□特集:奄美群島五空港 アイランドホッピングに行ってみよう!!
明日7月1日から、日本エアコミューター(JAC)が奄美群島の徳之島-沖永良部線、沖永良部-那覇線を就航します。第一航空(DAK)が平成27年に運休して以来3年ぶりの復活路線です。JACは、この路線を、奄美-徳之島線と合わせて、「奄美群島アイランドホッピングルート」と命名して売り出しを始めています。
また、8月1日には、スカイマーク(SKY)も鹿児島-奄美線に就航予定。値段が高いうえにダイヤが不便と言われてきた奄美の空が少しずつ少しずつ充実してきています。
一つ一つの島が特徴的な奄美群島。空港があるのは、喜界島、奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島の五島です。
世界の遺産になるのはまだ先でしょうが、世界に有名になる前に、これを機会に奄美群島のアイランドホッピングをしてみませんか。
ということで、、、
喜界島から順番に飛行機を乗り継いで与論島まで行ければ良いのですが、実は7月1日のダイヤ変更で、沖永良部発着の2路線が開設された代わりに、奄美-沖永良部-与論-奄美線が運休になってしまいます。6月30日までは徳之島-沖永良部間が繋がらず、五つの島を順番にホッピングするのは無理でしたが、せっかく新路線ができたのに、今度は沖永良部-与論間が繋がらないことに。順番渡島が無理なのは引き続き変わらない状況となっています。
DAKが運航していた時代は、曜日限定とはいえ、全ての隣り合う島々を行き来できましたから、その頃に比べると、アイランドホッピングには向かなくなったと言えそうです。
しかし、せっかくアイランドホッピングを前面に出したPRが始まりましたので、今回は、これらも踏まえ、新しい路線・ダイヤを検証。本土の人が利用することを想定し、鹿児島や那覇でスタート・ゴールする形で、ダイヤ改正後の上手なホッピングを考えてみます。順番に訪問は出来ないので、若干行ったり来たりをしながら、同じ路線には乗らない一筆書きでの乗り方を考えてみます。(一部の空港は二回以上立ち寄らないと一筆書きできないので、何度も寄る空港がありますので悪しからず)
※正直、奄美を拠点に往復行き来すれば、沖永良部以外済んでしまいますし、各島で一泊ずつしていけば良いのですが、それではあまり面白くありません。そこで今回は、できるだけ短い時間での一筆書きを色々考えてみました。
■喜界のせいで鹿児島経由が必須
まずは、前提として、各島の路線を列挙して、状況を確認してみます。(鹿児島〜那覇間の路線のみ)
喜界:鹿児島、奄美
奄美:鹿児島、喜界、徳之島、与論、那覇
徳之島:鹿児島、奄美、沖永良部NEW!
沖永良部:鹿児島、徳之島NEW!、那覇NEW!
与論:鹿児島、奄美、那覇
奄美は上記以外に本土便が何便かあります。
喜界が鹿児島線と奄美線の二路線しかないため、同一経路を通らないとなると、喜界に降り立つためには、必ず鹿児島-喜界-奄美の経路で通り抜けなければなりません。つまり、喜界に行くためには、群島に属さない鹿児島を必ずセットで考える必要が出てきます。
まずは、この喜界を基準にルート設定する必要がありそうです。
喜界の発着便は、JACによる鹿児島線2往復、奄美線3往復の合計5往復10便ですが、別路線利用で喜界を使うダイヤは実質的に以下の6パターンしかありません。そこから他の路線を張り付けていくようにせざるを得ないですね。
鹿児島07:45JAC→09:00喜界10:30JAC→10:50奄美◎
鹿児島07:45JAC→09:00喜界12:00JAC→12:20奄美
鹿児島07:45JAC→09:00喜界16:25JAC→16:45奄美
奄美09:45JAC→10:05喜界17:45JAC→18:50鹿児島
奄美11:15JAC→11:35喜界17:45JAC→18:50鹿児島
奄美15:40JAC→16:00喜界17:45JAC→18:50鹿児島◎
この六パターンをよく見てみると、前者三パターンは、鹿児島朝発便からの乗り継ぎ、後者三パターンは、鹿児島夜着便への乗り継ぎで同じなので、効率という点では、◎を付けた、いずれかの乗り継ぎが最も良いと考えられます。
つまり、喜界で長居しない限りは、実質的には◎のいずれかの二択の状態。前者なら奄美に11時前に着いてから徳之島以南をどう回るか、後者なら徳之島以南をどう回って奄美に15時位までに着けるかを考えれば良いということになります。
■どう頑張っても一日では回れない?
以上を踏まえて、経路を考えると、恐らくは次のルートが鹿児島発着で最も短時間で各島を巡れるルートと思われます。
残念ながら1日で回りきれず、1日半(29時間20分)かかります。
[ルートA] 8レグ29時間20分
鹿児島07:45JAC→09:00喜界10:30JAC→10:50奄美12:50JAC→13:35与論14:30RAC→15:05那覇19:50SNA→21:10鹿児島(宿泊)鹿児島07:40JAL→08:50徳之島10:05JAC HOP→10:35沖永良部11:40JAC→13:05鹿児島
鹿児島発着ながら、鹿児島に戻って一泊するというあり得ない行程ですが、同じ路線に乗らないという点では問題ありません。
このルートは、最初に喜界に寄るもの、つまり、最初の◎便を使うルートです。この場合、奄美で徳之島・沖永良部・那覇のホッピング便にはタッチの差で乗り継げず、徳之島行午後便か与論行への乗り継ぎの二択になってしまいます。
徳之島行に乗った場合は、そこから鹿児島へ戻るか、翌日便で沖永良部行くしか方法がとれません。
一方、与論に行った場合は、那覇行きに乗り継ぎが可能です。那覇からその日に沖永良部や奄美に戻ることはできませんが、鹿児島へは戻れるので、一旦鹿児島へ戻り、翌日鹿児島から再スタートする形にしました。
ホッピング便は午前が那覇方面、午後が奄美方面ですので、翌日は、午前便で回れるように、鹿児島からまず徳之島に飛んでいます。
このルートを応用し、二日目の鹿児島からまず沖永良部に飛んだり、一日目に那覇から鹿児島へ戻らずに翌日のホッピング便で那覇→沖永良部→徳之島(→奄美)→鹿児島と島飛びを体感したりすることは出来ますが、鹿児島到着は、いずれもルートAより遅くなります。
このルートは、各島での滞在時間が短めなのが欠点(代わりに那覇滞在時間は長い)ですが、全ての島で飛び立つ飛行機を撮影できます(与論のみ微妙)。
この回り方を逆にするのが、喜界を最後に回るパターン、つまり、二つ目の◎便を使うルートです。
例えば、次のような乗り継ぎが可能でしょうか。
[ルートB] 8レグ57時間10分
鹿児島09:40JAC→11:15沖永良部14:10JAC HOP→14:40徳之島17:55JAL→18:50鹿児島(宿泊)鹿児島09:55SNA→11:25那覇13:25RAC→14:05与論(宿泊)与論14:00JAC→14:40奄美15:40JAC→16:00喜界17:45JAC→18:50鹿児島
ルートAを単純に逆にしただけですが、1日多くかかって総所要時間は57時間10分とかなりかかってしまいます。これは、与論の便数の少なさが要因のひとつです。
ルートAよりも総所要時間は長くなりますが、優れている点はあり、鹿児島を朝早く出る必要がないので、東京国際(羽田)や大阪国際(伊丹)から鹿児島へのアクセスも可能になります。
ちなみに、二日目をルートAの一日目と同様の回り方にすれば、二日間で効率良く回ることが可能です(ルートB')。
[ルートB'] 8レグ35時間30分
鹿児島09:40JAC→11:15沖永良部14:10JAC HOP→14:40徳之島17:55JAL→18:50鹿児島(宿泊)鹿児島07:45JAC→09:00喜界10:30JAC→10:50奄美12:50JAC→13:35与論14:30RAC→15:05那覇19:50SNA→21:10鹿児島
■最短経路?はギリギリで乗り継げず24時間プラス
AルートやBルートは、鹿児島との間を何度も行き来するので、何度も飛行機に乗る必要が出てきます。奄美群島は航空会社の競合がないので運賃は高止まりしていますから、乗る回数が増えるとお財布に大きく影響するのが難点です。
そこで、飛行機に乗っている回数や時間を少なくし、できるだけ移動距離を縮めた経路を考えてみると、以下のような回り方があるかと思います。ちょうど南に一直線で行って、異なる経由地で北に一直線で戻るというルートです。沖永良部が与論や奄美と結ばれていないため、那覇や鹿児島を削るのは、やはり難しいですね。
[ルートC] 7レグ35時間10分
鹿児島07:40JAL→08:50徳之島10:05JAC HOP→10:35沖永良部11:05JAC HOP→11:50那覇13:25RAC→14:05与論(宿泊)与論14:00JAC→14:40奄美15:40JAC→16:00喜界17:45JAC→18:50鹿児島
何とか2日間で回りきるルートです。ルートAやルートBよりも飛行機に乗っている時間やレグ数は短いのですが、総所要時間はかかります。
那覇で昼飯を食べる時間があり、与論観光が可能。さらに喜界でもチョロッとした用事なら済ませられるなどの利点はあります。しかし、着いたらすぐに飛び立つホッピングルートをメインで利用するため、沖永良部で飛び立つ飛行機の撮影は不可能です。
最大の問題点は、与論での乗り継ぎがタッチの差で間に合わず、24時間近く滞在することになることです。このため、総所要時間は35時間かかります。那覇→与論が15分早まり、与論→奄美が15分遅くなれば、一日で一筆書きが出来るという、残念なルートになっています。与論→奄美線が30分遅延すれば、ちょうど一日で一筆書きが完了するので、それを狙って一か八かで乗ってみるというのもありかもしれません(苦笑)。鹿児島出発も朝早く、同一日に羽田や伊丹などから訪問はできません。
ただ、飛行機に乗っていない時間が長いので、ルート改変のバリエーションは豊か。那覇から鹿児島へ戻り、そこで一泊したあと、与論へひとっ飛びすることも可能です。そもそも那覇から鹿児島へは直行する必要はなく、那覇→羽田や伊丹→鹿児島と経由しても良いくらいです。
この内容でルートCを改変すると、下のような感じにできます。
[ルートC'] 9レグ35時間10分
鹿児島07:40JAL→08:50徳之島10:05JAC HOP→10:35沖永良部11:05JAC HOP→11:50那覇→東京国際(宿泊)東京国際→鹿児島11:00JAC→12:20与論14:00JAC→14:40奄美15:40JAC→16:00喜界17:45JAC→18:50鹿児島
東京国際からスタートしていたら、なんとも無駄な行程ですが、ルートとしては、そんな経路もとれると言う一例です。
さて、上記ルートをさらに発展させると、一日目と二日目を入れ換えれば、鹿児島11時スタート、那覇11時50分終わりの24時間50分ルート(ルートC'')ができてしまいます。出発地と到着地が異なりますが、鹿児島、那覇ともに本土便が数多く設定されていますから、本土からはアクセスしやすいです。鹿児島発那覇着のこのルートの場合、鹿児島、那覇に共通してある路線のうち、成田国際、東京国際、中部国際、大阪国際、関西国際と、多くの空港から、ホッピングが楽しめます(神戸は初日朝ギリギリ間に合わず、、、)。
出発地と到着地を同じにするのであれば、那覇発着にするなら初日に那覇09:00SNA→10:20鹿児島を、逆に鹿児島発着にするなら最終日に那覇19:50SNA→21:10鹿児島を組み込めば設定できます。
[ルートC''] 7レグ24時間50分!
鹿児島11:00JAC→12:20与論14:00JAC→14:40奄美15:40JAC→16:00喜界17:45JAC→18:50鹿児島(宿泊)鹿児島07:40JAL→08:50徳之島10:05JAC HOP→10:35沖永良部11:05JAC HOP→11:50那覇
■那覇発着なら短めで行けるルートも
鹿児島発着に話を戻すと、ルートCの逆ルートも考えられます。
[ルートD] 7レグ35時間10分
鹿児島07:45JAC→09:00喜界10:30JAC→10:50奄美12:50JAC→13:35与論14:30RAC→15:05那覇(宿泊)那覇12:35JAC HOP→13:35沖永良部14:10JAC HOP→14:40徳之島17:55JAL→18:50鹿児島
この向きで回ると、与論ではなく那覇で宿泊が挟まります。那覇での滞在時間が一晩21時間半もあるため、こちらも所要時間は、35時間10分と長めです。ルートCと同じく沖永良部で飛び立つ飛行機の撮影は不可能です(与論も微妙)。
奄美群島に行っているのに、那覇で長期滞在とはなんとも残念ですが、ダイヤ上どうしようもありません。那覇発着便が与論、沖永良部、奄美とも1日1往復と少ないことが影響しています。
さて、実はこのルートも、よく見るともっと所要時間を短くできます。ルートC''と同じように、一日目と二日目を入れ換えれることで、那覇発着のルートに改変できるのです。
これまで鹿児島発着のルートをメインで考えてきましたが、本土から一度那覇まで飛び越えてスタート・ゴールするのも一案かもしれません。
[ルートD'] 7レグ26時間30分
那覇12:35JAC HOP→13:35沖永良部14:10JAC HOP→14:40徳之島17:55JAL→18:50鹿児島(宿泊)鹿児島07:45JAC→09:00喜界10:30JAC→10:50奄美12:50JAC→13:35与論14:30RAC→15:05那覇
この経路は、ルートC''までの時間短縮はできませんが、ルートAやDよりも短い26時間30分で回れます。
那覇は昼発、昼着ですから、本土と行き来するのも可能で、ルートC''の五空港に加え、神戸、岡山、福岡、宮崎から利用できます(九空港までの経由便を活用すればさらにバリエーションが広がります)。ルートDと同じく徳之島以外島滞在時間が短い欠点はあるものの、ホッピングの趣旨からすると許容範囲でしょうか。
那覇はLCCが飛びまくり本土からでも安くアクセスできますから、鹿児島発着よりも格安・快適・短い時間で島巡りができるかもしれません。
■奄美発着でも1日完結は不可能
奄美も本土便がありますので、奄美を発着地点として回るパターンも考えてみます。
真ん中のハブ空港を拠点とするため、回りやすいように思えますが、奄美→喜界→鹿児島が夕方、鹿児島→喜界→奄美が朝なので、ルートに組み込むのが難しい状況です。
例えば、以下のようなルートはどうでしょうか。所要時間は29時間35分で、やはり、一日での周遊は出来ません。
[ルートE] 8レグ29時間35分
奄美09:05JAC HOP→09:35徳之島10:05JAC HOP→10:35沖永良部11:05JAC HOP→11:50那覇12:50RAC→13:55奄美15:40JAC→16:00喜界(宿泊)喜界09:30JAC→10:35鹿児島11:00JAC→12:20与論14:00JAC→14:40奄美
この経路は喜界宿泊なのが特徴で、与論滞在も少しあります。
本土からアクセスする場合、初日に奄美からの朝9時5分発に乗るのが難しく、もう一泊が最低必要になってきます。
ここまで考えると、気付くと思いますが、喜界と与論は奄美としか繋がらないため、周遊の組み合わせとして、喜界と与論、徳之島と沖永良部をそれぞれセットにして回る方が効果的であることが分かります。そして、鹿児島便をいかに上手く組み込むかが大きなポイントになります。
与論は便の運航時間帯が偏り、喜界のように先の路線へ乗り継いでホッピングするのが難しいダイヤになっているため、特に孤立性が高いです。奄美-沖永良部線はなく、奄美発着路線や那覇と群島を結ぶ路線はどれも1日1往復、ホッピングルートも徳之島以南は1日1往復ですから、南に行けば行くほど行き来が難しくなる印象です。
■間に船を挟めばバリエーションは広がるか?
ここまで、飛行機によるホッピングを考えてきましたが、奄美群島は、船が1日1往復各島間を結んでいます。船を活用すれば、さらにバリエーションが広がるのではないか。
そんなところを見てみます。
まずは、船のダイヤを確認してみます。
[鹿児島-那覇ルート(マリックスラインかマルエーフェリー)]
[北行](マリックスライン クイーンコーラルプラス ※奄美地域7月1日)
那覇07:00→11:50与論12:10→14:10沖永良部・和泊14:40→16:30徳之島・亀徳17:00→20:30奄美・名瀬21:20→08:30鹿児島
[南行](マルエーフェリー フェリー波之上 ※奄美地域7月1日)
那覇19:00←14:10与論13:40←12:00沖永良部・和泊11:30←09:40徳之島・亀徳09:10←05:50奄美・名瀬05:00←18:00鹿児島
[鹿児島-奄美群島折返ルート(奄美海運)]※奄美地域7月1日運航なし
[北行](曜日により下記のいずれか)
(フェリーあまみ)徳之島・平土野12:50→15:10奄美・古仁屋15:30→17:50奄美18:20→20:30喜界21:00→08:30鹿児島
(フェリーきかい)沖永良部・知名15:05→19:55奄美20:15→22:20喜界22:50→10:20鹿児島
[南行](曜日により下記のいずれか)
(フェリーあまみ)徳之島・平土野12:20←10:00奄美・古仁屋09:40←07:30奄美・名瀬07:00←05:00喜界04:30←17:30鹿児島
(フェリーきかい)沖永良部・知名14:50←12:40徳之島・平土野12:20←10:00奄美・古仁屋09:40←07:30奄美・名瀬07:00←05:00喜界04:30←17:30鹿児島
フェリーを使う場合に、一番効果が上がるはずなのは、飛行機がない沖永良部-与論間です。
見てのとおり、一部曜日を除いて、奄美地域には2往復の船が運航していますが、沖永良部-与論間は一往復のみで使いづらい状況です。さらに、ダイヤをよく見てみると、沖永良部→与論の船は与論から奄美方面の飛行機へ乗り継げず、逆に与論→沖永良部の船は沖永良部から徳之島方面の飛行機へ乗り継げないので、ほとんど活用出来ません。
結局、船も飛行機も似たような時刻に発着しているので、乗り継ぎで使うのには不便となっています。
例えば、ルートCで沖永良部→那覇→与論と大回りする無駄な時間で沖永良部→与論をフェリーにできれば、1日での周遊が出来そうですが、フェリーの運行時刻がわずかに届きません。例えば、下のルートFような経路になってしまいます。
与論では那覇行き以外への乗り継ぎが不可能で、いったん鹿児島に戻ることも出来ません。
逆に、与論→沖永良部をフェリーにすると、沖永良部では以北へ行く飛行機に間に合わず。沖永良部では、鹿児島行きへのみ乗り継ぎ可能ですが、そもそも、与論→沖永良部のフェリーに乗るためには、与論に11時半位には着いていなければなりませんが、そんな便がありませんから、この向きでは使用不可能です。
とにもかくにも八方塞がりなのです。ホッビング用途だけを考えるなら、6月末でなくなる沖永良部-与論線が残ってほしいところです。
[ルートF] 7レグ28時間50分
鹿児島07:40JAL→08:50徳之島10:05JAC HOP→10:35沖永良部→(島内移動)→沖永良部・和泊12:00(フェリー)→13:40与論→(島内移動)→与論14:30RAC→15:05那覇19:50SNA→21:10鹿児島(宿泊)鹿児島07:45JAC→09:00喜界10:30JAC→10:50奄美11:40JAL→12:30鹿児島
■どの島で時間を潰すか考えよう
いろいろなパターンを見てきましたが、そもそも一日では回りきれずに二日かかっていることで、時間にかなり余裕が生まれています。
この余裕時間を使えば、様々なルートや便のアレンジが可能です。
とにかく飛行機に乗っていたい、とか、
各空港での撮影は必須だからちょっとずつでも島滞在が欲しい、とか、
そもそも各島での滞在時間を極大にしたい、とか、
この島だけは長くいたい、とか、
できるだけ長く群島内にいたい、とか、
JACに統一したい、とか、
SKYを間に挟みたい、とか、
多少時間がかかってもいいから安く回りたい、とか、
各々の楽しみ方に合わせてルートを考えると良いかもしれません。
那覇や鹿児島も経由するので、間に奄美群島と関係ない路線を組み込むこともできます。また、上記ルートをそのまま、より長く滞在したい島を狙って、上記にない便を設定するのもよいかもしれません。
例えば、各ルートには、以下のような発展形が考えられます。
[ルートA] 最後に沖永良部に着くのは、10時35分ですので、沖永良部18:00JAC→19:10鹿児島で鹿児島に戻れば、7時間半沖永良部を楽しめます。
[ルートB] 最後鹿児島に戻らない方法も。那覇から羽田とか伊丹へ直接戻ることも可能なので、大都市圏から周遊をするのには使い勝手が良いでしょう。
[ルートC] 与論で24時間過ごせますから、YS11のプロペラを見に、サザンクロスセンターを見学してみてはどうでしょう。
[ルートD] 那覇滞在が長いので、奄美群島のホッピングついでに、那覇からの便数が多い宮古や石垣にまでホッピングの足を延ばしてみるのも面白いかもしれません。
[ルートE] 二日目の鹿児島乗り継ぎがギリギリなので、喜界17:45JAC→18:50鹿児島を活用して宿泊地を鹿児島にすることもできます。これなら、翌朝は昼前の遅い便なので、鹿児島の夜を楽しんでも余裕です。
[ルートF] 8月1日以降であれば、最終区間をほぼ同じ時刻に運行するSKY便(奄美11:45SKY→12:35鹿児島)に変更できます。これによりもっと格安に移動ができるかもしれません。
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DAKが運航していた時代は、マスコミでも全く取り上げられなかった、残念な奄美群島アイランドホッピング。バニラエアのメディア戦略のお陰か、注目を集める群島となり、最近やっと島巡りの大々的なPRが始まりました。
国内で空港のある島々が連なっているのは、伊豆諸島と五島列島、琉球諸島、そして奄美群島と結構あります。しかし、伊豆と五島は島間の路線はなく(伊豆にヘリはあり)、琉球諸島は、那覇周辺、宮古周辺、石垣周辺で大きく三分割されているため、実質的に飛行機でアイランドホッピングできるのは、同じような規模の島が並び、隣同士で路線が繋がる奄美群島だけです。
便数が少なく、運賃の下がらない島々だけに、制約は色々ありますが、今度こそ、あなたの好みに合わせた、日本唯一のアイランドホッピングに行ってみませんか。
2018年06月30日
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