※2018年12月にアップした2018年9月の旅行記です。
■2018.09.04 (松江)→出雲→羽田→(自宅)
■松江でマッタリ
今日は予定外の4日目。
元々3日目に行おうとしていた予定をずらすことにした。
台風はあっという間に北海道へと逃げていき、今日は朝からよく晴れていた。
前日に宍道湖と中海は見て回り、観光に余裕がある。時間はたっぷりあるので、ホテルをギリギリまで満喫し、10時に出発した。
前々回は出雲中心、前回は鳥取中心に回ったので、今回は松江中心に回ることにした。松江の名所だけをゆっくり見られそうだ。
まず向かったのは、松江のメイン観光地である松江城だ。国内に数か所しかない天守が残る貴重な遺産となっている。急な階段をエッチラオッチラ天守まで上ったら、殿様気分で松江の街が一望できた。朝から気温がグングン上がり、とても暑い日になったが、天守だけは強風が吹き抜け、とても涼しい場所になっていた。
その後は、城下町をブラブラ。街ブラで昼食を済ませた後は県立美術館へ立ち寄った。美術館では、展示だけでなく、波の高い宍道湖もボケーと眺められるなど、ゆったりとした時間を過ごすことが出来た。
ただ、ゆったり過ごしすぎたのか、美術館を見終わったらもう15時を過ぎていた。まだ、3か所しか観ていないのに、そろそろ時間が危なくなってきた。あんまりゆっくりしすぎるのも良くないという、ちょうどよい一例だろう。
■縁結びとは人間の営みだった
せっかく出雲まで来て3か所見ただけで帰るのはもったいない。
付近の観光地を検索したところ、程近くに八重垣神社がある。さらにそこから少し山奥に出雲國一ノ宮の熊野大社があったため、それぞれに立ち寄った。
八重垣神社は、古代結婚式の発祥地で、若い女性に大人気の、縁結びで有名な神社だ。夫婦の木が多数あり、境内には男性のシンボルを模した木製のものがゴロゴロ。縁結びから子孫繁栄までご利益がありそうな感じだった。
一方の熊野大社は、広々とした大社だった。ちょうど意宇川が中流で小さな盆地をつくっているところにある。盆地で平らになったところに鎮座しており 、雰囲気は熊野の熊野大社にそっくりだった。
熊野大社で17時過ぎていたので、ここからは空港へと急いだ。大型農道を通り、再び玉造温泉街を横切りながら、宍道湖南岸に出て、その後国道を西進した。有名な夕日の光景を眺めながら空港に向かうことができた。
縁結びで売りまくっている出雲空港は、縁結びな展示物がまた増殖している感じだった。
それにしても、出雲はとにかく縁結びのイメージが強すぎだ。良縁を求めて、特に独身女性に人気のパワースポットとして紹介されている所が多い。
ところが、出雲の名所に立ち寄ると、独身者にはちょっと恥ずかしくなるような、男女のいわゆる陰な表現に関してオープンな場所が結構多い。八重垣神社に男性のシンボルを模したものがゴロゴロしていることは前述した通りだが、玉造温泉の少し山奥にも、勾玉製作地のすぐそばに珍宝石さんという、シンボルを祀る社があるほどだ。そもそも、玉造温泉の名称の由来となっている勾玉は、胎児を表現したものと言われている。男と女が出会って、することしたら、子供が生まれる。そんな人類の起源を信仰の源にしているから、その表現がオープンになるのはごく自然な話。最終的にこれらが縁結びに結び付くといった具合だろうか。神社は、陰な部分の表現をうまく陽に結びつける役割をしているのかもしれない(そもそも「陰」と考えること自体おかしいのかもしれない)。
ちなみに、県外の人にはあまり知られていないが、玉造温泉は、山側の少し奥まった日陰な場所といった趣の所にラブホ街がある。一方、玉造のメインストリートは、独身者に大人気の温泉街で、町の雰囲気も、日向の場所よろしく、バッチリ明るい雰囲気に造り上げている。そういうところでも、陰陽がはっきり見られるというのは、面白いところだろう。
実は、今日1日観光地を回って、特に、男女と子供の縁結びという考え方の深さを、少し垣間見たような気がしていた。結局、ご縁とは、子孫繁栄に繋がることであり、それは、人間の営みに繋がる。
このため、最初はなんだかくだらないと思っていた、この空港の愛称や売り出し方も、間違ってはいないのだと感じることができた。空港こそ、出会いと別れのご縁の場。出雲空港だからこそできる愛称、そんな感じがした。
※ちなみに、ラブホと言えば、地方の空港に行くと、空港周辺に立地していることが結構多い。例えば、山形空港は、ターミナル脇の一番目立つ建物はラブホだったりする。
これにはちゃんと理由がある。
地方に出てきたリーマンが現地で××するために、、、。ではなくて、、、。都市計画の関係上、ラブホは、学校周辺や住宅地などには建てられず、ごく限られた地域でしか建築が認められていないのだが、空港周辺は建てられる地域に指定されていることが多いのだ(騒音とかで街が形成しにくい背景もある)。空港は、こういうことも考えることができるから面白い存在だと言えそうだ。
■結局混雑する最終便
今回振り替えた最終便は、一時満席表示となったものの、今朝には空席有りの「○」に変わっていた。昨日は結局全便飛んだし、今日も朝から平常運航。だから、振り替えた人は少ないと思っていた。ところが、手続きに行ったら「満席」札が下がるほどの混雑だった。
出雲-東京国際(羽田)線は、最終便の1便前は16時台の便なので、どうも最終便集中型のようだった。
※出雲-羽田線の競合路線である美保(米子)-羽田線は、最終便は羽田到着が22時頃になり、その一便前は18時頃の運航であるためか、最終から一便前の利用が多く、最終便は利用が少ない。片やJALのみの運航、片やANAのみの運航で、とても対照的な運航ルートになっているようだった。
昨日までの台風の影響は一切なく、羽田までは定時運航。一日延ばした旅行も無事終わることができた。
それにしても、今回の旅行では、隠岐で地形から空港の立地を考え、出雲で思想や都市計画から空港の立地を考えた。ご縁の国島根は、そんなことまで考えられるほど、面白い訪問になるようだった。
■今日の教訓!
・[出雲]縁結びの陰の部分も観光しよう←考え方が意外と深いです
・[出雲]ご縁の国へはやはりIZOから←縁結びを体感できます
■実際の旅程
09/05 WED
玉造温泉10:00(レンタカー)→<島根観光>→18:00[出雲空港]
[出雲空港]19:25(JAL286便)→20:45[東京国際空港]
[東京国際空港]21:00(京急線等)→22:00自宅
2018年09月05日
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