ぎに萩を後にした。

今回、萩を出る前に、可能であれば、光國本店に夏蜜柑丸漬を買いに行こうと思っていた。本店以外で売っていないと聞いており、時間もないし諦めモードだったのだが、松陰神社入口の売店には「光國」「夏みかん丸漬」と大きな看板が。覗いてみたら、夏みかん丸漬が販売されていたので即購入をした。このため、光國本店の店舗には寄らずに萩を離れられた。夏蜜柑丸漬は、夜に寄った山口宇部空港でも売り切れだったので、かなりラッキーだと思っていた。

ところが、家に帰ってから、衝撃の事実が待っていた。
家で丸漬のラベルを眺めていたら、長州屋光國製菓本舗という見慣れない名前が書かれていたのだ。
確か店名は光國本店だったはず。ネットで調べてみたら、この会社は、光國本店とは全く別の会社だった。商品を購入するとき、ガイドブックで見たのより砂糖が多いような印象で、少し違和感があったのだが、まさにそうだったようだ。
本店の物は、製造数がかなり少なく、やはり店頭と道の駅(曜日限定)でしか販売していなかったらしい。
一方、長州屋は、光國本店の分家が造った店らしい。こちらは萩市内に二店舗を展開し、製造数は本店より少し多いため、松陰神社前でも販売されていたようだ。分家だから商品が劣るかと言えば、そうではなく、平成に入ってから、宮内庁にも献上されたものなのだそうだ。
質が悪いのは、どちらも「光國」と宣伝している点で、そもそも正式な店名をきっちり記載してほしいところだった。どちらもそれなりの商品ではあるものの、光國本店のものだと思って購入しただけに、なんとも騙された感が強い買い物になってしまった。


■萩からもそれなりに近い石見空港
萩からは、日本海沿いの北浦街道(国道191号線)を延々と北上、石見空港を目指した。

石見空港までは信号もほとんどなく、車も少ない快走路だった。この付近の海岸は、サーフィンに最適な海が多いようで、いくつかの海岸でサーファーを見かけた。海面が近く、波しぶきが道路までかかりそうな区間もあって、車窓の変化も楽しむことが出来た。
石見空港までは、萩の中心部から60キロほどあったものの、1時間程ですんなり到着。12時過ぎには空港の駐車場に収まっていた。

石見空港は一日二往復なので、この時刻なら人もほとんどいない状況でパッパと館内撮影が済ませられると思っていた。
ところが、館内に入ると人が多い。よくよく見てみたら、ちょうど始発便が離着陸する時間だった。

※今回、石見空港は、ダイヤが良くなかったことが最大の原因で利用を諦めていた。一日二往復でも、朝晩運航ならまだ候補となり得るのだが、朝4時には明るいこの時期に、現地到着が正午過ぎでは話にならない。しかも値段も山口宇部より高い。行政が補助金を出しまくって利用促進を進めているにもかかわらず、なかなか利用が増えないのは、やはりダイヤが悪いからなのかもしれない。

空港ターミナルは、ちょうど改装工事中で展望デッキも閉鎖中だった。このため、元々小さな空港なのに、さらに見られる範囲が限定され、普通だったらあっという間に見学が済むのに、結局、人が少なくなるのを待ったため、一時間近くかかってしまった。

石見空港は約十年ぶりの訪問だった。
建物自体は大きな変化はなかったが、館内では空港や就航先のPRが盛んになっていた。補助金やツアーなどを紹介するパンフ類が大増殖しており、就航地でもない地域のパンフも置かれているなどしていた。羽田経由便でどんどん利用してほしいといったところなのだろう。
この空港は、萩の中心部からは60キロほど離れているものの、萩市の東端からは15キロほどしか離れていない。しかも萩の愛称を付けた空港なので、山口のPRもされているのかと思いきや、そこは島根県営。山口っぽさはほとんどなく、館内は完全に島根仕様だった。

201705c.jpg
「総統!あとから来てくださいよ!せっかく2便あるんですから!」と案内所横で自虐PRするしまねsuper大使の吉田くん。始発便が最終便でなくなったものの、まだまだダイヤは不便なままだった。
館内には、吉田くんやしまねっこなどのグッズや展示が多数見られた。


■津和野からも意外と近い宇部空港
石見空港を出たのは結局13時頃。とにかく急いで津和野へと向かった。
津和野までは意外と近く40分ほど、14時前には到着出来た。ちょうどSLやまぐち号が到着した時間帯だった。

津和野は山陰の小京都と呼ばれる古い街並みが残る山間の城下町だ。
街の中心部で昼食をして、山の上の太皷谷稲成神社にも行ったため、二時間ほど滞在していたが、思った以上にこぢんまりとした街で小一時間もあれば散策できる感じだった。
津和野は、萩と並んで この辺り最大の観光地だと思っていたので、あまりのコンパクトさに拍子抜けしてしまった。

※津和野はじっくり見るのであれば一時間では足りないけれど、一般的なツアーだと、津和野滞在時間は一時間程度のようだ。山口宇部空港着のおいでませ山口号でも滞在は一時間ほどとなっている(実質的な街歩き時間は40分位と思われる)。
石見空港の活用を考えれば、朝一便で降り立てば、14時〜15時に津和野を観光して、すぐ車で出発すれば17時には萩に着けるだろう。津和野観光後にSLに乗って山陽側へ出るのも一ルートと言えそうだ。


太皷谷稲成神社からSLの出発を見届けたあと、16時頃に津和野を出発、宇部へと向かった。

山口宇部空港までは津和野から約90キロだから、普通の地方都市なら2時間もかからない。しかし、今回の経路は、山口、小郡、宇部と県内有数の都市部を一般道で抜けていくため、渋滞が怖い。このため、早め早めに歩みを進めた。
山口市内に出るまでは車も少なく、スイスイと進んだが、山口市の市街地に出て国道376号線と交わったとたん、やはり交通量が急増。信号も多くなってしまった。
結果的に流れはそれほど悪く無かったので、問題はなかったのだが、信号に捕まりはじめたところは、少しハラハラしてしまった。

最終的に渋滞らしいところはなく、小郡を17時過ぎには通過できたので、山側の無料専用道路ではなく、景色が楽しめるのではないかと海側の一般道を選択。宇部の少し手前にある道の駅きららあじすで時間調整することにした。

この道の駅、到着したら、18時近くなのにかなり混雑していた。なんだか車も多い感じだ。
地方都市の道の駅は17時くらいには閉まってしまうやる気のない所が多いので、なんだか不思議だと思っていたら、ちょうど隣接する海辺で19時半から花火大会が行われることになっていた。
季節外れの花火大会で、想定外だったのだが、もしも、来るのがもう少し遅かったら、花火見物の渋滞に巻き込まれ、動きがとれなくなっていたかも。早めに宇部を目指して正解だった。

レンタカーは19時少し前には返却。空港の見学は済んでいるので、お土産を買ってさっさと中へと入り、帰路に就いた。

201705d.jpg
太皷谷稲成神社から見えたSLやまぐち号。石州瓦の街並みと山々がマッチしていた。

■マニア向けの運用で〆
本日最後はスターフライヤー(SFJ)への搭乗だった。土曜の夜の便だったが、ほぼ満席で、人気の高さを窺えた。
SFJ就航に合わせてANAが減便したとはいえ、これだけ席を埋められるなら、ANAに協力を仰がなくても全然やっていけた気がする。座席の快適性への評価は依然高く、ANAマニアも好んで乗る人も多いと聞く。就航初日から利用して、当初はその戦略に注目した身だけに、参入暫くを上手く切り抜けられなかったのはとても残念でならない感じがした。

そんなこんなでLCCはおろか大手航空会社とは比べ物にならないほど、快適に羽田までの利用ができたのだが、最後に驚きの運用が待っていた。
A滑走路を南側から着陸したのに、第1ターミナル(1タミ)手前の誘導路を南に向かいはじめたのだ。

第2ターミナル(2タミ)へ行くなら、1タミ北側を即東へ進んだ方が近い。
これは、着陸したA滑走路北端から最も遠い、新整備場近くのオープンスポットかと思っていたら、なんと1タミの1番スポットに入り込んでしまった

!!!

どういうことかと不思議に思っていたら、そのまま、右前方扉が開き、タラップ降機、バス輸送となった。しかも、近い2タミの南側ではなく、北側(バス降り場はほぼ中央)の手荷物受取場へと連れていかれた
SFJ以外は完全にターミナルが分かれている羽田では滅多に体験できない運用だったのだ。右から降りることなど全世界でみてもほとんど遭遇できない(羽田では、大型機の最終便などで左右繋ぎを時々やっています)。さらに、それが搭乗橋ではなく、タラップだったからさらに驚きだった。
マニア的には非常にオモロイ運用ではあるものの、バス輸送を嫌う客は多いので、搭乗橋でもすぐ降りられることを知ったら、何となく心象が悪くなりそうだった。

※調べてみると、このあと1番搭乗口からは、北九州行が出発するようだった。オープンスポットに停めてしまうと、出発客もバス輸送になってしまうので、機材運用の関係上やむを得ない運用なのかもしれない。
ちなみに、1番搭乗口から歩くと、鉄道の改札がある中央付近までは約500メートルある。バス輸送なら歩く距離は多く見ても200メートル程度だから、バスで座れれば、バス輸送の方が快適。所要時間も、バスに全員乗るまで待たねばならないので、何となくかかっているように感じるが、歩く速度も考えると大きな差ではないだろう。晴れている日にバス輸送を嫌う客がいるのは何故なのか不思議だった。


最後に珍しいことに遭遇して、今回の旅も終了した。

■今日の教訓!
萩名物光國の夏ミカン丸漬は要注意←二つの店あり、値段も違います
[石見]始発は昼便←一日二往復も始発は朝ではないので要注意
津和野はコンパクト←ツアーだと一時間ほどの滞在です
[羽田]SFJなら右降機の可能性も←オモシロ運用遭遇の可能性も

■実際の旅程
05/27 SAT
萩ホテル10:00(レンタカー)→10:10萩松陰神社
萩松陰神社11:00(レンタカー)→12:00[石見空港(萩・石見空港)]
[石見空港(萩・石見空港)]13:00(レンタカー)→14:00津 和 野
津 和 野16:00(レンタカー)→19:00[山口宇部空港]
[山口宇部空港]20:05(SFJ016便)→21:45[東京国際空港(羽田空港)]
[東京国際空港(羽田空港)]22:00(京急線など)→23:30自宅

posted by johokotu at 18:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆旅行記 | 更新情報をチェックする
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