特集 ニッポンの空港から振り返る平成元年
昭和64年1月7日、昭和天皇が崩御。平成は、新年早々突然始まりました。
この年、7月に中標津空港(北海道)がジェット化の滑走路延長のため隣接地の新区画へ移転。12月には高松空港(香川県)が新しい空港に移転しました。
昭和後半から、ジェット化と都市郊外への移転が相次いでいた地方空港。
中標津や高松も例外ではなく、土地がある中標津は隣接地に移転、県庁所在地にある高松は郊外へと移転しました。
前年に青函トンネルと瀬戸大橋が全通し、北海道と四国が盛り上がるなかでの移転開港。新しいターミナルは、中標津が日本初の木造ターミナル、高松がチューブを設けた斬新なデザインで、新時代の幕開けを感じさせるものになりました。
サービス面では、7月に全日本空輸が自動チェックイン機を使った手続きをスタート。今では普通となっている搭乗スタイルが新しいものとして注目されました。
平成最初の年は、新しい時代が到来したことを体感した、そんな一年でした。
■平成元年 空港の主な出来事
01月:昭和天皇崩御、平成スタート
04月:徳島空港 新旅客ターミナル開館
06月:ANA 自動チェックイン機導入
07月:中標津空港 移転開港(隣接地)
12月:新高松空港 開港・旧高松空港 廃港(高松空港 移転)
12月:釧路空港 滑走路2,300m化