2018年05月20日

石垣_VNLで県補助消滅へ

■新石垣空港(南ぬ島石垣空港) VNL就航で那覇線の県補助割り引きが消滅へ

沖縄県は17日、那覇-新石垣(南ぬ島石垣)線で現在適用している沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業について7月以降適用を保留すると発表しました。これを受け、18日には日本航空(JAL)グループが離島割引の大幅値上げを発表しています。

沖縄県が発表したのは、那覇-新石垣線の沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業についての7月1日以降の適用保留。7月1日から同線にバニラエア(VNL)が就航する予定であることから、適用を保留することになりました。
これを受け、JALグループが18日にさっそく離島割引の運賃変更を発表しました。7月から10月下旬まで搭乗分の那覇-新石垣線の離島割引の運賃額は、これまで、通常期10,500円・ピーク期11,050円で設定・販売されていましたが、7月1日以降は通常期16,850円・ピーク期17,400円と大幅値上げされます。

まだ発表はされていませんが、ANAの沖縄アイきっぷ、ソラシドエア(SNA)のソラ島割ともに、県からの補助を前提に、通常期10,500円・ピーク期11,050円に設定しており、今後、大幅値上げが実施されるのか注目されます。

7月1日から就航するVNLは、普通運賃に当たるシンプルバニラを3,780円〜12,380円に設定しています。沖縄県では、補助設定にあたり、航空運賃を四割程度低減するよう各路線ごとに補助金額を決めるとする設定基準として掲げており、少なくともVNL那覇-新石垣線に1,500円〜4,900円程度の補助は出せるはず。しかし、それすら県補助は非適用になる残念な事態となります。仮に沖縄県がこれまで、JAL、ANA、SNAの各社に出していた同額の補助金(6,350円)を出すとマイナスの運賃になってしまうことから、補助が打ち切りになる模様です。

那覇-新石垣線への沖縄県補助の適用は、SKYが就航していた平成25年7月〜平成27年3月にも適用保留になり、地元自治体を巻き込んだ騒動に発展しています。SKY就航期間中は、ANA、JALグループともに割引運賃を対抗値下げし、自社努力で値下げできることを証明済。特定の航空会社にしか補助を出さない中途半端な税金投入や運賃認可の方法に批判も出そうです。

石垣−那覇航空路線の沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業の適用保留について(沖縄県公式サイト)
http://www.pref.okinawa.jp/site/kikaku/kotsu/kokyokotsu/horyuu.html
JALグループ、2018年7月1日〜2019年10月26日搭乗分 国内線運賃の一部変更を届出(JAL公式サイト)
http://press.jal.co.jp/ja/release/201805/004725.html
posted by johokotu at 19:00| 東京 ☀| Comment(0) | 新石垣空港(南ぬ島石垣空港)/石垣空港 | 更新情報をチェックする
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