□南洋群島路線が全滅へ DALがサイパン・パラオを運休
デルタ航空(DAL)は、5月に成田国際(成田)-サイパン線、成田-パラオ・コロール線を運休する模様です。この運休で、日本を発着する南洋群島路線が全て消滅することになります。
DAL成田-サイパン線とDAL成田-パラオ線の運休は、6日に各社が報道しています。
公式サイトでは、運休は発表されていませんが、すでに、サイパン線(週7往復)は成田5月6日発・サイパン5月5日発、パラオ線(週2往復)は5月6日発を最後に販売が休止されています。
今回の運休が注目なのは、この運休で、日本を発着する南洋群島路線が全て消滅することです。
サイパン、パラオは100年前の1919年から日本が委任統治した南洋群島にある島々。現在、南洋群島への日本からの直行便はこの二空港の路線のみとなっています。
いずれの空港も、太平洋戦争中に日本軍基地として開設されたのがはじまり。1940年には横浜から大日本航空が飛行艇で定期便を就航するなど、日本との間の航空便の歴史は長期間に渡っています。DALが1月に運休したグアム線と並んで見られることも多いですが、戦争で一時占領しただけのグアムと異なり、多くの日本人が長期間生活した島々で、日本からの航空便運航の重みが違います。
また、パラオは、現空港ターミナルビルを日本国政府の無償援助で建設。今年から、双日と日本空港ビルデングが空港運営事業を手掛ける予定であるなど、日本とのつながりがかなり深い空港です。
今回の運休で、成田発着路線は2路線が縮小。サイパン、パラオとも、近隣ハブ空港では台北やソウルからの航空便が残存しており、非常に残念な運休になりそうです。
■デルタ航空、成田/サイパン、パラオ線運休へ、5月6日を最後に(トラベルビジョン公式サイト)
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=80639
■パラオ国際空港 羽田の日本空港ビルデングと双日が空港運営事業に参画へ(2017年08月21日配信記事)
http://johokotu.seesaa.net/article/452875444.html
2018年02月07日
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