日本空港情報館 海外空港特別編 ท่าอากาศยานดอนเมือง (タイ王国 ドンムアン国際空港) |
ท่าอากาศยานดอนเมือง(タイ王国 ドンムアン国際空港)
■空港の概要
タイ王国の首都バンコク(タイ語略称:クルンテープ)北部にある都心型空港です。バンコク中心部にある王宮から20キロ程北東方に位置しています。
1914年に開港したバンコクの玄関空港です。2007年3月にドンムアン国際空港に名称変更しました。2006年、新しい国際空港(スワンナプーム国際空港)完成に伴い多くの便が移転しましたが、その後、格安航空会社(LCC)を中心に就航が続いています。2011年に大規模洪水の被害を受けて一時閉鎖されたものの、2016年にはLCC旅客数世界一の空港になるまで拡大しました。
滑走路は二本が南北方向に延びており、旅客ターミナル地区や貨物地区は西側一帯に細長く整備されています。
旅客が利用する定期便が就航するターミナルは、中央北側からターミナル1(TERMINAL1/T1)、ターミナル2(TERMINAL2/T2)の2つが並んでいます。また、南側の貨物地区にプライベートジェットターミナルがあります。
2024年10月2日現在、日本からの直行便は、タイ・エアアジア(Thai AirAsia)、タイ ライオンエアー(Thai Lion Air)、タイ・エアアジアX(Thai AirAsia X)により6路線が就航しています。
※2024年10月2日現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響で日本路線に大幅な欠航が生じています。
※2024年10月2日現在、COVID-19パンデミックの影響で日本路線が全便欠航中の航空会社:スクート・タイガーエア(Scoot Tigerair)、ノックエアー(Nok Air)
■飛行場種別:(海外空港)
■滑走路延長:3,700m/3,500m
■空港コード:DMK/VTBD
■施設の見どころ:◎◎◎== 大規模/何度も改修を重ねてきたターミナルで、T1は古い印象が残り、T2は新しく見えます。
■見学者への対応:◎◎◎== 案内所 有/ターミナルパンフ 無/送迎デッキ 有(室内)/モニュメント 有
■売店の充実度:◎◎◎◎= 保安検査前、検査後の両エリアとも店舗が充実しています。飲食店も多いです。
■アクセスの状況:◎◎◎◎= 鉄道 有(タイ国有鉄道 北本線 ドンムアン駅・SRT ダークレッドライン ドンムアン駅)/バス 有(路線バス、アクセスバスとも複数路線有)
※就航路線は2024年10月2日、そのほかの情報は特記以外2017年6月現在のものです。
■撮影環境:一般エリアのみの利用でしたが、空港内・ターミナル周辺は基本的に撮影可能でした。滑走路と東側の隣接道路の間には建物が密集しているため、ターミナル外周辺からの飛行機撮影はしづらいです。空港内には警察官が多数配置されているので、不用意な撮影には注意が必要です。
■日本からのアクセス:(2024年6月16日現在、COVID-19パンデミックの影響で大規模欠航中)新千歳、成田国際、中部国際、関西国際、広島、福岡から直行便が就航。日本からはLCCによる直行便でのアクセスが主流です。クアラルンプールなどを経由しての利用も見られます。日本線は、全てT1発着となります。
■路線活用のヒント:国際線としてアジア路線が多数運航。国内線はスワンナブーム空港発着では運航していない路線もあり、タイ王国各地へ乗り継ぎで利用するのが便利です。LCCの利用が多いため、リーズナブルに旅行したい場合はオススメ。
■乗り継ぎ方法:
・日本線からタイ王国国内線への乗継:タイ王国は最初の到着空港で入国審査、最終目的地で税関審査が行われます。最終目的地までスルーチェックイン済みの場合、手荷物を受け取らずに、専用の乗り継ぎホールを通過して次便の国内線へ乗り継げます(エアアジアグループのFly-Thruサービス等)。
スルーチェックインしていない場合やスワンナプーム国際空港発便へ乗り継ぐの場合は、入国審査・手荷物受取・税関審査が必要。到着口を出た後、ドンムアン国際空港発便へはT1からT2への移動が必要です。到着出口を出てから、左方向で徒歩5分程かかります。スワンナプーム国際空港発便への乗り継ぎは、無料バスがあります。
・タイ王国国内線から日本線への乗継:タイ王国は出発地空港で出国手続きが可能です。出発地空港で日本の到着空港までのスルーチェックインができれば、ドンムアン国際空港で受託手荷物を受け取る必要はありません。専用の乗り継ぎホールを通過して次便の国内線へ乗り継げます(エアアジアグループのFly-Thruサービス等)。出発地空港で出国手続きをしていない場合は、手荷物受取、T2からT1への移動、国際線チェックイン、出国手続きが必要です。
※国籍や乗り継ぐ航空会社により経路が異なる場合があります。航空会社によっては、到着便降機直後に乗り継ぎ客をまとめて誘導するサービスを提供しているので、航空会社に確認することをお勧めします。
■ターミナル1(TERMINAL1/T1)
■ターミナル2(TERMINAL2/T2)
■各ターミナル共通
■アクセス施設
地上アクセス施設(バスのりば) (写真は2017年6月撮影) 後述のダークレッドラインの開業で、鉄道アクセスが格段に便利になりましたが、ドンムアン国際空港からの公共交通の代表格はバスでしょうか。 空港バスののりばは、各ターミナルの1階カーブサイドにあります。T1 6番出口前とT2 12番出口前にエアポートバス(BMTA)A1-A4、T1 7番出口前とT2 14番出口前にLimo Busののりばがあります。T1が始発でT2を経由して向かう形になるため、T1から乗車することをおススメします。 スワンナプーム国際空港との間に無料シャトルバスが運行されています。 このほか、空港前の国道に路線バスのバス停があり、多くの路線が運行されています。 空港バスは、日本でいえばリムジンバスのような存在ですが、A1-A4は路線バス仕様、Limo Busはやや小型のリムジンバス仕様となります。 A1とA2はBTSの最寄駅であるモーチット駅、MRTの最寄り駅であるチャトゥチャック公園駅にアクセス可能です(約15キロ)。駅近くまで高速道路を通るため、下道の激しい渋滞を避けてバンコク中心部へ行くのには便利です。 なお、2020年12月16日に空港ターミナル地区から滑走路を挟んだ反対側に新鉄道路線BTSスクンビット線が開業しており、路線バスの59系統を使えば、ワットプラシーマハタート駅へ行きやすくなっています。後述のドンムアン駅を除くと、同駅が空港ターミナル地区からバスで行ける最寄駅です(約9キロ)。できるだけ道路交通を利用したくない場合に使えますが、下道はとにかく渋滞が激しいので、高速道路を使うA1でモーチット駅に行くのと所要時間が変わらない可能性もあります。 ※BTSスクンビット線にはタイ王国空軍博物館駅があり、同博物館への最寄駅になっています。 ・BMTA:A1 チャトゥチャックバスターミナル(Chatuchak Bus Terminal)行、A2 戦勝記念塔(Victory Monument)行、A3 ルンピニー公園(Lumphini Park)行、A4 サーナム・ルアン(Sanam Luang)行 ・Limo Bus:カオサン(Khao San)行、ルンピニー公園(Lumphini Park)行 | |
▲T1 1階 ▲第2駐車場1階 | 地上アクセス施設(タクシーのりば) (写真は2017年6月撮影) ドンムアン国際空港からのアクセスは、タクシーも安価なため利用しやすいのが特徴です。 タクシーのりばは、T1側は1階南端の8番出口前、T2側は南側に隣接するP2の1階部分に専用待合スペースがあります。 専用待合スペースでは、係員から利用するためのタクシーチケットが発行され、それを元に配車されます。利用の際には、メーター分の運賃のほかに空港乗入料50バーツがかかります。 |
地上アクセス施設(鉄道 地上駅) (写真は2017年6月撮影) ドンムアン国際空港の西側正面に、タイ国有鉄道(SRT)ノーザンライン・ノースイースタンライン ドンムアン駅(地上駅)があります。後述のSRTダークレッドラインの駅と同名ですが、両駅は離れています。 [SRT ノーザンライン・ノースイースタンライン ドンムアン駅] 空港とは、T1中央付近から国道を跨ぐ連絡通路で結ばれています。連絡通路へは、T1 1階6番出口付近にある専用階段・エレベータからアクセスできます。 ノーザンラインはバンコク クルンテープ(フワランポーン)とチェンマイを結ぶ路線で、アユタヤやピッサヌロークなどへもアクセスできます。日中1時間に1便程度の運行。 ノースイースタンラインはバンコク クルンテープ(フワランポーン)とノーンカーイ・ウボンラチャタニーを結ぶ路線で、アユタヤやナコーンラーチャシーマーなどへもアクセスできます。朝晩を中心に1時間に1便程度の運行。 バンコク中心部のクルンテープ(フワランポーン)駅まで22キロ程度ですが1時間弱かかります。早朝時間帯にも便があります。 日本だとバスより鉄道といった印象ですが、タイの国鉄は便数が少なく遅延も多いので、鉄道よりもバスやタクシーの選択という人が多いようです。 | |
地上アクセス施設(鉄道 高架駅) (写真は2017年6月撮影、建設工事時) ドンムアン国際空港の西側正面やや南寄りに、SRT ダークレッドライン ドンムアン駅があります。前述のノーザンライン・ノースイースタンラインの駅と同名ですが、両駅は離れています。 [SRT ダークレッドライン ドンムアン駅] 空港とは、T2南端から国道を跨ぐ連絡通路で結ばれています。連絡通路へは、T2 2階南端からアクセスできます。 SRT ダークレッドラインは、2021年11月29日に開業(8月2日から同日まで無料暫定開業)した新しい路線です。バンスーとランシットを結ぶ路線です。日中20分間隔程度の運行。 路線は、地上線であるノーザンライン・ノースイースタンラインの上空に高架線で建設されています。(クルンテープ-バンスー-ドンムアン-ランシット→北部方面)2022年以降に、前述のノーザンライン・ノースイースタンラインも高架線側に切り替わる予定です。 ダークレッドラインの建設プロジェクトは、バンコク大量輸送網整備事業(レッドライン)の一環で行われています。円借款によって進められ、日本とも縁の深いものとなっています。 https://www.jica.go.jp/oda/project/TXXXIV-1/index.html(JICA公式サイトの計画紹介ページ) | |
地上アクセス施設(駐車場) (写真は2017年6月撮影) T1 地下1階にP1、T2の南側隣接地にP2があります。さらに、旧国内線ターミナルの前にも駐車場があります。 P2は駐車場棟として独立した建物となっています。1階-4階はT2と直結しています。1階部分にタクシー乗り場、2階には売店と飲食店も数店舗が出店しています。2階に旧国内線ターミナルへの連絡通路があります。 旧国内線ターミナル前の駐車場は、T2まで徒歩10分程度、さらにT1まで徒歩5分程度かかります。 |
■周辺施設
直結ホテル(Amari) (写真は2017年6月撮影) 空港直結ホテルとして、国道と国鉄線を跨いだ先にAmariがあります。 鉄道駅に向かう連絡通路と同じ通路を通った先に入口が設けられています。 |
■旧国内線ターミナル
■日本からの就航路線(国際線)
就航先 | 運航会社 ( )内は共同運航による運航会社 |
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新千歳 | TAX |
成田国際(成田) | TAX |
(経由便)成田国際(成田)*i11*i12 | TLM*i11・AIQ*i12 |
中部国際(セントレア) | TAX |
関西国際(関空) | TAX |
福岡 | AIQ |
那覇 | AIQ |
(経由便)那覇*i11 | AIQ*i11 |
*i12:高雄 経由便
就航路線変遷(2017年7月16日以降)
※2017年07月25日:SCO成田国際・SCO関西国際 TGW運航に変更
※2018年04月11日:TAX新千歳 就航
※2018年06月01日:NCT成田国際 就航
※2018年10月29日:NCT関西国際 就航
※2018年10月30日:TAX中部国際 就航
※2018年11月07日:TLM成田国際 就航
※2019年02月15日:TLM福岡 就航(到着便は2/16〜)
※2019年03月08日:TLM中部国際 就航
※2019年03月28日:TLM関西国際 就航
※2019年07月04日:TAX福岡 就航
※2019年09月15日:TGW関西国際 運休(9/13最終運航)
※2019年10月27日:NCT新千歳 就航
※2019年12月18日:NOK広島 就航
※2020年03月08日:NOK広島 長期欠航
※2020年03月16日:TAX新千歳・TAX成田国際・TLM成田国際・TAX中部国際・TLM中部国際・TAX関西国際・TLM関西国際・TAX福岡・TLM福岡 長期欠航
※2020年03月22日:TGW成田国際 長期欠航
※2020年03月*?日:NCT新千歳・NCT成田国際・NCT関西国際 長期欠航
※2020年06月26日:[日本路線全休]NCT新千歳・NCT成田国際・NCT関西国際 運休(運航停止)
※2022年10月12日:[日本路線再開]AIQ福岡 就航
※2023年09月16日:TLM*i11成田国際 就航
※2024年04月02日:AIQ那覇 就航
※2024年04月15日:AIQ*i11那覇 就航
※2024年06月16日:AIQ*i12成田国際 就航
※2024年10月01日:TAX成田国際・TAX関西国際 就航
※2024年10月02日:TAX中部国際 就航
※2024年10月03日:TAX新千歳 就航(到着便は10/1〜)
■空港所在地
空港所在地はクリック(Googleマップ)
■ท่าอากาศยานดอนเมือง(タイ王国 ドンムアン国際空港)についてもっと詳しく調べたい方のリンク集
ท่าอากาศยานดอนเมือง(タイ王国 ドンムアン国際空港)の公式サイト(日本語版あり)
※「情報交通ホットライン」は日本をはじめとする空港を紹介する私設サイトです。
※ท่าอากาศยานดอนเมือง(タイ王国 ドンムアン国際空港)の公式サイトではありません。
※ท่าอากาศยานดอนเมือง(タイ王国 ドンムアン国際空港)の公式サイトではありません。
開設月日 2017.07.16
初調査日 2017.06.22
前調査日 2017.06.22
初調査日 2017.06.22
前調査日 2017.06.22