2017年12月31日

勝手に空港10大ニュース

■年末特集 2017年勝手に10大空港ニュース


2017年もあとわずか。
今年、空港利用者にとって大きなニュースな出来事があった空港を、johokotuの独断と偏見で10空港ピックアップしました。

1.関西国際空港(関空)/大阪府:1月 新ターミナルT2(国際線)を開業
まず取り上げるのは、新ターミナルの開業。今年は、関西国際空港(関空)で新ターミナルの第2ターミナル(国際線)が開業しました。
仮称時は第3ターミナルとされていたため、新ターミナル開業のようになっていますが、実質的には第2ターミナル(T2)を拡張した形になっています。
新ターミナルは、LCC向けながら、新しい保安検査システムを導入したり、売店をウォークスルーにしたりするなど、ひと手間もふた手間もかけたもので、メディアの露出も多く、話題となりました。
拡張後、T2には、新たに春秋航空が移転して拠点化し、LCCが着々と拡大している印象でした。

2.宮崎空港(宮崎ブーゲンビリア空港)/宮崎県:10月・12月 国内線2社が新規就航
新規航空会社の就航が相次ぎ話題となったのが宮崎です。
10月にオリエンタルエアブリッジ(ORC)、12月にジェットスター・ジャパン(JJP)が新規就航しました。ORCはANA塗装の共同事業機で就航した珍しいもの。JJPは初めてとなる成田線を就航しています。
また、ターミナルビルの整備でも注目されました。地方空港では珍しいステップレス旅客搭乗橋(PBB)と、小型機用のロングPBBを新たに整備し、利便性向上が図られました。

3.広島空港/広島県:4月 カーシェア稼働、空海陸の拠点化
新サービスという点では広島が必見でした。4月に、カーシェアリングサービスが本格稼働したほか、2月に、水陸両用機を運航するせとうちSEAPLANESが専用カウンターやラウンジを新設。さらに、10月には新しい地元バス路線として西条駅行きの運行がスタートしました。昨年整備されたサイクリスト施設と合わせ、内陸にありながら空・海・陸の拠点化をしたような形になりました。
広島では今年、民間委託が決定し、マーケティングサウンディングを実施中。運営面でも、注目を集めています。

4.中部国際空港(セントレア)/愛知県:2月 サービス五ツ星を獲得
サービスの話題では2月、中部国際空港が、英国SKYTRAX社の空港評価で、リージョナル空港としては世界で初めて5つ星を獲得したのも注目でした。
開港時からユニバーサルデザインや動線を工夫したターミナルは、世界からの注目度が昇龍のごとく上昇中です。
航空便も、10月にエアアジア・ジャパン(WAJ)が拠点として新規就航し、拡がりをみせました。

5.成田国際空港(成田空港)/千葉県:9月 日本初の到着時免税店が始動
珍しい施設では、9月に成田国際で、日本初の国際線到着エリアの免税店舗(到着時免税店)がオープンしました。11月に第3、12月に第1にも利用範囲が拡大し、全ての到着客が利用できるようになっています。
到着時免税店は、飛行機を降りてから税関を通過するまでのエリアに出店した、関税がかからない免税店。これまでの免税店と異なり、帰国時に購入できるため、新しい買い物スタイルとして、定着が期待されています。
成田ではこの他にも、第1ターミナル1階を改修して訪日客向けの施設を集めるなど、到着客向けの利便性向上が大幅に進みました。

6.石見空港(萩・石見空港)/島根県:9月 サイクリスト施設を新設
ここ数年、各地の空港で整備が続いているサイクリスト関係施設が、今年は9月に石見で新設されました。
石見はこのほかに、新施設として、6月に太陽光発電施設も稼働しています。
施設だけでなく、今年大政奉還・来年明治維新150年を迎える中、長州・萩の名を持つことから、注目度が上昇中。東京国際空港(羽田空港)の政策コンテスト枠による増便延長も決まり、「せっかく2便ある」便利な状態がまだまだ続いています。
※注意:空港自体は長州ではなく、石州にある空港です。

7.熊本空港(阿蘇くまもと空港)/熊本県:2月 ターミナルが全面復旧
熊本地震の直撃を受けてから一年。大きな被害を受けた国内線旅客ターミナルビルが2月に全面復旧しました。国際線も、地震後に運休が続いていた二路線が、今年になって、いずれも航空会社を代えて復活するなど、復興への動きが加速しています。
今年は45周年で利用者一億人も達成。運営民間委託の手続きも始まり、注目を集めました。

8.仙台空港(仙台国際空港)/宮城県:9月 遂に日系国際線再開!
復興の動きと言えば、東日本大震災からの復興の目玉として開始された民間委託で動きが激しくなった仙台も注目。今年も沢山の話題を提供してくれました。
まず、昨年に引き続き、バス路線が拡大。山形や庄内地方など、東北各地の空港と競合する地域へのバスがまたまた新たに走り始めました。
施設も、4月にランナー向け施設、11月にサイクリスト向け施設を新設。様々な客層に対応させています。
さらに、航空便も拡大傾向。7月にスカイマークにより神戸線が再就航したほか、9月にはPeach Aviationが拠点化し、日系航空会社による国際線が再開するなど話題が続きました。

9.中標津空港(根室中標津空港)/北海道:4月 飲食店が再開
小さな空港で注目されたのは中標津だったでしょうか。
ここ数年閉店続きだった飲食店が4月に店を変えて再開され、空港で食事ができるようになりました。
さらに、9月には北方領土への墓参のため、チャーター便が発着して大きなニュースに。小さい空港ながら、道東・北方領土への拠点として、大きく取り上げられました。

10.名古屋飛行場(名古屋小牧空港)/愛知県:11月 航空系博物館が相次いで開館
周辺施設では、名古屋の二つの航空系博物館の開館が話題でした。
11月、名古屋飛行場の敷地と隣接地で、愛知県立のあいち航空ミュージアムと、三菱重工業のMRJミュージアムが相次いで開館しました。
MRJミュージアムは、生産拠点の工場に併設しており、生産現場を見学可能。空港では、MRJの試験飛行も多数行われており、日本の航空産業集積地としての認知度を大きくアップさせています。


このほかにも話題となった空港トピックスはたくさんありました。もっと大きくて注目されたものもあるよ!という意見もたくさんあるとは思いますが、航空マニアの目線ではなく、空港利用者の目線で、空港規模や工事の完成具合なども考慮に入れて、独断と偏見で、10個に絞って今年の話題だった空港を振り返ってみました。

2017年は、多くの空港で増築工事が本格的になり、空港が更新され始めた一年でしたでしょうか。空港を活用する時代がいよいよ本格的に動き出してきたように感じます。
2018年は、どんな年になるのでしょうか。今年よりももっと活発な年になることを願いつつ、2017年を締めくくりたいと思います。

今年も「情報交通ホットライン 空の駅情報館」をご覧いただきありがとうございました。


2017年12月31日
posted by johokotu at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | ◆その他の話題 | 更新情報をチェックする
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