※2018年11月にアップした2018年8月の旅行記です。
■2018.08 大阪国際・大分・名古屋の旅行後
今回利用した大阪国際空港(伊丹空港)では、子供向けの施設を充実させるリニューアルを行っていました。
そこで、今回は、子供向けの施設が充実している空港を軽〜く取り上げてみます。
■子供の遊び場が充実している空港
空港の子供向け施設と言えば、簡易的なキッズコーナーが主流。授乳室などもよくありますが、それだけにとどまらないのが最近の傾向のようです。
そんな珍しい子供向け施設、キッズコーナーや授乳室以外の施設がある空港を列挙してみます。
・帯広空港
子どもたちの遊び場「キッズパークうらら」
・新千歳空港
アニメコンテンツを取り上げた施設が充実。ドラえもん、ハローキティなどのテーマ施設あり。
・函館空港
木育スペース「Hako Dake Hiroba」
・仙台空港
小型ミュージアム「とぶっちゃ」
・福島空港
屋内遊び場「わくわくらんどたまかわ」
・東京国際空港
国際線 ミニカーのレーシング場「博品館 RACING PARK」
・大阪国際空港
室内あそび場「あそびのせかい」
家具店(子供用品専門)「actus kids airport」
・関西国際空港
展望ホール「Sky View」
・鳥取空港
名探偵コナンの装飾・遊び場多数
・石見空港
特徴的なキッズコーナー「しまねっこ空の別荘」
・宮崎空港
飛行機のある展望公園「エアプレインパーク」
・鹿児島空港
小型ミュージアム「SKY STAGE」
・航空博物館が近くにある空港
三沢飛行場、成田国際空港、小松飛行場、名古屋飛行場
やはり航空系の展示コーナーを設けているところが多いのが特徴でしょうか。列挙はしていませんが、展望デッキを一つのコンテンツとして、子供も楽しめる空間にしているところは多いです。最近減少傾向にありますが、ちょっとしたゲームコーナーを設けたり、シュミレーターを設置しているところもあります。子供向けの店舗を展開しているところも結構見られます(伊丹にもポケモンストアがオープンしました)。
以前にも特集した、空港独自のキャラクターを設定し、その置物を置くだけでも子供向けスポットになるので、多くの空港で客寄せパンダ的に活用されています。
■子供は今も将来も良いお客様?
こうやって各地の空港を見てみると、子供向けの施設を充実させることで人を呼び込もうとするところは多いように思います。少子化なのになぜ?という疑問が残りますが、よくよく考えてみると、少子化で数少ないパイを奪うために子供向けのものをより魅力的にしているという動きにも見えます。
また、情報化社会になって娯楽が細分化したことも子供向けを重視する原因の一つと言えそうです。情報が溢れ、一人の人が触れられる情報の分野の幅が逆に狭まってしまい、興味のない情報がその人から排除されてしまっているからです。
そんな世の中では、いかに人々に親しんでもらうかとか、意識してもらうかとかは重要な要素になります。子供の頃から慣れ親しんでもらい、興味を持ってもらう方向に持っていく、そんな戦略が見え隠れします。
最近は、LCCも発達して誰でも気軽に飛行機に乗れるようになりました。それでも飛行機に馴染みの無い人はいます。
空港が無駄遣いだという話が出ると、必ずと言って良いほど「私は空港なんて利用しないから税金の無駄だ。」という意見が出てきます。空港に親しんでいない人や空港に興味のない人にとっては、空港整備なんてどーでも良いことなんです。
こういった意見の人を減らすには、空港に慣れてもらうしかない。普段から気軽に来てもらうということは大事な要素になりえます。
海外旅行などは若い時に行かないと、一生パスポートを取得すらしない、ということも多くなるとか。還暦を迎える頃に、修学旅行で海外に行ったことのある子供から、旅行をプレゼントされて初めて海外に行くという人も多いでしょう。
子供の頃から空港に慣れ親しんでもらえば、大人になったとき、気軽に飛行機でどこか行こう!という感覚になる。そんな流れになるのを願っているのかもしれません。
世界一サービスレベルが高いとされるシンガポールのチャンギ空港では、巨大滑り台やお絵描きコーナーなど遊べる施設が充実しています。それを目当てに、ジジババが孫と一緒に遊びに来て、ついでに涼むというのが日常なのだそうです。
子供が来れば、自動的に親御さんもついてくる。そして、当然食事や買い物をしてくれるでしょうから、空港にとっては一石二鳥になります。
シンガポールは若い人の率が非常に高いので、それをそのまま日本に当てはめるのもどうかという議論はありますが、一つの参考にはなりそうです
こうやって考えてみると、「空港なんて利用しねーよ」と凝り固まった大人を呼び込むより、柔軟な発想で新し物好きな子供が来てくれた方が、その時も将来的にも人を呼び込むには最適と言えそうです。
「少子化だからといって子供を無視すれば、将来使ってもらえなくなる。」バタバタと伊丹、名古屋を回ってみた今回の旅行は、そんな危機感や最近の傾向を感じることができる旅行になりました。
飛行機に乗る乗らないに関わらず、子供から大人までが、気軽に空港を利用することを願いつつ、またまた軽〜い内容で今回の旅を〆たいと思います。
2018年08月07日
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