■東京国際空港(羽田空港) 米国各社が米国運輸局に2020年配分の路線申請
アメリカ合衆国(米国)の航空各社は現地時間の21日、東京国際空港(羽田空港)で2020年に増枠配分される予定の発着枠に関して、米国運輸局(U.S. DEPARTMENT OF TRANSPORTATION=DOT)に、路線申請を行ったと発表しました。
アメリカン航空(AAL)、デルタ航空(DAL)、ユナイテッド航空(UAL)の3社が公式サイトで申請を発表。日中12枠分が拡大するとしています。
拡大すると発表されている12枠に対し、3社の申請は、全部で13路線の合計16便分。
AALは全3路線4枠、ダラス(2枠)とラスベガスの新設合計3枠、ロサンゼルスの増便1枠を申請。ロサンゼルス線は深夜早朝時間帯で申請しています。
DALは全部で5路線6枠。すべて新設での申請で、シアトル、デトロイト、アトランタ、ポートランド各1枠とホノルル2枠です。
UALも全6路線6枠を申請。こちらも全て新規で、ニューアーク、シカゴ、ワシントンD.C.、ロサンゼルス、ヒューストン、グアムの各1枠を申請したとしています。
すでに羽田発着がある路線も申請されており、AALとUALが申請しているロサンゼルス線、DALが申請しているホノルル線、UALが申請しているシカゴ線が該当しています。
一方、AALのラスベガス線を除いた便は、既に成田国際(成田)発着を自社で運航している路線で、成田切り・羽田シフトが懸念されます。成田発着の米国路線(米国社)は2月現在で13路線17+週5往復が運航されています。仮に12往復が全て成田切り・羽田シフトになると、米国社による成田発着米国路線の3分の2がなくなることになります。
羽田空港で2020年に増枠配分される予定の発着枠は、年間3.9万回と発表されており、増枠数は国内線や他国国際線も含めて全部で50枠程度の見込みです。
なお、各社の報道によりますと、ハワイアン航空もホノルル線3往復の申請を行っている模様ですが、公式サイト等では発表されていません。
AAL:
☆ダラス(2往復)●
★ロサンゼルス△●
☆ラスベガス
DAL
☆シアトル●
☆デトロイト●
☆アトランタ●
☆ポートランド●
☆ホノルル(2往復)△●
UAL
☆ニューアーク●
☆シカゴ△●
☆ワシントンD.C.●
☆ロサンゼルス△●
☆ヒューストン●
☆グアム●
☆ 自社新設となる申請
★ 自社増便となる申請
△ 現在羽田から就航のある路線(他社含む)
● 現在自社で成田から就航している路線
<現在の羽田発着路線>日6・米6
・ホノルル 日1・米1(ANA7・HAL11)
・コナ 日0・米1(HAL3)
・サンフランシスコ 日1・米1(JAL7・UAL7)
・ロサンゼルス 日1・米2(ANA7・DAL7・AAL7)
・ニューヨーク 日2・米0(ANA7・JAL7)
・ミネアポリス 日0・米1(DAL7)
・シカゴ 日1・米0(ANA7)
■American Airlines to Apply for Additional Service at Tokyo’s Haneda Airport(AAL公式サイト)
http://news.aa.com/news/news-details/2019/American-Airlines-to-Apply-for-Additional-Service-at-Tokyos-Haneda-Airport/default.aspx
■Delta proposes flights between Haneda, Tokyo’s city airport, and 5 new U.S. cities(DAL公式サイト)
https://news.delta.com/delta-proposes-flights-between-haneda-tokyo-s-city-airport-and-5-new-us-cities
■United Applies to Serve Tokyo Haneda from Six Leading U.S. Hubs Where Demand Is Highest(UAL公式サイト)
https://hub.united.com/united-applies-6-hubs-tokyo-2629630575.html
■羽田発着枠、米航空4社が申請 20年夏から(Aviation Wire公式サイト)
https://www.aviationwire.jp/archives/167035
2019年02月23日
この記事へのコメント
コメントを書く